ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

100P-199 山間地域高齢者における転倒恐怖感と運動機能の関連岩松慧1),渡邊智博1),天野哲也1),廣瀬昇2)1)医療法人財団 交道会 しもべ病院2)帝京科学大学 医療科学部 理学療法学科key words 転倒恐怖感・身体機能・山間地域【目的】 高齢者の転倒恐怖感は運動への意欲を低下させ、社会参加・QOL の低下や身体能力低下を招くことが報告されている。そのため、理学療法分野では転倒恐怖感に対する介入の重要性が高まっている。しかし、生活環境に起因する転倒恐怖感に関わる研究は少なく、山間地域にある当院でも生活環境と心理的評価および身体能力の関連について、検討されていない。そこで、本研究は山間地域に生活する高齢者の転倒恐怖感と身体機能の関連する影響因子について検討した。【方法】 対象は山間地域在住の健常高齢者20 例( 平均年齢83± 6.52 歳) である。研究内容の同意書面および口頭にて十分に説明を行い、署名にて同意を得た。本研究は所属機関の承認を受け実施した。測定項目は、認知機能検査としてHDS-R、転倒恐怖感としてMFES を聴取にて実施した。身体能力評価として大腿四頭筋の筋力測定を実施し、最大値を体重で除した値で示した。さらに、10m 快適歩行とTUG を実施し、最速値で示した。統計学的解析は転倒恐怖感あり群、なし群の両群に対し、身体機能の比較はMann-Whitney U 検定を用い、さらに転倒恐怖感を目的変数とするロジスティック回帰分析を実施した。【結果】 転倒恐怖感に違いによる身体機能のいずれの項目も有意な相違が認められなかった。しかし、転倒恐怖感がある者は10m 歩行で有意に時間延長が認められた。【考察】 本研究では、山間地域の高齢者特性として10m 快適歩行速度が身体機能や恐怖感の指標として有用であることが示唆された。10m 歩行に代表される歩行能力が維持されることは、歩行への恐怖感が減少し生活上での運動頻度が増加する可能性があり、山間地域における歩行能力改善に対する介入の重要性が示唆された。P-200 訪問リハビリテーションとデイサービスの連携によって、本人の家族に及ぼす影響井口喬1)1)株式会社メディプラス タツミ訪問看護ステーション成瀬key words 交換日記・連携・デイサービス【はじめに】 介護保険を利用しながら在宅生活を送っている利用者の中には、訪問リハビリテーション(以下訪リハ)とデイサービス(以下デイ)の併用している方も多くいる。今回そんな併用している利用者で、リハスタッフが常駐するデイと交換日記を用いて連携を取った結果、改善が得られたため、報告する。【症例紹介】 74 歳男性。平成27 年に右被殻出血発症。妻と息子と3 人暮らし。近隣に娘夫婦在住。歩行は見守りレベルで車椅子をベースとした生活を退院後から開始。サービスは訪リハ週2 回、デイ3 回(内1 回はリハ無しデイ)【取り組み】 訪リハとして、退院当初は自宅でのADLを重点に考え実施してきた。しかし、本人の目標は漠然としており、妻は転倒が怖いことから消極的な状態。そこで、デイと連携を取る方法を考えた。まずは、FAX と電話にて情報共有。次はデイ見学し、リハスタッフと顔の見える関係を作った。その後の情報のフィードバックにて交換日記を用いた。【結果】 リハスタッフ間で話すことで、漠然としていた目標が明確化となる。一例として、屋外のアプローチなど随時、交換日記で互いの訓練状況を記入し、本人・妻に渡す。目の前でやり取りが行われていることから、初めは消極的であった妻も徐々に思考が変わり、最終的には、娘家族の協力受けて遠方の母親へ会いに外泊ができた。【考察】 今回訪リハとデイのフィードバック方法として、交換日記というツールを用いたことで、各々のメリット生かし、デメリットを補いながら役割分担し、リハビリテーションを行うことができた。その効果から機能向上だけではなく、本人・家族にも連携の見える化による安心感と挑戦する気持ちが生まれ、外泊まで至ったと推測する。