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概要

抄集録

87P-173 オーバーヘッドリーチとBBS の相関山本大智1),宇部優輝1)1)一般社団法人 巨樹の会 赤羽リハビリテーション病院 リハビリテーション科2)一般社団法人 巨樹の会 赤羽リハビリテーション病院 リハビリテーション科key words オーバヘッドリーチ・BBS・皮質橋網様体脊髄システム【目的】 今日までの上肢挙上角度と体幹の活動に関する先行研究から上肢挙上120°から体幹の活動が示唆されている。このことから、上方へのリーチ動作(オーバーヘッドリーチOver Head Reach 以下OHR)により、座位・立位でのバランス機能に影響を及ぼすと考えた。その為、バランス評価指標の1つであるBerg Balance Scale( 以下BBS)からOHR とバランス機能との相関を調査した。【対象,方法】 入院患者、疾患区別なく、20 代~ 90 代の男女97 名を対象とした。方法として高さ46cm のプラットホーム(オージー技研株式会社)に端座位で足底接地し、大腿長の中間まで座り、上肢挙上角度120°にて120°の延長線上へとリーチを行った。その際、移動式の姿勢矯正鏡(オージー技研株式会社)の裏に120°の角度で目盛りが記載してある線を両上肢用に各5 本ずつ作成し、線に沿ってリーチ距離を測定した。また、距離の測定は指先までとした。BBSはリーチ距離を測定した日付近の点数を採用した。除外対象としては上肢挙上(120°)が困難、指示理解が困難、端座位保持に介助を要す者は除外した。検定はスピアマンの順位相関係数を用いて、有意水準は5%とした。統計学的分析はSPSS15.0J for Windows を使用した。【倫理的配慮,説明と同意】 対象者へは、本研究の目的と方法を口頭にて説明し、同意が得られた者に行った。【結果】 最大OHR 距離の平均値は17.9 ± 6.8cm であった。OHR とBBS との間には有意な相関がみられた。(r=0.445、p < 0.01)【考察】 本研究において、OHR とBBS との相関が明らかになった。先行研究から「上肢挙上により脊柱の伸展活動と共に皮質橋網様体脊髄システムが働き、姿勢をコントロールする」と言われていることから、OHR 距離が長い人ほど抗重力伸展機能の活性化が図れたと推察される。今回の結果から、上方へのリーチ動作がバランス機能に関与していることが示唆された。P-174 脳卒中片麻痺患者におけるHONDA 歩行アシストの効果と足関節機能との関係- 予備的研究-佐藤義尚1,2),島村亮太1,2),廣澤全紀1,2),山川諒太1),高城翔太1),山田拓実2)1)東京都リハビリテーション病院2)首都大学東京大学院key words HONDA歩行アシスト・片麻痺・足関節【はじめに】 装着型歩行支援ロボットとして,HONDA 歩行アシスト(Honda Walking Assist: HWA) がある.HWA は,股関節運動の測定や,屈伸運動の補助を行う.先行研究では,片麻痺患者の歩行速度や,対称性の改善などが報告されている.しかし,歩行速度と関係が強いとされる足関節機能との関係性については検討されておらず,本研究は,片麻痺患者におけるHWA の効果と足関節機能との関係性を検討することを目的とした.【方法】 対象:脳卒中片麻痺患者4 名手順:10m 歩行および,足関節機能項目として,足趾把持筋力,最大一歩幅,立位足圧中心移動距離を測定した.10m 歩行は,アシストなし(N1),アシストあり(A1:1.5Nm),アシストなし(N2)の順に行った.A1 の前にはアシストあり(1.5Nm)での歩行練習を3 分間行った.解析:歩行速度,股関節角度(屈曲,伸展,はさみ角),角度変化率,足関節機能項目について検討した.【結果】 歩行速度は大きな変化を認めなかった.歩行時のはさみ角変化率は(A1/N1),麻痺側1.20 ± 0.10,非麻痺側1.18±0.10 であり,全対象者で,はさみ角の拡大を認めた.また,立位足圧中心移動距離が大きい者は,歩行速度が速く,歩行時のはさみ角,はさみ角変化率共に大きかった.【考察】 足関節機能の高い者は,HWA 使用時に股関節可動域が向上しやすい可能性が考えられた.しかし,HWA 1.5Nmは,速度向上には不十分であったと考えた.そのため,今後は,歩行速度が向上するアシスト量での研究が必要と考えた.【倫理的配慮】 本研究はヘルシンキ宣言に則った研究であり,研究開始に当たって,東京都リハビリテーション病院,首都大学東京荒川キャンパス研究安全倫理委員会の承認を得た.また,被験者に研究内容,目的について説明し,書面にて同意を得た後に実施した.