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概要

抄集録

105P-209 外傷性肘関節脱臼および脱臼骨折における術後早期の肘関節可動域に関する検討亀山祐1),片田昌志1),穂高桂1),佐藤聖也1),和田花実1),松村福広2),伴光正2),濱口隼人2),西田善郎2),斎藤寿大2),山田佳世2)1)東京西徳洲会病院 リハビリテーション科2)東京西徳洲会病院 外傷センターkey words 肘関節脱臼骨折・関節可動域・短期成績【はじめに/ 目的】 成人における肘関節脱臼では, 脱臼に伴い靭帯損傷や骨折などの合併がみられ, 観血的治療が選択される症例がある. 観血的治療を要する症例では術後の肘関節ROM 制限が問題となり, 特に早期のROM は制限されやすくADL の獲得に影響すると考えられる. 本研究の目的は, 肘関節脱臼および脱臼骨折に対して観血的治療を行った症例の術後3 ヵ月におけるROM を調査し,ROM 制限の生じる症例の傾向を把握することである.【対象と方法】 平成27 年10 月から平成28 年11 月までに肘関節脱臼に対して観血的整復内固定および靭帯修復を行い,3 ヵ月以上の経過観察ができた11 例11 肘を対象とした. 平均年齢50 歳であった. 合併損傷は外側側副靱帯(LCL) 損傷3 例, 内側側副靱帯(MCL) 損傷2 例, 両側靱帯損傷6 例であり,LCL のみを修復した両側靱帯損傷1 例を除き全ての損傷靭帯を修復した. 同側上肢の骨折は肘関節周囲5 例,橈骨遠位端2 例であり, 全例観血的整復内固定を行った.これらの症例に対して, カルテより手術待機日数, 手術からROM 練習開始までの時期, 術後3 ヵ月時点での肘関節ROM を調査した.ROM 練習開始時期と肘関節ROM の関連性について,Spearman の順位相関係数を用いて検討した. なお, 本研究はヘルシンキ宣言に則り調査を実施した.【結果】 手術待機日数は平均6 日,ROM 練習開始時期は平均11日であった. 術後3 ヵ月時のROM は屈曲128 度, 伸展-5度, 回内77 度, 回外75 度であった.ROM 制限は4 例に認め,LCL 損傷1 例,MCL 損傷2 例, 両側損傷1 例であり,MCL損傷1例を除き肘関節周囲骨折の合併があった.ROM 練習開始時期と肘関節ROM の間に優位な相関はなかった.【結論】 術後3 ヵ月で良好な肘関節ROM が獲得されている症例があるなか,ROM 制限が残存する症例にMCL 損傷, 肘関節周囲骨折の合併例が多くみられた. これらの合併症例では,ROM 制限によるADL の獲得が困難となりうる. そのため, 初期の介入よりROM 制限が生じやすいことを念頭に置き, 理学療法介入を行うことが重要である.P-210 パーキンソン病体操教室の実施について藤原菜見1)1)公益財団法人 佐々木研究所附属 杏雲堂病院key words パーキンソン病・体操教室・在宅生活支援【背景と目的】 パーキンソン病( 以下:PD) 患者の在宅生活を支援するため、体操教室を開催した。開始から3ヵ月の経過についてまとめたので以下に報告する。【対象】 パーキンソン病と診断され、来院可能な4 名(男性1 名、女性3 名、Hohen-Yahr 分類Stage2 ~ 3)。 【方法】 月に1回開催する教室での運動療法( 日本ベーリンガーインゲルハイム社のPD 体操(DVD) の実施と動作の指導)と自宅での自主トレーニングである。自宅では、同じ内容の体操を実施していただき、血圧・脈拍と実施の有無を体操手帳に記載する。評価は月に1 回、1.mobie( 酒井医療株式会社) を用いた体幹伸展筋力、2.Time up and go テスト、3.10m 歩行スピード、4.Functional Ambulation Categories5.Parkinson's Disease Questionnaire( 以下:PDQ-8) の5項目について実施した。【結果】 自主トレーニングは、1 名が週に1 ~ 2 回、3 名が3 ~4 回実施していた。初回と3 か月後の比較では、PDQ ‐ 8モビリティーについて2 名が低下したと回答した。しかし、2~4 の移動に関する評価は全員が維持されていた。また、体幹伸展筋力は1 名で低下していた。【考察】 PD 患者に対して運動習慣を促進する目的で体操教室を開催し、定期的に理学療法評価を実施した。歩行能力や動的バランス能力については評価上では維持されていた。しかし、PDQ-8 の移動項目では2 名が低下していると回答した。これは理学療法評価と実生活で環境が異なることが原因であると考えられる。また、体幹伸展筋力低下1 名は自主トレーニングに頻度が少ない者であったことから、PD患者においても自主トレーニングの頻度が機能維持と関係している事が考えられた。今回は、実施期間が短かったため、今後はより長い期間での検証を行おこなっていきたいと考える。