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IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点
日時: 2014/06/30 18:48:43
名前: 旭川の貝沼 

皆様お疲れ様です。旭川の貝沼です。
先日、泉工医科工業社製 IABP コラートBP-21turbo(BP-1にも共通するようです)をシュミレータを使用しての定期点検中に注意しなければならない動作を確認しましたのでお知らせいたします。

動作モード血圧モード、比率:1:1駆動の設定にもかかわらず、IABPの動作は1:3動作になってしまって、またその動作を知らせるアラームは一切鳴らないという現象です(添付写真)。すぐにメーカーへ確認、回答は以下のような内容の返答を頂きました。

返答の内容
血圧モードでは、装置がトリガーするポイントは収縮期圧の立ち上がりである。DEFタイミングが遅いと、バルーンの収縮が自己血圧の立ち上がりにかぶってしまい、十分な脈圧が得られず、トリガー認識ができなくなることがある。
このような場合、装置は次のような拍動パターンをとる
1)一拍目は脈圧が得られずに同期できなかったためバルーンも拍動していない。
2)二拍目は血圧の高さは得られていて、同期できることは確認しているが、次拍で確実に同期させるために拍動を一拍休んでいる。
3)三拍目は十分な高さの血圧を確認したことから、IABP補助を再開している。
-----------

確かに話の通り、一拍目はDEFタイミングが遅く、血圧の立ち上がりを認識していない。二拍目は認識しているが、バルーンは拍動していない。三拍目に補助を再開している。だだし、DEFタイミングが遅いのでこの動作を繰り返してしまっており、結局1:3動作をしてしまっているとのことでした。

問題はDEFタイミングが遅いとIABP本体が認識しているのにも関わらず1:3での同じ動作を繰り返してしまっていて、それを知らせる手段(アラームが鳴らない)ことだと思います。メーカーには動作を知らせるアラームが鳴るようプログラム改善の依頼を行っておりますが、対応してもらえるかの回答はまだもらっておりません。現状では、血圧モード使用時にタイミングの設定が悪いと起こり得る動作であるとスタッフ側が認識して使用する必要があると思いますのでお知らせいたします。
メンテ

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Re: IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点 ( No.1 )
日時: 2014/07/01 11:48:44
名前: 名一の開 

貝沼様おつかれさまです。

 うーん、本文に記載なされてますが、デフレートが遅いので次拍が早すぎるわけですよね。個人的にはアラームがならないのも致し方ないと思って拝見させていただいてますが。。

 ECGもあるならオートを使うとかもありますが、手術室想定で電メスが混入する際の想定ですよね。やはり、ECG作動よりも血圧トリガーは不安定要素があるし、同調するのも一泊かかる。タイミングが悪くて、「悪さ」をしているわけではないので、致し方ないのかな?と私感です。

 ちなみに内部センサモードだとどうなんでしょうね?

 どちらにせよ、興味深い報告ありがとうございます。写真を掲載して下さっているので、理解はすごくできました。(たぶん文章ではまったくわからないでしょうね)
メンテ
Re: IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点 ( No.2 )
日時: 2014/07/27 08:16:09
名前: 旭川の貝沼 

名一の開 様お疲れ様です。
コメントありがとうございます。お返事遅くなり大変申し訳ありません。
おっしゃる通り、当院でも血圧モードは電気メスなどのノイズがひどい時などの一時しのぎしか使用しておりません。トリガーは内部センサーでも、外部トランスデューサーでも同じ動きをします。

今回の事例はデフレートタイミングが遅いために次の拍のインフレートタイミングが早すぎて休んでいるのではありません。デフレートタイミングが遅いことで次拍の脈圧がトリガーレベルに達しないため認識できず、またその次の拍は脈圧を認識していてタイミング的には十分インフレート可能であると思われるが、拍動を休んでいる状態です。心臓としてはデフレートが遅いことで後負荷の増加になり、その後2拍補助が抜けることをひたすら繰り返している状態です(前の画像に補足したものを追加してみました)。

先日本社の方とお話をする機会がありましたが、脈圧を認識しているにも関わらず休んでいる理由としてはIABP本体が直前の数拍を元にしてタイミングをみているので、一定のタイミングを超えて動脈圧が検知できないときに「何かおかしいのでは」とIABPが判断して一拍休むため、1:3のような動作になるとのことでした。

ちょっとしたタイミングのずれでアラームを鳴らすのは機械には無理であり、動作を監視し、タイミング調整するのは人の役目ですが、今回のようにIABP本体は脈圧を認識出来ているが、「何かおかしいのでは」と判断して補助をしていないのであれば、監視しているスタッフに注意を促すべきだと思います。今回の件は何らかの知らせる方法をメーカーで検討していただけるとのことでした。
メンテ
Re: IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点 ( No.3 )
日時: 2014/07/29 08:57:58
名前: 名一の開 

貝沼さま
 よくわかります。

 一拍目はバルーン拡張波からの連続なんで、認識できずに二拍目でタイミングを合わせて3拍目からの作動する。そこでその拡張波が一拍目にかぶるってことですよね。わたしもその認識で前レスのつもりです。

 圧モードでは、例えば心房細動等でR-Rが変動の際はアラームならずに殆ど乗っていない現状にもなることを経験しますが、これも調子合わせの拍の次に早期収縮などが原因のこともあると思います。
 ECGトリガの際は、RDEF作動するため止まる率は下がるんでしょうね。

 アラームに関しては、同期がわるいとファイティングして閉塞が鳴るぐらいですね。確かに。

 それとここのIABPは写真でも確認出来ますが、圧モードですとインフレートとデフレートを随分と前にもってこないと遅れるんですよね。実はそれが根本にある気がします。写真のつまみ?では早期に見えますが、もっと早いところを使いますよね。ECG→圧に切り替えた際は双方をすごい前にしますので。
 メーカに直して私が直してほしいのは切り替えの場合のある程度、整合性を持った位置にしてほしいところです。

 失礼します。 
メンテ
Re: IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点 ( No.4 )
日時: 2014/08/01 21:24:58
名前: 旭川の貝沼 

名一の開 様
お疲れ様です。勘違いしてしまい申し訳ありません。

今回の事例は点検時に適当な設定で動かしていたために起こった動作であり、タイミング設定自体が遅すぎるということが一番の原因ですので、原因は操作する側がそうならないように注意して設定をしていれば問題ないことがほとんどではあります。

コラートBP-21は圧力を認識して適切な値でスタートするように自動でタイミングを合わせようとするようです。この精度がもっと上がれば良いですよね。ただ、ここでも一つ注意があります。血圧→心電図→血圧とモードを変えてまた元のモードに戻した場合、スタート直前は以前のタイミング位置の表示になるのですが、スタートと同時にタイミングが勝手に変更されてしまうことがあります。この現象も本社の方に確認しましたが、モード変更すると以前の設定は初期値(IABPが適切だと判断した値)に戻ってしまう仕様とのことです(ECG→血圧→ECG時はR波DEFへ戻る)。初期値に戻るのは仕方ないと思いますが、スタート前までは以前のタイミング設定位置なのでタイミング良いと思ってスタートした直後、タイミングの設定が勝手に変わるのはどうなのかなと思います。こちらは改善していただける約束をしていただきました。
メンテ
Re: IABP BP-21の血圧トリガー使用時における注意点 ( No.5 )
日時: 2014/08/04 08:53:30
名前: 名一の開 

貝沼さま

 まもなく新型が出てくるようですよ(^_^)
メンテ

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