日本臨床口腔病理学会

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ご挨拶



理事長 高田  隆


 私どもの法人は広く社会に対して口腔病理についての学術研究及び教育普及活動等を行い、国民の医療福祉の増進に寄与することを目的としています。口腔病理学は口腔顎顔面領域に生じる様々な病気の原因、発生機序、病態を解析することを目的とした病理学の専門分野で、新しい診断法や治療法の開発につながる多くの研究成果を社会に発信しています。また、日常の業務として口腔顎顔面に生じる病気の病理組織診断(最終確定診断)を行い、病気の治療に直接関わる重要な貢献をしています。
 本学会の歴史は1978年に岐阜で開催された歯科基礎医学会で企画された口腔病理スライドカンファレンスに遡ることができます。同スライドカンファレンスは、病理診断の困難な症例や珍しい症例について供覧し意見を交換するものでしたが、我が国の口腔病理関係者が一堂に会する初めての集会でした。同カンファレンスはその後も歯科基礎医学会に併せて開催されましたが、1990年に国際口腔病理学会を東京で開催するに当たって、口腔病理学としてはじめて独立した学術大会を開催することになりました。1994年の第5回大会までは日本口腔病理研究会としての開催でしたが、1995年の第6回大会からは日本口腔病理学会として学術大会ならびに総会を開催しています。
 我が国では一般に口腔病理学を基礎歯学の一分野として研究室が設置されていますが、欧米では臨床歯学の一分野として位置づけています。口腔病理学会を設立することに至った背景に、口腔病理学には基礎歯科医学や口腔生物学への貢献に加えて、臨床歯科医学・医療への寄与という側面があったからであると、口腔病理学会のfounderのお一人である故石木哲夫先生がOral Medicine & Pathologyの創刊号(1996年)に記しておられます。
 1999年には山本浩嗣前理事長のもとで、NPO法人格の取得や専門分科会としての日本歯科医学会への加入など、学会のhard面での整備が次々と達成されました。専門分科会としての日本歯科医学会への加入に際しましては、学会名に「臨床」の文字を付して日本臨床口腔病理学会として新しい歴史を刻み始めました。現在では本ホームページにありますように,学術大会の開催、教育セミナーの実施、学術誌の発行、口腔4学会(日本口腔外科学会。日本歯科放射線学会、日本顎顔面インプラント学会、日本臨床口腔病理学会)の連携、国際口腔病理学会ならびにアジア口腔病理学会などとの国際連携などの幅広い事業を推進しています。
 診断病理の重要性と臨床歯科医学・医療への更なる関わりを意識した口腔病理の教育ならびに学術研究活動を展開し、国民の皆様の健康保持増進に貢献したいと考えております。口腔病理学ならびに本学会に対するご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。          
Coryright The japanese Society of Oral Pathology.All right reserved.