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概要

抄集録

23O-045 健常者に歩行神経電気刺激装置ウォークエイドを使用し歩行の各関節角度への影響阿部怜奈1),齋藤百合子1),小串健志1),藤田聡行1),三和真人2)1)医療法人社団心和会 新八千代病院リハビリテーション科2)千葉県立保健医療大学 健康科学部 リハビリテーション科key words 機能的電気刺激・歩行解析・関節角度【はじめに】 片麻痺患者の歩行に神経筋電気刺激装置を使用した報告は多い.しかし,一定期間の経過から歩行能力の変化を系統的に解析した報告は少ない.今回,健常者に20日間使用し,歩行速度,歩幅,関節角度の効果を検討した.【方法】 平均23.5 ± 0.9 歳の対象者12 名に歩行神経筋電気刺激装置(ウォークエイド;WA)を装着し,20 分間連続歩行を実施した.週前に10m 歩行テストを30fps 設定のデジタルカメラで撮影し, Image J で矢状面の歩行解析を行った.課題は分時60 歩に設定,8 の字歩行とした.歩行解析では各相に分け,関節角度( 股,膝,足) を算出し,前後で比較した.各関節角度と変化量は対応のあるt 検定,有意水準は5%とした.【説明と同意】 対象者にはヘルシンキ宣言に基づき口頭と書面で研究の目的および内容を説明し,本研究参加の同意を得た.【結果】 10m 歩行テストの結果は実施前後の速度・歩数の変化はなかった.実施前後の関節角度ではMsw の膝関節角度が伸展へ5°増加,有意差がみられた(p < (0.05).変化量に差はなかった.一方,実施前後の変化量から増加群と減少群に分類した.増加群はIC ~ LR 時股関節屈曲3°,膝関節伸展8°,足関節底屈3°,Msw ~ Tsw 時股関節屈曲3°,膝関節伸展3°変化を認めた(p < (0.05).減少群では足関節でIC ~ LR 時とLR ~ Mst 時に背屈2°減少した(p < (0.05).【考察】 膝関節角度は,WA 使用により求心性効果が上位中枢を刺激し,運動制御機構が膝関節に働いたため変化が得られたと考える.増加群では膝関節屈曲角度の減少を認めたが,WA 使用により足部がコントロールされたことで効率的な下肢の振り出しが行える運動システムがあると考える.減少群は膝の屈伸運動だけではなく,体幹・股関節回旋運動にて下肢の振り出しを行う運動パターンが考えられたが,本研究では解明に至らなかった.O-046 経時的にみた大腿骨骨密度変化と身体要因の関係―6 ヶ月の骨密度変化に着目して―保坂直基1),渡邉幸勇1),齋藤秀平1),秋野佑太1)1)千葉きぼーるクリニックkey words 経時的・大腿骨骨密度・身体要因【目的】 近年, 骨密度測定時の身体特徴を比較した研究は多く報告されているが, 経時的に変化を追ったものは少ない.そこで本研究は,6 ヶ月の期間で骨密度変化に影響する身体要因を検討することを目的とした.【対象と方法】 対象は当院にて骨粗鬆症治療薬を処方され,6 ヶ月の間隔で2 回大腿骨骨密度( 以下, 骨密度) 測定を行った閉経女性299 例とし, 骨密度上昇群174 例( 年齢74.4± 6.67 歳) と骨密度下降群125 例( 年齢75.5 ± 6.95歳) に群分けした. 測定項目は,DXA 法(DPX-BRAV,GE社製) を用い大腿骨骨密度を採用した. 身体要因は,BIA法(InBody720,BIOSPACE 社製) を用い, 体重, 骨格筋量, 体脂肪量, 基礎代謝を測定し, さらに四肢骨格筋指標(SMI) を算出した. また, 続発性骨粗鬆症を除外対象とした. 統計学的分析は, Wilcoxon の符号符順位和検定を用い, 群分けした2 群それぞれを,1 回目と2 回目の身体要因各項の有意差をみた.有意水準は危険率5% 未満とした.【説明と同意】 ヘルシンキ宣言に基づき研究への理解を得た.【結果】 骨密度上昇者の骨格筋量, 基礎代謝,SMI は有意に減少していた(p < 0.01). 体脂肪量は,2 回目の測定で有意に増加した(p < 0.01). 体重の有意差はみられなかった. 骨密度下降者の骨格筋量, 基礎代謝,SMI は有意に減少していた(p < 0.01). 体脂肪量, 体重の有意差はみられなかった. 骨密度上昇群の各測定項目の平均値は (1 回目,2 回目), 骨格筋量(17.9,17.7), 基礎代謝(1107.4,1101.6),SMI(5.7,5.6), 体脂肪量(14.7,15.1), 体重(48.9,48.9) であった. 骨密度下降群の平均値は, 骨格筋量(17.5,17.3), 基礎代謝(1094.5,1089.3),SMI(5.7,5.6), 体脂肪量(15.3,15.3), 体重(48.9,48.9) であった.【考察】 骨密度上昇には, 筋量増加や, 体重の絶対量の増加より体脂肪量の増加が関与していると示唆された. さらに,骨密度変化に骨格筋量, 基礎代謝,SMI の増減の関与は小さいと考えられる. 今後は, 測定期間を延長し骨密度改善因子を追い, 運動療法への展開を検討していきたい.