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概要

抄集録

102P-203 マーケティング戦略を取り入れた短時間通所リハビリテーション基本思想立案の試み青木伸次1),木島隆2)1)諏訪湖畔病院 リハビリテーション科2)信州リハビリテーション専門学校 理学療法学科key words 戦略BASiCS・デイケア・密着性【目的】 当施設デイケアの旧体制では利用者を拒まず受け入れていたが、新体制では人員が少なくなるため同対応での受け入れが困難になった。そのため今の人員で送迎対応できる利用者を選択しながら、選ばれる施設になるためにマーケティング戦略を利用し基本思想の構想を立て運用し始めたのでここに報告する。尚、当報告において当院倫理委員会で了承を得ている。【方法】 基本思想を構想するため、マーケディングをする際に使用する戦略BASiCS を使用しデイケアスタッフで分析を行った。【結果】 競合施設は半径3km 範囲の送迎業務を行う施設。独自資源はスタッフが全員リハビリ職、個別リハビリ時間が長い事。併設施設に長時間デイケア・居宅事務所・病院がある。顧客は、生活環境と生活活動のフォローが必要な「入院患者」「外来患者」「要支援者」「ケアマネージャー」。売り込む声明として利用者の個別性・生活に沿うサービスを行うことを伝える。利用者との密着性、スタッフ・他部署・利用者との情報共有が重要と考え、強化することで利用者から選ばれるデイケアになると考えた。【経過】 導入までの準備とし、利用者への密着性を上げる取り組みは、個人因子を聴取する書類の見直しを、情報共有を上げる取り組みは、聴取から得られたNEED をスタッフ間で情報共有をした。顧客には「リハビリ担当スタッフがつき、利用者の目的に合ったリハビリの提供を行う。」、「利用者の生活範囲拡大の可能性となる情報提供を行う。」と説明を行った。【今後の課題】  利用者に施設を選んだ理由をアンケート調査し基本思想と見合うか検討し修正していく必要があると考えられる。立ち上げたばかりで、どのような施設か周知されていないため、何等かの情報発信をしてPR する手段が必要である。密着性を高めるため利用者の需要から生活範囲を拡大させるためのスタッフの意識・技術の側面も検討していきたい。P-204 肩関節疾患において骨盤肢位の違いが結帯動作に与える影響寺嶋菜都美1),岡田匡史1),川井誉清1)1)松戸整形外科病院 リハビリテーションセンターkey words 結帯可動域・棘指間距離・骨盤肢位【目的】 結帯動作制限を呈する肩関節疾患の治療で、骨盤肢位によって結帯可動域が変化することを経験する。我々は健常成人男性において骨盤後傾位より前傾位の方が結帯可動域は大きいという報告をした。本研究の目的は、肩関節周囲炎患者において骨盤肢位の違いが結帯動作に与える影響について検討することである。【方法】 対象は当院にて2016 年9 月~ 2017 年3 月に肩関節周囲炎と診断された女性11 名12 肢(平均年齢58.1± 6.7 歳)とした。測定は結帯動作とし、端座位(膝関節屈曲90°・足関節底背屈0°)にて骨盤最大前傾位と骨盤最大後傾位で行った。結帯動作の評価は第7 頚椎棘突起と母指の棘指間距離とし、メジャーを用いて測定(0.5cm 単位)した。両肢位での棘指間距離を比較し、統計学的検討には対応のあるt 検定を用いた。【説明と同意】 本研究はヘルシンキ宣言に沿った研究であり、当院倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】 棘指間距離は骨盤前傾位35.8 ± 10.8cm、後傾位31.7± 8.5cm(p < 0.01)であった。【考察】 肩関節周囲炎患者では12 肢中10 肢が骨盤前傾位より後傾位で棘指間距離の短縮を認め、結帯可動域は大きくなることが分かった。しかし、先行研究において健常成人男性では、骨盤前傾位の方が結帯可動域は大きかった(前傾位16.4 ± 7.2cm、後傾位18.5 ± 7.0cm)。結帯動作は下垂位からTh12 までは肩甲骨は挙上・上方回旋・前傾運動を行い、Th12 より高位では肩甲骨は下方回旋し、前傾角度はほぼ変化しないという報告がある。健常成人男性のように結帯可動域が大きい場合は、骨盤前傾位で脊柱が伸展し、僧帽筋下部線維の活動により肩甲骨が下方回旋し、結帯動作が容易になると考えられる。一方、肩関節周囲炎患者のように結帯可動域が小さい場合は、骨盤前傾位で僧帽筋下部が活動すると肩甲骨前傾の動きを制限してしまうため、骨盤後傾位の方が脊柱屈曲・肩甲骨前傾となり、結帯動作は容易になったと考えられる。