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概要

抄集録

106P-211 当院における脳卒中急性期患者のリハビリテーション実施単位数の現状とFIM 効率の関連について中村彩菜1),小澤哲也1),新山祐貴1),布施勇貴1),大山由廉1),中山滋1),柳川直望1),佐藤隆一1),霜田直史2),山中祐路3),高橋真由子4)1)小田原市立病院 リハビリテーション室2)小田原市立病院 リハビリテーション科3)小田原市立病院 脳神経外科4)小田原市立病院 6 東病棟key words 脳卒中・急性期・日常生活活動【背景】 近年,脳卒中急性期患者のリハビリテーション実施量が多いほど日常生活活動(ADL)が改善することが報告されているが,当院のような急性期公立病院における実施単位数の報告は少ない.そこで当院における脳卒中急性期患者のリハビリテーション実施単位数の現状を調査し,Functional Independence Measure(FIM)効率との関連について検討した.【方法】 当院に脳卒中の診断で入院し,回復期リハビリテーション病院に転院となった52 例(男性31 例,女性21 例,年齢74 ± 13 歳,脳出血13 例,脳梗塞35 例,くも膜下出血4 例,在院日数33 ± 15 日)を対象とし,理学療法(PT),作業療法(OT),言語聴覚療法(ST)の1 日の平均実施単位数,リハビリテーション開始時と転院時のFIM を診療録より後方視的に調査した.解析方法は各調査項目についてSpearman の順位相関係数を算出した.さらに,FIM 効率(FIM 利得/ 在院日数)と相関を認めた因子を独立変数,FIM 効率を従属変数としたステップワイズ法による重回帰分析を実施した.なお,有意確率は5% 未満とした.本研究は当院倫理委員会の承認を得て実施した.【結果】 1 日の平均実施単位数はPT1.2 ± 0.4,OT1.4 ± 0.4,ST1.2 ± 0.4 単位であった.FIM 効率とOT 単位数(r=0.402,p < 0.01),リハビリテーション開始時認知FIM 得点(r=0.309,p < 0.05),リハビリテーション開始時FIM 合計点(r=0.328,p < 0.05)は有意な正の相関を認めた.次にFIM 効率を従属変数,年齢,性別,OT 単位数,リハビリテーション開始時認知FIM 得点とFIM 合計点を独立変数とした重回帰分析の結果,OT 単位数(R2 = 0.126,p < 0.05)のみが抽出された.【結論】 当院におけるリハビリテーション実施単位数は脳卒中ケアユニットを有している施設と比べて少なかった.一方,OT 単位数が多いほどFIM 効率が高かったことから,リハビリテーションの実施単位数を増加させることで,FIM 効率が改善する可能性が示された.P-212 当院回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者の在院日数について金子巧1,2),佐藤成登志3),立石学1),遠藤伸子1),神田賢3),崎村陽子(MD)1)1)新潟リハビリテーション病院2)新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科3)新潟医療福祉大学 ロコモ予防研究センターkey words 脳卒中・FIM・在院日数【目的】 診療報酬の改定により、回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)における回復のアウトカムに機能的自立度評価表(以下、FIM)が導入された。FIM 運動項目の利得を在院日数と原因疾患で補正した実績指数が導入され、短い期間で質の高いリハビリテーション(以下リハ)が求められている。本研究では当院回復期リハ病棟における脳卒中患者の在院日数について後方視的に調査することを目的とした。【方法】 平成23 年4 月から平成28 年3 月までに入院した脳卒中患者416 例を対象に在院日数90 日未満を短期入院群、90 日以上を長期入院群の2 群に分類した。検討項目は年齢、性別、発症から入院までの期間と、FIM 総得点、FIM運動項目、FIM 認知項目の入院時および1 か月後とした。さらにFIM 利得(退院時FIM 総得点-入院時FIM 総得点)も検討した。各項目において2 群間でMann-Whiteny のU 検定及びカイ二乗検定を行い、有意差のあった項目を独立変数とし、在院日数が90 日未満か、90 日以上かを目的変数としてロジスティック回帰分析を行った。【結果】 2 群間で発症から入院までの期間、FIM 総得点、FIM 運動項目、FIM 認知項目、FIM 利得の項目で有意差が認められた。ロジスティック回帰分析においては、発症から入院までの期間、FIM 運動項目の3 項目に有意な関連性が認められた。【結論】 本研究の結果から発症から入院までの期間、FIM 運動項目が在院日数に関与していることが明らかとなった。このことは脳卒中の回復が見込まれる発症から3ヵ月間のリハが重要であることを示唆している。早期の集中的なリハを行うが在院日数の短縮につながると考える。【倫理的配慮】 個人情報の取り扱いに十分配慮し、ヘルシンキ宣言に沿って行った。