ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

抄集録

67P-133 当院回復期リハビリテーション理学療法の訓練内容の可視化への試み-歩行能力と歩行訓練量との関連-牧野祐樹1),兼子貴至1),加藤譲司1),清水康裕1)1)広域医療法人輝山会 輝山会記念病院 総合リハビリテーションセンターkey words 歩行能力・歩行訓練・可視化【目的】 身体機能向上と歩行訓練との関連についての報告は多いが,どのような訓練内容をどの程度行うか詳細に検討されているものは少ない.そこで,当院の理学療法の訓練内容を可視化し,歩行能力と歩行訓練量との関連を明らかにするため,今回の調査を実施した.【方法】 平成29 年3 月1 日から3 月31 日までの1 ヵ月間に365 日体制の回復期病棟に入院し, 理学療法を実施した患者55 例( 年齢82.8 ± 11.1 歳,一日平均単位数6.7 単位)を対象とした.理学療法実施後に5 分毎の訓練内容,歩行能力,歩行量を電子カルテ上に記載したものを後方視的に調査した.ここから1 単位中の訓練内容の割合(% ) と歩行量(m/ 単位) を算出した.3 月31 日時点での歩行能力を全介助群(7 例),部分介助群(8 例),監視群(14 例),修正自立群(16 例),自立群(10 例) に分類し比較検討した.本研究は,当院倫理委員会の承認を受け,ヘルシンキ宣言に則り施行した.【結果】 全体でみると訓練内容の割合は,歩行28%,評価9%,筋力増強・可動域訓練8%の順で多く,歩行量は35.5m/単位であった.歩行能力別でみると,全介助群では,歩行・立位訓練13%,座位・可動域訓練9%の順で多く,歩行量は5.2m/ 単位であった.部分介助群では,歩行28%,可動域訓練17%,起立訓練・筋力増強7%の順で多く,歩行量は20.3m/ 単位であった.監視群では,歩行34%,評価10%の順で多く,歩行量は26.7m/ 単位であった.修正自立群では,歩行31%,筋力増強13%,評価11%の順で多く,歩行量は46.2m/ 単位であった.自立群では,歩行25%,評価15%,筋力増強11%の順で多く,歩行量は64.3m/ 単位であった.【考察】 歩行量は,歩行能力が高いほど増加することに対して,歩行訓練の割合は,監視群が最も割合が高い.また,全介助群は,歩行以外の能力障害に対応した訓練の比率が高く,自立群は,機能障害に対応した訓練の比率が高いため,歩行訓練の割合が低下する傾向があると考える.P-134 当院摂食嚥下チーム介入患者に対するリハビリテーション実施状況戸渡敏之1),西島菜穂子1),野村真弓1),萩原麗子1),小山浩永2)1)関東労災病院 中央リハビリテーション部2)関東労災病院 リハビリテーション科key words 摂食嚥下・チーム医療・リハビリテーション【目的】 当院摂食嚥下チームは、10 職種より構成され、リハ部門の医師、ST と耳鼻咽喉科医師、看護師が中心となっており、PT、OT スタッフも嚥下回診やカンファレンス、定例会等に参加している。そこで今回の調査は、摂食嚥下チーム介入患者に対するリハ実施状況と今後の課題を検討することを目的とした。【方法】 2016 年2 月から2017 年1 月までの1 年間に、介入依頼があった入院患者のデータを後方視的に調査し、基礎データとリハ実施状況を収集した。個人情報の取り扱いは、院内規定を順守した。【結果】 摂食嚥下チーム介入患者数は164 名で、男性104名、女性60 名であり、平均年齢は80.7(27 ~ 104、SD=12.2)歳であった。依頼元は、16 診療科で、循環器内科が22 名と多く、次いで救急総合診療科・消化器内科が、それぞれ21 名、呼吸器内科:18 名、脳神経外科:17 名、歯科口腔外科:13 名、その他:52 名であった。依頼理由(重複回答あり、n= 297)は、摂食嚥下機能評価が、146 件と最も多く、以下、誤嚥性肺炎:86 件、むせ:31 件、飲み込まない:15 件、摂取量低下:10 件、その他:9 件であった。また転帰については、軽快:99 名、治癒:27 名、死亡:25 名、不変:8 名、その他:5 名であった。チーム介入患者に対するリハ実施人数と割合(%)は、PT:142 名(87%)、OT:97 名(59%)、ST:148 名(90%)で、PT の主なアプローチは、座位訓練や筋力トレーニング、起立訓練などが多く、呼吸理学療法、心臓リハなども実施していた。【考察・まとめ】 PT も摂食嚥下障害を疑われる症例の9 割近くに、介入していることが明かになった。入院患者の高齢化に伴い、嚥下機能障害や誤嚥性肺炎発症後の患者を担当する機会も多いと思われる。さらに急性期病院は、在院日数の短縮が望まれており、多職種と連携して介入する場合も多く、我々も嚥下機能に関連する基礎知識を学習し、急性期チーム医療に貢献していくことが必要であると再認識できた。