前期(2023.10 - 2025.9)に引き続き、今期(2025.10 -)学会長を引き受けることとなりました熊谷です。よろしくお願い申し上げます。本学会は、前身であります日本医療社会福祉学会(1991年設置)を経て2019年に一般社団法人として認可され「一般社団法人日本保健医療社会福祉学会」となっております。本学会の目的は、「定款」において「保健医療分野の研究者及びソーシャルワーカーが協働することにより、ソーシャルワークの実践及び研究の発展及び普及並びに社会福祉学の進展を図り、もって保健医療における国民の福祉の向上に寄与することを目的とする」と定められています。また日本学術会議協力学術研究団体としても認められている学会でございます。現在の学会員数は268名(2025年10月末)となっています。
学会では種々の活動を展開していますが、とりわけ先の第35回学会大会(2025年9月27・28日)では「溝に橋を架けるナラティヴ〜ソーシャルワークにおける対話の可能性を探る」をテーマに盛会のうちに終えることができました。コロナの影響でここ数年オンライン対応のみの開催としてきましたが、5年ぶりに札幌(日本医療大学真栄キャンパス)での対面(オンライン併用)開催が地元のソーシャルワーカー、研究者、学生の強力なサポートにより実現することができました。大会終了後の参加者アンケート「大会全体」では、多くの参加者がオンライン参加併用について賛意を示し、柔軟な参加形態へのニーズが高いことがわかりました。そして内容についても「内容が濃く、深い」「実践に役立つ」「明日からの業務に活かしたい」などの高評価が多数ありました。また「ナラティヴ・アプローチなどの理解が深まり、自身の支援の方向性に自信が持てた」という声もありました。このような評価を今後の大会やセミナー企画に活かして参りたいと所存です。また私自身、大会のプログラム(自由研究発表を含めて)に参加することを通して、学会が目指す「実践と研究の共同」を体感できました。今後とも学会の根底にある「実践の理論化」「理論の実践化」の志をもち学会運営を進めてまいりたいと存じます。
最近の本学会の大会やセミナーへの参加動向を見ますと非会員(ソーシャルワーカーの現任者)の参加が増加しています。本学会の企画がソーシャルワーカーの実践において直面している課題をタイムリーにテーマ立てしていることが反映されているように思います。そのような非会員の皆様がひとりでも多く学会に入会される取り組みを進めてまいりたいと存じます。