日本尿路結石症学会

日本尿路結石症学会理事長のご挨拶

日本尿路結石症学会理事長 宮澤 克人
日本尿路結石症学会理事長
宮澤 克人

 2022年7月28日の理事会ならびに30日の評議員会・総会で3期目の日本尿路結石症学会の理事長を拝命いたしました宮澤克人でございます。 1990年に尿路結石症研究会からスタートした本学会は歴代理事長のリーダーシップと会員のサポートにより2016年には第13回国際尿路結石症学会 (13th International Symposium on Urolithiasis) を開催させていただける国際的評価を得るまで発展してまいりました。このような歴史と実績がある本学会理事長を再度継続させていただくことは身に余る光栄であり、責務の大きさに身が引き締まる思いです。微力ではありますが日本尿路結石症学会のさらなる発展のために改めて全力を尽くさせていただきますので会員の皆様にはご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

1期目には2005年から本学会が主体となり行うようになった尿路結石全国疫学調査の2015年調査の一次解析結果を論文として発信させていただきました(上部尿路結石:Int J Urol 2018 25: 373-378.および下部尿路結石:Int J Urol 2019 26: 96-101.)。ご協力・ご支援いただきました皆様に御礼申し上げますとともに二次解析作業中であり、1965年から京都大学を中心に10年毎に行われ半世紀以上に渡り継続した国際的に貴重な学術的事業をさらに発信できるよう努めてまいります。

2期目の主要事業であった尿路結石症診療ガイドライン改訂はコロナ禍の影響で2022年発刊予定より遅れましたが2023年4月の刊行を目指して現在、最終作業中です。尿路結石症診療ガイドラインは日本泌尿器科学会において初の公認ガイドラインとして2002年に発刊され、2013年に第2版が刊行されました。しかし、改定から10年近くが経過しています。これまで同様に日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会、本学会の3学会公認診療ガイドラインとして2015年尿路結石全国疫学調査による我が国のエビデンスあるいは上部尿路結石内視鏡治療の大きな変革などを反映して尿路結石症を診断・治療されておられる先生や医療関係者に活用されやすいよう、また、医療利用者と医療提供者の協働意思決定(shared decision making:SDM)を支援できるよう作成中です。

今期は① 尿路結石症診療ガイドラインの刊行、および普及や啓発のための活動を行うとともに、モニタリング、監査、さらに妥当性の評価を受けて次の改訂に備える。② 2025年尿路結石全国疫学調査の実施準備を開始する。2点を重要課題として取り組んでまいります。

 本学会の正会員数は500名を超え、そのニーズも多様化しております。学会設立時の趣旨である<尿路結石の基礎研究の奨励>、革新が続く<Endourologyの安全性を担保した普及のための教育活動>に努めます。 さらに保険収載における他学会との連携など学会としての裾野を広げ<基礎と臨床のバランスを調整>して本学会の使命を果たします。そして学術集団として国民の健康寿命に積極的に貢献していきたいと思います。 これらの推進のため会員の皆様のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和4年8月
日本尿路結石症学会理事長 宮澤克人

・日本尿路結石症学会理事長のご挨拶(令和3年5月版)

・日本尿路結石症学会理事長のご挨拶(平成30年10月版)

・日本尿路結石症学会理事長のご挨拶(平成28年7月版)

・日本尿路結石症学会理事長のご挨拶(平成26年8月版)

概要紹介

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