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日本皮膚病理組織学会事務局

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鳥取大学医学部皮膚科
事務局長 山田七子
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理事長ご挨拶

理事長ご挨拶

理事長ご挨拶

日本皮膚病理組織学会理事長

鳥取大学皮膚科

山元 修

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 平成25年度より日本皮膚病理組織学会理事長職を拝命しました。

 理事長就任について依頼を受けた時、随分逡巡いたしました。というのも、私が預かっております鳥取大学皮膚科は、全国一のミニ医局(教室員は常時ひと桁)で、理事長職をこなし毎回学術大会を運営するだけの余裕がないからです。それでも、日本の皮膚病理学界が危急存亡の時にある中で、他になかなか候補者がいない、と熊切前理事長や小野元理事長から正面切って言われると、仁義という言葉に弱い私には、もうお断りすることなどできませんでした。

 確かに、日本の皮膚病理の現状は惨憺たるもので、私の研修医時代には周囲に沢山おられた皮膚病理組織学に精通した臨床医は激減し、施設によっては自分で皮膚病理標本を見ることなく、一般病理医のレポートを拠りどころにしているという話も聞きます。皮膚病理を専門に据える研究者も激減し、もはや若き皮膚科医にとって皮膚病理は輝きを失ったかのような印象すら持たざるをえません。何を隠そう、日本皮膚病理組織学会会員も高齢化が進み、我々皮膚病理学者は絶滅危惧種であると、ある意味自虐的な話も出ております。私が理事長職を引き受けた背景には、このような状況に憂いと危機感を抱いていた、ということがあるわけです。

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 私は、理事長在任期間中の最大かつ唯一の目標を「サブスペシャリティとして皮膚病理を志す若手の発掘と育成」に定めました。この究極の目的のために、理事諸氏や皮膚病理仲間とともに様々なことを考え企画しております。若者の皮膚病理離れの原因の一つには、対象になっている所見を具体的に教えてもらわないとさっぱり分からない、だから嫌いになる、ということがあるように思えます。そこで、チューターにより手取り足取り教えることの可能な、双方向性の実技形式の皮膚病理講習会を企画しました。さらに、その参加者の中から将来有望な皮膚病理にモチベーションの高い若者をリクルートして、日本皮膚病理組織学会で全面バックアップして育てていければ望外の喜びです。

 熊切前理事長より是非ともやり遂げるよう仰せつかった、学会の活性化のための理事長と理事の任期の制定、同好会的組織からの脱却などの懸案事項も山積みです。皮膚病理組織学会雑誌の在り方も要検討課題です。また、国際的な立ち位置の確立の要望もありましたが、二兎を追う者は一兎も得ませんので、まずは若者の教育を優先させつつ、当学会との国際交流を希望している韓国などの皮膚病理組織学会との若者をも巻き込んだ関係強化から始めていきたいと考えます。

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 最後に、モチベーションの高い若者に皮膚病理の魅力を語るには、皮膚病理研究のレベルアップを図らなければならないと思います。これまでは、いわゆる皮膚病理診断に主眼を置いてきたような感がありますが、これはほぼ確立された領域となりつつあります。これから皮膚病理医が生き残り、若者にアピールするためには、皮膚病理標本を使って、病態をロジカルに説明できる糸口を与えるような研究を、学会全体で推進していく機運を盛り上げていかなければならないと考えます。すなわち、診断の手がかりになる所見を、顕微鏡下に見られる一つの現象としてとらえるすべは持っていても、では一体なぜそのような構造や所見を呈するのか、ということに皮膚病理組織学会は答えられない、ということが実に多いのです(例えば液状変性の本態とはなんぞや、等々)。

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 このように、日本皮膚病理組織学会は色々な意味で曲がり角にきていますが、私の周りをかためる理事やブレーンは、凡人の私などに比べ極めて優秀かつ行動力のある方ばかりですので、今後はそれぞれの得意分野を分担していただき、この危機を乗り越えていきたいと考えております。最近少々健康に自信をなくしつつある私ですが、どうかよろしくお願い申し上げます。

(平成25年3月 記)

熊切前理事長ご挨拶

2005年7月

日本皮膚病理組織学会理事長

福井大学皮膚科教授

熊切正信

はじめに

 本学会は皮膚病理診断を関心の中心に据えている.当初,「皮膚の病理組織同好会」として始まり,1988年からは「日本皮膚病理組織研究会」と変わり,1995年からは現在の「日本皮膚病理組織学会」と称している.初代理事長は前埼玉医大池田重雄教授で,次いで前熊本大学小野友道教授が引き継ぎ,2004年からは熊切がつとめている.


1.手づくりの学会

 若い学徒の参加を促す目的で,学会への参加費は2000円,年会費は5000円と,学会開催,学会誌の発行に必要最低限の経費で運営している.ボランティア募集中.


2.ロビーストのいない学会

 7月の第4週の土曜日,会場は東京と決め,丸一日をつかって朝から晩まで症例検討会を行っている.「この学会には一人のロビーストもいない」と前理事長をされた熊本大学小野友道副学長が語っていた.トイレにいく時間も惜しんで発言に聞き入る姿がある.


3.発表手段をコンピュータへと切り替えたい!

 2005年まではスライドを使用する従来の方法で行ってきた.しかし,2006年からコンピュータへと切り替える方針である.自前での運営なので,コンピュータに詳しい方の協力が得られればうれしい.将来は,多数の標本を切り出すことの困難なパンチ生検の症例でも組織画像をインターネットで流すことによってあらかじめ意見を募ることができればと夢見ている.


4.学会発表後は「日本皮膚病理組織学会誌」に投稿!

 発表後には日本皮膚病理組織学会誌への投稿が義務づけられている.討論を無にしないためにも記録に残したい.一方,他誌への投稿は妨げないが掲載された場合は掲載雑誌等の情報を本学会に連絡していただきたい.


5.個人情報保護法案に関して

 臨床写真の扱い,プレパラートにはご留意をお願いしたい.


6.病理組織診断の手順

 プレパラートの中に異常を認識すること,組織所見に気づくことから思考が始まる.非特異的な所見の場合には組み合わせから一定の手順で診断を類推する.皮膚疾患の病因・病態を反映する皮膚病理組織用語辞典を作成し公開したので意見を寄せて欲しい.


7.教育講習会の実施

 日本皮膚科学会総会学術大会のあり方が変わったことを受け,本学会としても生涯教育の機会提供という意味で,教育講習会に積極的に参加して行く方針である.