OSCE (Objective Structured Clinical Examination) とは、臨床能力を知識だけでなく、技能、態度などからも評価しようとした実技試験です。医師国家試験にも導入されることが検討されていることもあり、医学生のOSCEを意識したトレーニングは必須のものとなってゆくでしょう。とはいえ、いまだ医学生には、問題を抱えた患者さんを前にして、頭が真っ白になってしまう者も少なくないようです。そこで、診察部位別にOSCEマニュアルを作成してみました。OSCEの一般的な採点基準をもとにして、ほぼ「満点」が取れるようになっています。
あまりマニュアル化するなと批判されそうですが、医学生が患者さんと応対できるようになるには、子供に挨拶をしつけるのと一緒のトレーニングが求められていると思います。つまり、朝起きたら「おはよう!」が言えるように、まずは声に出して患者さんと応対するパターンを身に付けなければなりません。
このマニュアルを元に、まずはスムーズな診察ができるようになってください。そして、これを土台にして、個性ある豊かなコミュニケーションを患者さんと取れるようになってください。
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