一般社団法人日本小児看護学会


理事長挨拶

理事長

日本小児看護学会は、1991年に発足した日本小児看護研究学会を経て,1999年に日本小児看護学会に名称を変更し,2013年に一般社団法人となりました。この30年間に日本の子どもを取り巻く環境は大きく変化し、子どもと家族の健康問題も多様になってきています。この間、日本小児看護学会では、どのような場でも子どもを中心とした看護実践を推進するための啓発活動、学術研究活動を行ってまいりました。

2019年に始まったCOVID-19パンデミックは、人々の健康や生活、そして医療や教育の場にも多大な影響と変化をもたらしました。少子化、デジタル化、グローバル化など、社会の変化の中で、子どもたちは今の大人たちが経験したことのない子ども時代を過ごしています。未来を担う子どもたちが、自らもつ力を発揮して未来への歩みを進めることができる環境を整えられるよう、時代の変化を見据えて小児看護の質向上につながる学会活動を行っていくことが大切であると考えています。

今期、日本小児看護学会は2023年6月に新たな理事会でスタートしました。各委員会も活発な活動を行っています。今期もこれまでの諸先輩方が大切にしてこられたさまざまな臨床の場での小児看護実践に資する学会活動を継続推進してきたいと思います。前期体制では塩飽理事長のもと学会運営のためのシステム整備がなされました。そのことを基盤に多くの会員の皆様が学会活動に参画して、実践者・研究者・教育者のコミュニケーションが促進できるように今期の活動を進めていきたいと思います。

2023年にはこども家庭庁が発足し、子どもと家族をめぐる諸問題に子どもを中心とした対応を進める社会の機運が高まっています。本学会としても小児看護の立場から子どもと家族の健康問題の解決に向けて社会へ発信し、次世代につなげていけるよう積極的に取り組んでいく所存です。

皆様のご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。

一般社団法人日本小児看護学会
理事長 野間口千香穂