たこ焼き

 

 

 Aさんが危篤状態になりました。Aさんの母親は娘の死期が近いことを感じていました。ある日、Aさんがたこ焼きを食べたいと言いました。それを聞いたお母さんは、娘に最期の願いをかなえてあげたい、という一心でたこ焼きを買ってきました。少しずつ少しずつ娘の口に含ませてやりました。結局食べたのはたこ焼き一つだけでした。ところがその後、娘は食べたものを全て吐き出してしまいました。これを知った看護婦さんはAさんの母親を大いに叱りました。その時隣にいたドクターは看護婦さんに向かってこう言いました。「お母さんもわかってやっていることだからいいのではないか」と。