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概要

抄集録

20O-039 神奈川県丹沢山域における登山者遭難救助隊活動報告-理学療法士による登山教室における予防の取り組み-下田栄次1,2),松田梓3),澤田敦2,4)1)医療法人 安生会 あべ整形外科 リハビリテーション科2)秦野市丹沢登山遭難対策協議会 3)川崎市中部リハビリテーションセンター 井田障害者センター 在宅支援室4)公益財団法人 神奈川県公園協会key words 理学療法士・登山教室・予防【はじめに】 神奈川県丹沢山域では年間登山者数が30 万人を超えた。遭難発生件数も100 件を超え、なかでも遭難事故につながる転倒事故も増加傾向にある。秦野市丹沢登山遭難対策協議会では、消防や警察との山岳救助訓練や安全登山の啓発活動に取り組んでいる。平成28 年度より理学療法士(Physical Therapist;以下、PT) の視点から登山時の怪我や転倒事故に対する応急処置について、登山の効率的な動作やトレーニング方法を登山教室にて提案している。これまでの活動を報告するとともに、今後の課題について考察する。【活動報告】 登山教室では予防を目的としたテーピング、包帯や三角巾を使用した応急処置の方法と、コンディショニングとして登山に特化したストレッチングやトレーニングを学ぶ事をコンセプトとして3 回実施した。受講者は計45 名( 男性25 名、女性20 名) 、内訳は20 歳代3 名、30 歳代2 名、40 歳代9 名、50 歳代12 名、60 歳代18 名、70 歳代1 名であった。受講後にアンケートを実施、感想、意見・要望を自記式で調査、類似する項目に分類して分析した。【倫理的配慮】 アンケートの趣旨を説明し十分な同意を得た。また個人の特定が出来ない様に無記名とした。【結果】 受講者45 名のうち転倒経験の有る者は17 名、そのうち下山時に骨折や捻挫を経験した者が12 名であった。感想では「自身の身体について」28 件、「予防の重要性」30 件、意見・要望では「PT に関する内容」18 件が挙げられた。【考察】 登山教室の目的は怪我や転倒事故の予防である。下山時の転倒により骨折や捻挫を経験した受講者も多く、感想にも改めて自身の身体や安全登山について考えるきっかけになった等の意見が多かった。一方でPT に関して、周知されていない意見もあり今後の課題である。【まとめ】 登山者の怪我や転倒事故の効果的な予防についてメカニズムや要因を分析していく必要がある。またPT への理解も登山教室を通した啓発活動を継続していきたい。O-040 (公社)神奈川県理学療法士会災害対策委員会主催の災害対策研修会受講者アンケートから得た今後の課題西澤茂子1),下田栄次1),松本肇1),今川祐子1),松田梓1),橋本紗恵1),坪内敬典1),隆島研吾1)1)(公社)神奈川県理学療法士会key words 災害支援・多職種連携・災害対策委員会【はじめに】 (公社)神奈川県理学療法士会では平成25 年度に災害対策委員会が設置され、平時は災害支援活動の普及啓発や災害支援ネットワークの構築を目的とした活動を行っている。なかでも理学療法士(PhysicalTherapist;以下,PT)災害対策研修会(以下, 研修会)は大きな柱となっている事業である。【目的】 PT 及び関連職種を対象とした研修会参加者へのアンケートを通して、研修会の内容と委員会活動に関する課題を明らかにする事を目的とした。【倫理的配慮】 アンケートの趣旨を説明し回答をもって同意が得られたものとした。個人の特定ができないように無記名とした。【方法】 対象者は平成26 年11 月16 日から平成29 年2 月19日までに神奈川県内で開催した研修会12 件の内、アンケートを配布した8 件の受講者とした。アンケートは会場で配布し職種、経験年数、感想、意見・要望を自記式で調査した。得られた回答から職種、経験年数を集計し、感想、意見・要望を類似する項目に分類して分析した。【結果】 受講者334 名、アンケート回収数270 名、職種はPT214 名、経験年数は10 年以上110 名、感想は「災害支援・役割の気づき」84 件、「多職種との連携」44 件でこの中には「PT を知ってもらう必要性」も5 件挙げられた。意見・要望は「講義して欲しい内容について」56 件が挙げられた。【考察】 感想では「災害支援・役割の気づき」「他職種との連携」の両者で128 件が挙げられた事から、当研修会の目的である普及啓発・ネットワーク構築の重要性を理解するきっかけとして効果的であったと考える。一方ではもっとPT を知ってもらう必要があるとの意見も見られ災害対策委員会の今後の課題として挙げられた。意見・要望では研修会で取り上げて欲しい内容が様々聞かれ、災害対策への関心の高さが伺えた。【まとめ】 多職種と連携した活動が行えるように研修会の開催を継続し、平時や災害時におけるPT の役割を伝える事にも力を入れて行きたい。