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携帯・スマホ規制緩和の流れ どう対応しますか?
日時: 2014/09/25 09:33:27
名前: 旭川の脇田 

皆さま

こんにちは!
旭川の脇田です。

携帯・スマホ規制緩和で困ったことがあり、皆さんにご意見をお願いしたいと思います。長文になってますがお付き合い下さい。
これは日本赤十字社臨床工学技士会としても見解をまとめておく必要がある内容かも知れません。

電波環境協議会(総務省と業界の団体)から、病院などの医療機関で携帯電話やスマートフォンを使用する際の新たな指針が公表されました。

これまで医療機関では、携帯電話の電波により医療機器が誤作動を起こす可能性があるとして1997年に不要電波問題対策協議会(電波環境協議会の旧称)が公表した「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針」では基本的に使用を禁止することを主旨としていたが、今回は従来の指針のすべてを廃止し、今後はできるだけ規制を緩和して医療施設内でも利用出来るようにすべきであるとの新たな指針を打ち出したことはマスコミなどで皆さんご存じのことと思います。

【参考資料】
電波環境協議会ホームページの各資料↓
http://www.emcc-info.net/info/info2608.html

これには各方面から賛否両論がありますが、航空機内でもWiFiが解禁になるなど、最低限のマナーを守ることは当然ですが医療機関を含め世の中全体が携帯・スマホの使用制限緩和の流れが加速していくことは避けられないと思われます。

私の立場では今の制限を緩和する必要性は全く無いのですが、今後、利用制限緩和の流れに乗って院内のあらゆるところで携帯・スマホを使い出す来院者が増えてくると思います。その際の対応を病院として統一しておかなければ現場で混乱すると思うので、それを避けるために当院としてどのように対応していくべきか先手を打って意見の統一を図らなければならないと考え、医療安全推進会議に起案しました。現在のルールと実情にあまりにもギャップがあるため、その是正の意味もあります。

【参考資料】↓
http://jrcce.umin.jp/files/reference/keitaisisinkaiteitaiou_asahikawa_rch.pdf


携帯・スマホの電磁波(電波)は通話、メール、インターネットでどのように放射されているのかも調べてみました。

【参考資料】↓

http://jrcce.umin.jp/files/reference/keitai_sumaho_denpahassin.pdf

インターネットやメールであっても通話しているのと同じ強さの電波が放射されています。電源が入っているだけでも定期的に最適な基地局を検索するために電波が放射されていますのでリスクは同じということになります。単発か連続して放射されるかの違いで電磁障害のリスクは同じです。通話だけ規制すればいいということにはなりません。

現在、当院では外来棟に数カ所と入院棟では各病棟ラウンジを携帯電話使用可能エリアとして通話、メール、インターネットを認めています。基本的には「決められたエリア以外でのご使用はご遠慮下さい」という一文で制限しています。つまり病室内での携帯電話の使用は制限されている事になっています。(メールもネットも)

しかし、現状は病室内であからさまには通話はしていないものの、スマホでインターネットやメールは「やりたい放題」になっていて看護スタッフも「見て見ぬ振り」状態というか、通話以外なら問題ないと思っているスタッフも多いのではないでしょうか?

これはどこの施設も同じ状況ではないかと思います。つまり、もう既に「患者さま、ご家族、来院者、病院スタッフの携帯・スマホ、電カルの無線LANなどによって、院内あらゆるところから強弱の電磁波が縦横無尽に出っぱなし」という環境の中で医療機器を使っている状況になってしまっていると言えるでしょう。

急激なスマホの普及で、医療施設でのルール策定が追いつかない状況で「なし崩し的」に利用制限緩和が既成事実となってしまっています。

今後、各施設でマナーを考慮したルールづくりが進められると思いますが、当院で一つ判断が難しい問題があります。おそらく皆さんの施設でも問題になると思います。

シリンジポンプをスタンドに着けて動いている患者はほとんどいないと思いますが輸液ポンプが問題です。特に二泊三日の短期入院で化学療法を行っている患者さまは輸液ポンプを使用しています。
比較的activityが高く、スタンドに輸液ポンプを付けて院内を動いています。仕事をされている患者さまも多く、スマホでメールを出したり、時間をつぶすためにインターネットを行っているのが既成事実です。

ところが輸液ポンプやシリンジポンプの取扱説明書には医療機器から1m離して使うことが明記されています。↓(どのメーカーもこれと全く同じデータを掲載しています)

http://jrcce.umin.jp/files/reference/1m_konkyo.pdf


電波環境協議会からの新しい指針でも1mと書かれています。輸液ポンプをスタンドに取り付けて使用していますが常に1m離して使用することは不可能です。

今まで1mも離さないで利用されていたでしょうが、携帯の電磁波(電波)が原因で医療機器に不具合が出たことは幸いにして経験していません。

しかし、今まで問題なかったから大丈夫だとは私の口からは言えませんよね。(^(oo)^;)ゞ

かといって今まで病院スタッフから注意もされず、問題なく使用してきたのに今更、輸液ポンプを使用している患者さまに「1m離さないと危険なので携帯・スマホは今後一切使用できません」と一方的に規制するとトラブル、クレームの山になることは必至です。看護師長会議でこの件について今後病院として検討していかなければならないことを説明しましたが、各看護師長も今から規制するとなると大変なことになると思っているようでした。

