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概要

抄集録

66P-131 糖尿病神経障害者の歩行速度に関する検討大関直也1,2),中島弘1),西山徹1)1)東京医科大学茨城医療センター リハビリテーション療法部2)茨城県立医療大学大学院 博士後期課程key words 糖尿病神経障害・歩行速度・歩幅【目的】 足潰瘍発生リスクの高い糖尿病神経障害(以下,DN)者の快適歩行速度を明らかにし,DN 者への理学療法計画立案の一助とする事を目的とする。【方法】 研究デザインは,足潰瘍発生リスクの高い糖尿病神経障害者21 名を対象(以下,DN)群とし,背景因子を調整した非糖尿病者18 名を比較対照(以下,C )群としたコホート研究を採用した。両群の取り込み基準は,当院利用者のうち屋外歩行が自立し,本研究協力に同意を得られた者とした。除外基準は,足底潰瘍がある者,糖尿病以外の疾患による歩行障害を有する者とした。検討項目は快適歩行における速度と歩幅,歩行率及び,足関節背屈可動域とした。歩行関連項目の値は,13m 歩行路を快適歩行速度で5 回歩行した際の,計測値の平均を採用した。検討項目の平均値比較の為に対応の無いt 検定を行った。本研究は当院倫理委員会の承認を得た(受付番号15-6)。【結果】 年齢はDN 群67,C 群64 歳であった。身長はDN 群160,C 群164cm であった。BMI はDN 群23.1,C 群22.1 であった。歩行速度はDN 群55.6 ± 14.4,C 群77.6± 13.1m/min であった(p < 0.01)。歩幅はDN 群50.4± 10.4,C 群61.4 ± 8.6cm であった(p < 0.01)。歩行率はDN 群118.1 ± 21.8,C 群125.6 ± 8.7steps/min であった(ns)。足関節背屈可動域は,DN 群10.2 ± 4.7,C群22.5 ± 5.3°であった(p < 0.01)。【考察】 DN 者を対象とした歩行速度の調査は,対象の多様性や,サンプルサイズが小さいこと等から一定の見解が得られていない可能性が高い。本研究では足潰瘍リスクの高いDN者を対象とし,歩行速度が低下していることを明確にし,その要因として歩幅低下が観察された。本研究で足関節背屈可動域は,DN 群で有意に制限されており,歩幅低下に作用したと考えられた。足関節背屈可動域制限は,歩行時高足底圧の要因とされることから,関節可動域制限の改善を図り,歩幅の増大と足底圧の減少を図る必要があると考えられた。P-132 特別支援教育における補装具の一考察小玉美津子1)1)神奈川県立座間養護学校key words 特別支援学校・車いす・補装具【目的】 特別支援学校における理学療法士(以下PT)の主な業務内容は、校内、校外における自立活動の相談業務、個別教育計画への参画となっている。肢体不自由教育部門における相談内容では、補装具、次に姿勢の相談が多く、特別支援学校におけるPT の役割の重要性を示唆する。特に学齢期においては、地域性はあるものの児童・生徒へのセラピストの関与は減少する傾向にある為、学校生活上の課題から、医療機関との連携の必要性を再認識する。【方法】 2016 年度の本校における車いす等の相談内容と取り組みを紹介すると共に、その現状と課題をまとめた。【結果】 車いすの主な相談内容としては、簡易な相談から成長に伴う姿勢の調整、修理、作製に関する方針の検討など多岐にわたる。立位台、歩行器に関しては、成長に伴う調整とともに、使用目的や使用の有無を確認している。どこの機関で、どの業者が作製したかわかる補装具一覧表をもとに、係で検討し、車いすの新規作製にむけては、確認の為にデモ機の使用を依頼していることも多い。またPT が関与した中で、課題と思われる点は、車いすにおけるベルト、ブレーキ類の安全上の問題、児童生徒の機能を生かしきれない、姿勢保持が困難など構造上の問題、車いすの機能を理解できていない介助者側の問題など多岐にわたった。【考察】 学齢期における身体状況の変化は著しく、生活上の課題を発信する役割が特別支援学校に求められる。特別支援教育現場における補装具に関しては、児童・生徒の安全を第一として、学習上必要な目的、使用する中で何を大切にするかなど、十分に作製機関と教育機関(教員)が協議、情報共有できる連携が重要であると考える。【倫理的配慮、説明と同意】 本発表にあたり、学校長ならびに神奈川県教育委員会で発表主旨、内容について承認を得た。