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概要

抄集録

82P-163 大腿直筋の筋収縮特性と下肢筋機能の関係後藤颯人1),楠本泰士2),千葉康平3),櫻井大輔4),細田梨恵5)1)川崎市北部地域療育センター リハビリテーション部2)東京工科大学 医療保健学部 理学療法学科3)日本赤十字社医療センター リハビリテーション科4)小平中央リハビリテーション病院 リハビリテーション科5)麻生リハビリ総合病院 リハビリテーション科key words 筋収縮特性・TMG法・大腿直筋【目的】 近年、筋の収縮特性を評価する方法として、Tensiomyograph 法(TMG 法)がある。TMG 法は非侵襲的かつ迅速に測定が出来るため、リハビリテーションやスポーツ現場での評価や研究に用いられている。しかし、TMG 法に関する研究報告は少なく、臨床への汎用性も低い。そこで本研究の目的はTMG 法による大腿直筋の筋収縮特性と他の下肢筋機能との関係性を明らかにすることとした。【方法】 対象は某大学に在学中の健常成人93 人(18 ~ 23 歳)の利き足とした。なお本研究は東京工科大学倫理委員会の承認を得て行った(承認番号:E16HS-O30 号)。TMG 法では筋に電気刺激を加えることで起こる形態変化から、筋の安静時から最大収縮までの時間(Tc)や筋の縦径の変位の大きさ(Dm)、刺激から収縮が起こるまでの遅延時間(Td)などが測定できる。TMG 法による大腿直筋収縮特性と体組成計による利き足一側の下肢筋肉量、超音波測定器による大腿直筋筋厚、徒手筋力計による膝伸展筋力、布メジャーによる大腿周径の測定を行い、TMG 法の測定値と他の下肢筋機能との相関関係を調査した。統計処理はPearson の相関係数を用い、統計ソフトはIBM SPSSStatistics Ver.21 を用いた(p < .05)。【結果】 TMG 法の測定値であるTd と大腿直筋筋厚,膝伸展筋力の間にのみ負の相関関係が認められた。【考察】 Td が短い対象者の方が大腿直筋筋厚が厚く、膝伸展筋力が大きいという関係が見られた。Td とは、筋を刺激後、実際の収縮が起こるまでの遅延時間を示す項目である。筋厚や膝伸展筋力は片脚立ちや歩行能力などパフォーマンスを表す指標と関連があると言われている。そのため,スポーツ現場でのケガによりパフォーマンス能力の低下がある際には,TMG の測定値の中でTd に変化がみられる可能性があると考えられた。【まとめ】 Td の値は大腿直筋筋厚、膝伸展筋力の値を反映しており、これらがパフォーマンス能力に影響を与えるということが示唆された。P-164 骨密度外来患者の身体機能評価の検討平田誠1)1)公益財団法人 佐々木研究所附属杏雲堂病院 リハビリテーション技術科key words 骨密度外来・骨粗鬆症・筋力低下【はじめに】 当院では、平成28 年4 月より骨密度外来を開始し、骨密度減少が確認された患者には定期的な検査を行っている。併せて、筋力低下による転倒予防のため筋力・バランス評価や運動指導を実施したので、その経過について報告する。尚、本研究は当院の倫理委員会の承認を得ている。【方法】 対象は、当院の骨密度外来に受診した女性16 名。骨密度測定装置はDEXA 法用いた。計測部位は腰椎で行い、若年比率80% 未満を骨密度が低下していると判断した。平均年齢は63.3( ± 11.09) 歳。理学療法評価は、平地とAIREX Mat 上での片脚立位時間、手指握力、膝伸展筋力、足趾把持力の5 項目を行った。手指握力はジェーマ型握力計、膝伸展筋力はMobie(ともに酒井医療株式会社)、足趾把持力は足指筋力測定器2T.K.K.3665(竹井機器工業株式会社)を使用した。それぞれの平均値について、若年比率80% 未満の骨密度低下群と80% 以上の正常群で対応のないT 検定を実施した。【結果】 骨密度低下と判断された者は9 名であった。片脚立位時間、握力、下肢筋力の平均について、いずれの値も両群に優位な差は認められなかった(有意水準5%)。【考察】 今回、骨粗鬆症と診断された者の身体機能についての検証をおこなった。その結果、バランスおよび筋力について正常群と有意な差は認められなかった。これは、今回の対象の平均年齢が63.3 歳と比較的若く、現在も仕事や運動をしている者が多く、加齢や廃用によるによる筋力低下が生じていなかったためだと考えられる。しかし、今後は、年齢が上がるとともに筋力の低下を生じることも予想され、それに伴う転倒、骨折のリスクも生じる可能性がある。運動と骨密度は密接に関係をしていることから、対象者には運動指導をおこないながら継続的な評価をおこなうことが重要であると考える。また、有意差が生じ始める年齢についての検証をおこないたいと考える。