メーカーへ1mと記載している根拠について見解を求めていますが「30Cmでも大丈夫!」という社判を押した書類でもリリースしてくれればそれを根拠に話を進められますがそうはいかないでしょうね。

新しい指針に沿った形で院内でどう対応するかはイメージできるのですが、この輸液ポンプ(シリンジも含め)の扱いをどうすべきか悩むところです。

当院では今後、関係委員会で検討される事になっていますが、ここをはっきりさせておかなければうまく進まないと思います。

皆さんのご意見をお願い致します。妙案をお持ちの方ご伝授下さい。
メンテ

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Re: 携帯・スマホ規制緩和の流れ どう対応しますか? ( No.1 )
日時: 2014/09/30 12:30:40
名前: 姫路の三井 

旭川の脇田さま

妙案ではありませんが、今は様子見しかないような気がいたします。
ペースメーカでも15cmなのに医療機器は1m・・・・・ どの施設でも影響のあった事例が報告されていないってことは、影響はないものと推測されます。

規制するにしても、医師がベッドサイドでスマホで「今日の診療」で調べものしていますし・・・マナーというよりモラルのような気がします。
メンテ
Re: 携帯・スマホ規制緩和の流れ どう対応しますか? ( No.2 )
日時: 2014/10/01 08:57:48
名前: 名一の開 

旭川の脇田さま

 本文と参考資料も印刷して、読ませていただきました。

 結局、誰かがしっかりと取り決めを作ってくれたほうが助かるという他力本願な考えに私自身もなってしまいます。

 レアなパターンのことも考えますとハッキリと文章化するのに度胸もいるし、労力も必要ですね。

 ここまでまとめられた脇田さんに脱帽です。

 
メンテ
Re: 携帯・スマホ規制緩和の流れ どう対応しますか? ( No.3 )
日時: 2014/10/14 17:47:37
名前: 松山のS 

旭川の脇田様

携帯・スマホ規制緩和の流れですが、当院では、第三世代から第四
世代になる頃に病院事務に携帯の電波発信強度を軽減させる為に
院内に基地局(NTT、AU、SB)の開設を要望し、開設してもらいまし
た。携帯電話の使用基準は、昔から当課が担当し、最近では手術室
や集中治療室では、電源オフに加え機内モードを追加し安全な使用
を呼びかけた所です。
昔から院内全ての医療機器の傍で電波を発信し、確認作業を積み重
ねた結果が現在の基盤になっています。ペースメーカー対策もしか
りです。 但し、当院では簡単な無線ランは使用していますがWiFi
は、導入されていませんのでこの影響は、解りません。当課が使
用している電子タグに影響が出る事だけは分かっていますが。

今回の輸液やシリンジポンプの問題は、EMC規格をクリアしている
にも拘らずメーカーの取扱説明書は、昔の基準をそのままに使用し
ているだけだと思っています。
最終的にだれが責任を取るかという事よりも院内、院外共に納得ができる事実を積み重ねていくことが大事ではないかと思います。
メンテ
Re: 携帯・スマホ規制緩和の流れ どう対応しますか? ( No.4 )
日時: 2014/11/29 16:10:40
名前: 旭川の脇田 

姫路の三井様
名一の開様
松山のS様

コメントありがとうございます。

何かと忙しく、レスが遅れまして申し訳ありません。

結局、「入院のしおり」には今までよりも具体的に注意点を書くようにしましたが、敢えて今まで以上に規制緩和という言葉は使わずに様子をみるというスタンスで今回は乗り切ることにしようと思います。

ICU、HCU、手術室など生命維持管理装置を多用するセクションの入口には、「電源を切って下さい」と掲示することにしました。現状では輸液ポンプ使用者は見て見ぬ振りを決め込むしか方法はありません。但し、医療機器を使用している近くでは電源を切って下さいという文章は盛り込みました。

つまり、三井様のコメント通り、「妙案ではありませんが、今は様子見しかないような気がいたします。」ということです。

松山のS様

>今回の輸液やシリンジポンプの問題は、EMC規格をクリアしているにも拘らずメーカーの取扱説明書は、昔の基準をそのままに使用しているだけだと・・・

現状を知らない人たちが、身近にあった使いやすいデータを根拠として「机上の空論」で決めたことなのだと思います。
こういことを決める人たちは、現場をしっかりとみてから決めてほしいもんですね。

電波環境協議会の指針に則っるとしたら矛盾だらけでどうやっても収拾が付きません。

やはり30Cm離せばいいという社判付きの書類は無理でした。
メンテ

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