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概要

抄集録

59P-117 退院前訪問指導の有無が退院後リハビリテーションの種別に影響をおよぼすか福田友1),國谷伸一1),渡邊昌宏2)1)医療法人社団 聖嶺会 立川記念病院2)つくば国際大学 医療保健学部 理学療法学科key words 退院前訪問指導・退院後リハビリテーション・予定転帰先【はじめに、目的】 退院前訪問指導(以下指導)は患者宅を訪問し、当該患者又はその家族等に対して退院後の療養上の指導を行うものとされている。先行研究では指導の有無で在院日数、FIM 総点等に有意差を認めた報告がされている。しかし、両群間の予定転帰先、退院後リハビリテーション(以下退院後リハ)の種別についての相関を報告した例は文献資料を渉猟した限りない。そこで本研究では切れ目ない重層的なリハビリテーションを提供することを目的に両群間において上記項目を比較検討した。【方法】 対象は平成28 年1 月から平成29 年3 月までに当院に入院し、在宅復帰した162 名(男性71 名、女性91 名、平均年齢74.6 ± 13.8 歳)を実施群30 名、非実施群132名に分類し比較検討した。入退院時のFIM 総点、予定転帰先、退院後リハの種別(訪問・外来・通所)をカルテ記録から後方視的に調査した。分析方法はSPSS Statics24を用いて訪問と各項目の関係はχ 2 検定を行った。訪問有無とFIM の変化に関しては2 要因分散分析を行った。それぞれ有意水準は5%とした。なお本研究はヘルシンキ宣言に基づいて実施した。【結果】 2 群間比較により指導実施群のほうが退院時FIM 総点は有意に高かった。また、訪問の有無と退院後リハの種別においては訪問(χ 2=49.8 p=0.00)、外来( χ 2=12.6p=0.00) ともに有意な関連が認められた。【考察】 先行研究では指導を行うことでFIM 総点が高くなると報告され、本研究においても同様の傾向であった。また、指導実施群は訪問リハで継続したリハが提供されやすく、非実施群は外来・訪問リハの両方とも継続されない傾向がみられた。この要因として指導においては家族、介護支援専門員が同行するケースが多く認められリハの必要性を理解しやすい点が挙げられる。今後は非実施群患者においても切れ目ないリハを提供する為、訪問・外来部門とさらに連携を深め、調査検討を継続していきたい。P-118 胸腰椎圧迫骨折受傷者の立位脊柱可動域と転倒との関連~維持期リハビリテーション実施患者での検討~第1 報橘祐貴1),新井真2)1)社会医療法人社団さつき会 袖ケ浦さつき台病院 身体リハビリテーション課2)社会医療法人社団さつき会 袖ケ浦さつき台病院 整形外科key words 胸腰椎圧迫骨折・立位脊柱可動域・転倒【目的】 先行研究では骨粗鬆症患者について,転倒歴がある者では腰椎可動域が有意に低下していたと報告しているが,胸腰椎圧迫骨折患者を対象とした報告は少ない.今回,維持期での胸腰椎圧迫骨折受傷者の立位脊柱可動域と転倒との関連を明らかにすることを目的とした.【対象】 H28 年9 月~ H29 年4 月の間に当院外来リハビリテーションまたはデイケア利用中の胸腰椎圧迫骨折を有する13 名のうち,脊柱の手術歴がある者,計測の際著しい疼痛がある者,圧迫骨折が2 椎体以上の者,パーキンソニズムを有する者を除く8 名(平均年齢:73.3 ± 6.4 歳,男性:1 名,女性:7 名,受傷椎体:Th12,L2,L3:各1名,L1:5 名)とした.【方法】 計測日から過去1 年以内の転倒歴を聴取し,転倒群・非転倒群に分類した.両群においてindex 社製 Spinal mouse?にて安静立位・体幹最大前屈・体幹最大後屈の3 条件で胸椎後弯角・腰椎前弯角・仙骨傾斜角(以下,TK,LL,SIA)を測定し,安静立位条件と最大前屈条件,最大後屈条件におけるTK,LL,SIA の変化量を可動域とし,2 群間の比較を行った.統計処理は,対応のないt 検定を用い,有意水準を5% とした.尚,計測の際に本研究の趣旨を対象者へ口頭で説明し,同意を得た.【結果】 転倒群は3 名,非転倒群は5 名であった.2 群間の比較では,体幹最大後屈時のTK,SIA 変化量に有意差を認めた.体幹最大前屈時のTK,LL,SIA 変化量,体幹最大後屈時のLL 変化量に有意差を認めなかった.【考察】 本結果より,胸椎後屈可動域は転倒群にて,仙骨後傾は非転倒群にて有意に増大していた.体幹後屈動作では,股関節伸展と脊柱伸展が同時かつ相補的に行われる.先行研究と今回の結果から,圧迫骨折受傷により腰椎後屈可動域が低下し,非転倒群では仙骨後傾にて,転倒群では胸椎後屈にて代償していたと考えた.今後症例数を増やし,脊柱可動域が胸腰椎圧迫骨折受傷者の転倒リスクを示す指標となるか検討していきたい.