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概要

プログラム集

59「伝える力」理学療法士にできること合資会社 オファーズ生き活きサポートセンターうぇるぱ高知一般社団法人 ナチュラルハートフルケアネットワーク理学療法士 下元 佳子 理学療法士のライセンスを取得し、30年余り、経験の半分を訪問事業所を運営する傍らで、さまざまな研修の活動を行ってきた。そんな中で、理学療法士の仕事に対する他職種からの疑問の声を耳にすることも少なくない。理学療法士は何をすべきなのだろうか、何が求められているのだろうか。 協会は理学療法士の目指すものとして、「直接的な目標は運動機能の回復にあるが日常生活活動の改善を図り、最終的にはQOL の向上を目指す。そして理学療法では病気、障害があっても住み慣れた街で、自分らしく暮らしたいというひとりひとりの思いを大切にする」と表明している。この目指す理学療法士像に向かっていく仕事をすれば対象者からはもちろん、他職種から認められるはずだと感じる。そのためには具体的に何をすればよいのだろうか。目指すべき状態の理学療法は、生活の中に結果を出すことが必須となる。生活を変えていくためには、理学療法として直接介入するだけでなく、その介入を通して対象者の生活へアプローチする。対象者本人の姿勢や動きなどを基礎としてその上の行動・行為を見直し活動を変えていく。そして、対象者がサポートを必要とする人であれば、かかわる人すべてにその方法を伝える。つまり活動性を引き出し参加を上げるために住環境やかかわる人の意識や技術である環境をも変える。この環境を変えることができるのが理学療法士である。そして、環境を変えていくために必要な力が福祉用具の知識やケアの知識技術と「伝える力」だと感じている。 環境を変える力は生活期でと思われがちであるが、私たちは自分自身だけでなく、チームの治療効果を上げるためにも、急性期から二次障害を作らず自立支援を促進するためにも、そして、より良い連携のためにもこの力は必要であると感じている。どのステージにおいても対象者の24時間に責任を持つ姿勢が求められているのではないだろうか。教育講演