行われる検査は?
2.主な血液検査 1.現在の腎機能を調べる
血清クレアチニン (Cr)
基準値/男:0.6~1.0mg/dL 女:0.5~0.8mg/dL
  • クレアチニンは筋肉由来の老廃物で、そのほとんどが尿に排泄されます
  • 腎機能が低下すると、血液中に増加するので現在の腎機能がわかります
クレアチニンクリアランス(Ccr)
基準値/70~130mL/min
  • 採血と蓄尿を行い、血液と尿中のクレアチニン値から計算する腎機能の指標です
  • 糸球体ろ過量(GFR)にほぼ一致します
糸球体ろ過量(GFR)
基準値/90~110mL/分
  • イヌリンという多糖類を点滴して、採血と採尿を行います
  • 1分間に腎糸球体がろ過する血液量(血しょう量)で、慢性腎臓病の診断や、進行の段階(ステージ)を決定する指標です
推算糸球体ろ過量(eGFR)
基準値/90mL/分/1.73m2以上
  • 血清クレアチニン値をもとに計算した、糸球体ろ過量(GFR)の推測値です
  • 現在の腎機能がわかるので検診や日常の診療で使用されています
  • かなりやせた人や太っている人は、不正確となります
シスタチンC
基準値/0.5~1.0mg/L
  • 早期の腎機能の低下の判定に優れています
  • 腎機能低下時や甲状腺機能亢進症で高値となります
:櫻林郁之介(監)「今日の臨床検査2013-2014」より転載〈基準値は,施設や測定方法によって異なります。詳しくは医師にご確認ください。〉