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概要

抄集録

109P-217 当訪問リハビリテーション継続者における終了に向けた課題の検討について西澤たまえ1),古溝聖1),松本浩一1),原島宏明1,2),宮野佐年(MD)1)1)医療法人財団健貢会 総合東京病院 リハビリテーション科2)南東北グループ首都圏 リハビリテーション部門key words 60422・60422・60422【目的】 近年, 訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)は利用者の社会参加を維持できる他サービスへの移行を推進しており, 質の高いサービスの提供が求められている. 当訪問リハ利用者の特徴から他サービスへの移行に至る要因を調査したのでここに報告する.【方法】 平成28 年4 月1 日から平成29 年3 月31 日までの期間に当訪問リハを利用され下記調査が可能であった44 名を訪問リハ修了群11 名と継続群33 名に群分けした. 入院,入所や死亡等の理由で修了した利用者は除外した. 調査項目は年齢, 要介護度, 疾患,Life-Space-Assessment(以下LSA),Functional Independence Measure( 以下FIM)とした. また継続者に対して終了に関する意識調査を実施した.【倫理的配慮】 ヘルシンキ宣言に準じ, 個人情報が特定できないよう十分配慮した.【結果】 終了群の平均年齢は77.6 歳, 要介護度の平均は2.7(9名), 要支援は1.5(2 名). 疾患は中枢疾患5 名, 整形疾患5 名, その他(廃用症候群等)1 名であった.LSA の平均得点は36.6 点,FIM 運動項目の平均得点は71.3 点, 認知項目は30.1 点であった. 継続群の平均年齢は80.6 歳,要介護度の平均は3.5(29 名), 要支援は1.5(4 名). 疾患は中枢疾患14 名, 整形疾患13 名, その他(廃用症候群)6 名であった.LSA の平均得点は28.7 点,FIM 運動項目の平均得点は70.6 点, 認知項目は29.6 点であった. また意識調査から継続群が訪問リハを終了したくない理由として最も多かったのは「自宅で自分だけで運動を続けるのが難しい」「動けなくなる事が不安」であった.【考察】 終了群と継続群で調査項目における関連性は認められなかった. 身体機能や日常生活動作が改善しても利用者の意向により訪問リハを継続していた事が明らかになった. 先行研究では外出意欲の向上が通所系サービスへの移行に関与していると述べている. 今後当訪問リハにおいても身体機能改善, 維持はもとより外出支援や心理・精神面への評価, アプローチの重要性も示唆された.P-218 介護予防ボランティアとして活動する地域在住高齢者の特徴―混合研究法による検討―丸田裕未1),小澤貴史1),新井健司1),上出直人2,3)1)有限会社 訪問看護リハビリテーションネットワーク2)北里大学医療衛生学部3)北里大学大学院医療系研究科key words 介護予防・ボランティア・地域在住高齢者【目的】 近年の介護予防施策では,高齢者に対しボランティアなどの社会参加を促進することが重視されている.本研究は,高齢者の社会参加促進の方略を形成する一助とすべく,混合研究法を用いて,ボランティアを行う地域在住高齢者の特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】 対象は,地域の介護予防事業( 体操教室) において,教室の参加者として登録した高齢者17 名( 以下,参加群) と,教室運営の介護予防ボランティアとして登録した高齢者33 名であった.ボランティアの高齢者33 名は,ボランティア講習のみ受講した18 名( 以下,ボラ受講群) と講習後に介護予防ボランティアとして活動した15 名( 以下,ボラ実施群) に分類した.量的調査として,前述の3 群の対象者に対して,主観的健康感,転倒自己効力感,抑うつ,外出頻度,他者との交流頻度,老研式活動能力指標,JST版活動能力指標(JST-IC),その他基本属性を自記式の調査票にて調査した.さらに質的調査として,ボラ実施群に対して,ボランティアの参加のきっかけや今後の活動意欲などを半構造化面接にて調査した.量的調査の結果は統計学的に解析し,質的調査の結果はテキストマイニングにて分析した.なお,全対象者には説明と同意を得た.【結果】 参加群・ボラ受講群・ボラ実施群を比較すると,参加群が最も年齢が高く(p < 0.01),ボラ実施群は転倒自己効力感が最も高かった(p < 0.05).また,JST-IC の合計点においては,参加群が最も低値を示した(p < 0.01). 一方,質的調査より,ボランティア活動を実際に行うためには,地域とのつながりの強さ,これまでの経験,活動のための外的要因の作用,などが重要であることが示された.【考察】 ボランティアをする高齢者は,年齢が若く生活機能が高いことが示された.加えて,地域とのつながりやこれまでの経験,活動を促すための誘因も必要であると考えられた.