脳の機能が少しずつ回復して、いよいよ学校に通おうという段階になり、養護学校に行くか、普通の高校に行くかの選択に迷って悩んだと言います。養護学校ではどうしても日常生活の機能の回復に重点がおかれる。この子の場合、もっと勉学に親しんで積極的に世界を広げたいとお母さんは願い、度重なる交渉の末にAさんは普通の高校に通えることになりました。
大怪我後のAさんの高校生活。
母親がAさんの横に座り、一緒になって授業を聞き、板書をノ−トにとる。さらにAさんの勉強は家に帰ってからも続く。お母さんと今日の授業の復習です。一日5〜7時間は勉強したそうです。とにかく、最初はAさんの集中力が保持できないので大変だったようです。それでもAさんの母親は言います。「アカンからやらない、というのではいつになってもできないまま。だから何度も繰り返してできるようにするんです。」