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概要

抄集録

12O-023 THA 術後離床時期の違いによる、動作満足度の検証~多施設共同研究によるTHA 術後後療法開始時期の検討~堀井亮太1),千葉哲也1),菊池佑至1),鈴木圭介1),岡安健2),小川英臣2),村井純2),田中友也3),古谷英考3),豊田輝4)1)日産厚生会 玉川病院 リハビリテーションセンター2)東京医科歯科大学医学部付属病院 リハビリテーション部3)苑田会人工関節センター病院 リハビリテーション科4)帝京科学大学医療科学部 理学療法学科key words 多施設・離床時期・満足度【目的】 人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty: 以下THA)術後患者は、松原は近年医療の多様化にともない、患者のTHA に対する要求も単なる除痛から、股関節可動域の改善や脚長差の改善などを包含した、更なる術後生活の質の向上へ変化しつつあると述べており、THA 術後リハビリテーションの役割は大きいと思われる。THA術後患者に対する理学療法プログラムは2 週間程度の短期的THA 術後プログラムが採用されており、動作の質の向上が求められる。THA 術後患者の急性期リハビリテーションを施行している3 つの施設は各々で理学療法介入開始時期が異なる。今回、各施設の術後後療法開始時期の違いによる差を明白にし、適切な理学療法開始時期を検討することを目的とした。【方法】 片側THA 後2~3 週間プログラムが可能であった者であり、脳血管障害や認知症を呈する者は除外とした。離床時期は当日離床(以下A 群)、術後1日目(以下B 群)、術後2 日目(以下C 群)の3 群間にて比較検討した。動作面の評価はTHA 術後1 週後に歩行、靴下着脱、爪切り動作、正座、床上動作とした。3 群間にて動作獲得の有無、主観的満足度をリッカートスケール5 段階、疼痛評価をVAS にて聴取し比較検討をした。統計解析は、一元配置分散分析法施行後、多重比較検定(Tukey-Kramer 法)にて検定し、有意水準は5% とした。【結果】 歩行獲得の有無、開排位での靴下着脱獲得の有無・達成度、正座の獲得・達成度、床上動作の獲得が3 群間に有意な差を認めた。歩行はA 群-B 群間、靴下着脱獲得はA 群-C 群間とB 群-C 群間、靴下着脱の満足度はA 群-C 群間、正座の獲得・満足度共にA 群-C 群間とB群-C 群間、床上動作はA 群-C 群間に有意な差を認めた。【考察】 当日離床が動作全般の早期獲得可能と示唆された。当日離床により、術後早期からの介入が可能となる。その為、早期から動作指導を実施可能となり、1 週間での動作獲得可能となってくると考えられる。O-024 大腿骨近位部骨折患者における栄養状態が歩行獲得時期に与える影響~ CONUT スコアを用いて~宮本高明1),青戸克哉2),深井諒介3),矢野博義1),関澤貴信1),一色滉平1),北島祐二2),門奈芳生1)1)国立病院機構 霞ヶ浦医療センター リハビリテーション科2)国立病院機構 霞ヶ浦医療センター 整形外科3)茨城県厚生連総合病院 水戸協同病院 整形外科key words 栄養状態・歩行能力・大腿骨近位部骨折【目的】 大腿骨近位部骨折患者における栄養状態をCONUT スコアにて評価し、術後歩行獲得日数との関連を検討すること。【対象・方法】 2016 年6 月~ 2017 年4 月末までに当院にて大腿骨近位部骨折に対し観血的手術を施行した患者45 例のうち認知症・脳血管障害などの合併症がなく、データ欠損の無い患者24 例を対象とした。入院時(術前)採血データからCONUT スコアにて栄養評価を行い、0 ~ 1 点を良好群(n=6)、2 点以上を障害群(n=18) とし歩行獲得に至った日数を比較した。また術後2 週毎の採血データよりCONUT スコアの推移を観察した。歩行獲得の基準は、Barthel Index の歩行項目にて15 点に至った日を歩行自立獲得日とした。本研究における倫理的配慮は、ヘルシンキ宣言を遵守したものである。【結果】 術後歩行獲得日数については、良好群が21.2 ± 15 日、障害群が38.6±25日と良好群において有意に短かった(p< 0.01)。術後4 週経過後のCONUT スコアでは、良好群3(1.5/3)、障害群3(2/4) と両群において同程度の栄養障害と認められた。【結語】 術後の栄養状態の推移から、歩行能力の回復には術前の栄養状態が関与すると考えた。今後はCONUT スコアが良好な患者の身体的特性を見出す必要がある。