進行期分類 

FIGO進行期分類  および  pTNM分類  を示す。
なお、術後の病理診断にてはじめて悪性腫瘍または境界悪性腫瘍と診断された症例においては、該当すると推定される進行期を選択し、入力する。

 

FIGO分類
1A
Ia期
1B
Ib期
1C
Ic期
2A
IIa期
2B
IIb期
2C

IIc

3A
IIIa期
3B
IIIb期
3C
IIIc期
40
IV期
99
不明
XX
術前化学療法施行症例
1C(a)
2C(a)
自然被膜破綻
1C(b)
2C(b)
手術操作による被膜破綻
1C(1)
2C(1)
腹腔洗浄細胞診陽性
1C(2)
2C(2)
腹水細胞診陽性
以下の点に注意を要する。
Ic期およびIIc期の場合、この欄に1Cまたは2Cを入力し、被膜の破綻が自然(a)、手術操作によるもの(b)を入力する。
また開腹時の腹腔洗浄細胞診あるいは腹水で悪性腫瘍が認められた場合には(1)(2)も加える。
進行期分類上必要とされるすべての所見が得られなかったとの理由で「99」または「XX」とはしない。
得られた情報をもとに該当する進行期を選択すること。
例えば、後腹膜リンパ節の触診を行わなかった症例を進行期不明「99」とはしない。
 
pTNM分類
 
 pT分類 
1A
pTIa期
1B
pTIb期
1C
pTIc期
2A
pTIIa期
2B
pTIIb期
2C

pTIIc期

3A
pTIIIa期
3B
pTIIb期
3C
pTIIIc期
99
不明
XXXX
術前化学療法施行症例
 pN分類 
pN0 所属リンパ節に転移を認めない
pN1 所属リンパ節に転移を認める  (触診による)
pN1 所属リンパ節に転移を認める (組織所見による)
X
pNX 所属リンパ節に転移を判定するための検索が行われなかった
 pM分類 
pM0 遠隔転移を認めない
M1
pM1 遠隔転移を認める
X
pMX 遠隔転移を判定するための検索が行われなかった
 pM1の場合、遠隔転移の部位を入力する 
PUL
肺転移
OSS
骨転移
HEP
肝転移
BRA
脳転移
LYM
リンパ節
MAR

骨髄転移

PLE
胸膜転移
SKI
皮膚転移
OTH
その他
以下の点に注意を要する。
TNM分類はpTNM分類で示すので、開腹所見および摘出材料の組織所見で決定する。
pNの決定は触診、生検、郭清いずれでもよい。
術前化学療法を行った症例は、「FIGO XX、pT XXXX、pN X、pM X」と入力し、備考1欄にpyTNMとして手術時所見および病理組織所見に即してpTNM分類を入力する。。ypTNMは、治療によると思われる腫瘍の瘢痕化、線維化等は考慮せず、viableな腫瘍細胞の存在で評価し、治療前の腫瘍の広がりを推測するものでない。