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腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(バイパス術を併施するもの)導入に関する指針
2024年6月より,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(バイパス術を併施するもの)が保険収載された。
同術式は減量効果や糖尿病寛解率が高いが,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(以下LSG)単独に比べ手技が複雑で難易度が高い。
これまでわが国では胆膵路変更術(biliopancreatic diversion with duodenal switch, BPD/DS)の
共通脚を長くしたスリーブ・バイパス術(SG/DJB)が先進医療として実施されており,
国際肥満代謝外科連盟(IFSO)や米国代謝肥満外科学会(ASMBS)は
十二指腸との単吻合によるバイパス術(Single anastomosis duodeno-ileal bypass with sleeve gastrectomy, SADI-S)も承認している。
また,スリーブ状切除した胃と小腸を吻合する術式や,小腸の一部を盲係蹄とする術式も開発されている。
今回の診療報酬改定では具体的な術式が規定されていないが,それぞれの術式には利点と欠点があり,長期成績が報告されていないものもある。
そこで、日本肥満症治療学会はこれを安全に導入,普及させるため,同術式の導入における指針をここに提言する。
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