第1開演総会の想い出といえば芥川也寸志の弦楽のためのトリプティークでしょう。まだヴァイオリンを始めて3年もたっておらず、オーケストラという未知の世界に入って半年という時でした。必死でさらったのを覚えてます。
練習の時、隣に座っていたコンミスの弦が突然音を立ててはずれたのを覚えてます。今となってはもう10年前の出来事なのですね。つい先日のように思い出されます。セシオン杉並で延々数時間の演奏会だったような記憶があります。数時間といえばベートーヴェンの「運命」の初演がそうでした。「運命」、「田園」、「合唱幻想曲」、ピアノ協奏曲第4番という今でも名曲といわれる曲群を一気にこの真冬の演奏会で初演したのでした。でも結果はご存じの通り失敗に終わったようです。
文責:山崎 憲