 Re: HITを発症した患者さんの人工心肺のマネージメントについて ( No.1 ) |
- 日時： 2012/06/26 00:52:01
- 名前： 名一の開
- さいたまのオノさま
大変な症例ごくろうさまです。名一の開です。
最近、自分自身が急がしすぎて、こちらも閲覧のみになってましたが、この件は
急を要する可能性が高いので。
日本体外循環技術医学会の相談役？？でもございます国立循環器病研究センター 輸血管理室 宮田茂樹 先生は基本アルガトロバンで人工心肺を使用した開心術はやめるべきとのお話のはずです。私も現在では同感で施設間での話題の際にもそうしてます。ペパリンPF4抗体は陽性でもHITに対して特異的ではないはずです。これはELISA法なのか？などでも変わりますが、ここでは確定診断がでていると前提で。
透析患者さまならばHIT抗体が陰性化するまで、いっさいのヘパリン暴露をなしにして長くても1月程度で陰性になるはずです。Aライン、心カテ、透析のカテ、フラッシュなどに気をつけて！陰性下したら一発勝負でフルヘパで手術。もちろんヘパコーティングでかまいません。術後はまた絶対になし！！特にAラインやスワンガンツの圧ルート。もしも術後に補助循環なら、ここはヘパリンコーティングは使えないです。Xコートとか代替えの生体適合性部材で対応。
そんなところでしょうか。もしもDAAなど緊急ならばアルガトロバンなどでやるしかないわけです。ただ国内しかFUTがないだけで国際評価ないが理由ですので、医師が判断すれば、それも手段かと思います。これはあくまでも個人的見解です。ただPCPSも当院はやってますし、過去には発表した施設もあります。
抗トロンビン作用と念頭にCPBを行うべきだとは思いますが、これでHDが上手い事いってる方なら、第一選択かも知れません。
失礼いたします。
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| Re: HITを発症した患者さんの人工心肺のマネージメントについて ( No.2 ) |
- 日時： 2012/07/01 12:17:16
- 名前： さいたまのオノ
- 名一の開さま
こんにちは
いつも大変お世話になっております。
国立循環器病研究センターの宮田茂樹先生のインターネット配信を拝見させていただきました。私は検査も詳しくなかったもので、とてもとても勉強になりました。
当院の担当医師によると現在は陰性化しているそうでございます。
が、当患者さんの検体を国立循環器病センターに送ろうかというお話をされていました。
今後このような症例の患者さんが、どの施設でも当事者となる可能性がある訳ですが
、そのときの対応を当施設でもある程度のマニュアルを作成しておかなければと思いました。
大変貴重なアドバイスありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
さいたまのオノ
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| Re: HITを発症した患者さんの人工心肺のマネージメントについて ( No.3 ) |
- 日時： 2012/07/02 22:02:44
- 名前： 名一の開
- さいたまのオノさま
診断から手術、そして術後まで大変な症例であると考えます。ぜひ赤十字のみならず、全国の体外循環技士の貴重な症例になると思いますので、世に出すかたちになることを期待いたします。
しかし、国循は多くのアルガトロバンの体外循環を発表または論文にして、宮田先生の方針で止めているなら、やはり細かいまたは言いづらいこともあるのではないでしょうか？
さいたま様は補助循環数も屈指の数でございますから、HITに遭遇することもあるかと思います。その際には、是非にご教授お願いいたします。
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HITを発症した患者さんの人工心肺のマネージメントについて
