[135] ありがとうございます 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/22(Sat) 22:33:01

>パキスタンの人々のすばらしさを我々に伝えることだと思い
>ます。

 ありがとうございます。小川さんに引き続き、許可をもらっ
たようで、うれしいです。あ、遅れましたが小川さんにも、重
ねてありがとうございます。たなか@さんも、もちろん、よろ
しくお願いします。

 この“すばらしさ”は、難しいんです。在パの日本企業の奥
さん達(家族赴任)は、パキスタンの文化や習慣に苛立っている
のです。価値観の全く違う国で、日本の価値観を通そうとする
もので、パキスタン人に対して怒ってしまうのです。
 国際結婚をした人たちでさえ、この価値観の違いを理解する
ことなく、日本に帰ってしまったり、神経を衰弱させてしまう
人が多いのです。
 ある面での良さの表裏となった面は、日本人の価値観から見
た場合、信じられない、或は、悪く見えるものだったりするの
です。

 イスラムでは、持つ者が持たざる者に物やお金を与える事は、
奨励される行為なのです。ですから、こうした行為を特に公言
する事なく実行している人々は、思った以上に多いのです。
 これは、日本人から見ても良いことです。しかし、持たざる
者達は、もらうのは当然と思っているので、次々と要求を出し
てくるのです。これは、貧しい層に限らず、親戚などの関係で
も、より富む者に無心するという事が、悪気なく起こるのです。

違った価値観に生きる人々の良さを伝えるのは、難しいです。
正しさは、一つではないですから。表裏一体となった物事を分
離する事無く、有るがまま伝え、それを読み手にすばらしいと
思えるように書けるほどの力がありません。
 よい題材があれば、チャレンジしたいです。その時は、又、
RESして下さいね。


[135へのレス] Re: ありがとうございます 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/23(Sun) 09:29:47

ルビィさん、こんにちは。

>イスラムでは、持つ者が持たざる者に物やお金を与える事は、奨励される行為なのです。
               (中略)
>しかし、持たざる者達は、もらうのは当然と思っているので、次々と要求を出してくるのです。
>これは、貧しい層に限らず、親戚などの関係でも、より富む者に無心するという事が、悪気
>なく起こるのです。

こういった慣習は他のアジアの国々でも見られるように思います。
わたしは、旅で訪れたタイでこの事が原因で友人を失った経験があります。仲の良いタイ人の友人が次第に、あまり気乗りしないわたしを強引にお酒を飲みに誘うようになり、いつも勘定はわたしもち、ということが続くようになったとき、とうとうわたしの堪忍袋の緒が切れてしまいまして。。。。

飲食費はともかく、なにか自分がタカられているようでとても侮辱されたような気持ちになったのですが、後から考えると、どうしてタイのこういった人間関係における慣習に気が付かなかったのだろう、相手はきっと、わたしを異国から来た客ではなく、友人として見てくれていたに違いない、と後悔したものです。タイの人間関係は、欧米や欧米に少し影響を受けた日本と比べるとウェットで、ささいな行き違いであるにもかかわらず、一度破綻した人間関係はなかなか元に戻りにくいように思いました。苦い経験として今でも時々思い出します。

どちらがいいか、という話ではありませんが、日本では、貧富の差はあるというものの、このように「持たざるもの」と「持つもの」が独特の扶助関係を発展させるほどには明確に分かれてはいませんね。(これらの国々に往々にして見られるように)貧しい家庭に生まれても、出自や階級によって進学や就職に決定的な差が出るということは少なく、「持たざるもの」が努力次第でそれなりの収入を得る道筋もある程度社会に用意されているように思います。だから一度誰かにご馳走になっても今度はお返しに、といった相互に与え合う関係が一般的なのでしょう。わたしはこういった貧富の格差を宿命付けない、また結果的に中流家庭を多く生み出してきた日本の社会を、とてもやさしい社会だと思っています。また満足でない部分もあるとはいえ、低所得者層をフォローする社会保障制度も整備されているように思います。

>違った価値観に生きる人々の良さを伝えるのは、難しいです。

[NO.131]でご紹介された「子連れの母親が出会った人達を通しての私の感想」のように、ルビィさん自身が感じたパキスタンの「ちょっといい話」を披露していただけたらうれしいです。


[135へのレス] Re: ありがとうございます 投稿者:DERA 投稿日:2000/04/23(Sun) 22:58:00

はじめまして。MICHIさんが、ルビィさんへのRESの中で、タイで友人を失った経験を記載されていたので、ちょっと感想を述べたくなりました。

私はタイに数年しか住んでいないので、タイの全てを知ってる訳じゃありませんが、MICHIさんのケースは、単にたかられていただけだと思います。

タイには元々、割り勘という概念がありません。その時、お金を持ってる人が払うのが常識のようです。でも、いつも同じ人が払う訳じゃなく、今日は私が払うから次はあなたね、という暗黙の了解があります。タイでは一般的には、外国人の方がどうしてもサラリーが高いので、タイ人と遊ぶ時には私が払うようにしていますが、仲の良いタイ人の友人は、それをとても嫌がります。最初は遠慮しているのかと思いましたが、何度も続けて払ってもらうと、心に負担がかかる、と言われました。だから、例え懐にある金額が違っても、誕生日や祝い事があった日は、そのめでたい当事者に払ってもらうようにしています。(この国では例えば誕生日パーティーでは、誕生日のその人が全部払います)

MICHIさんは、タイで何か困った事に巻き込まれた事は、なかったですか?どんなにお酒を奢る事を強制されても、困った時にその人が手を貸してくれたり、助けようとしてくれたなら、その人はやっぱり友人だったと考えられます。もし、おごるだけおごらせて、困った時に雲隠れしたり見捨てるようなら、それはたかられていただけです。でも、そんな奴は、別にタイ人とか国籍に関係なく、日本人にだっているでしょう?自分勝手で利己的、それでいて面子にはこだわるから人間。私のまわりにいるタイ人達には、同僚・部下・友人を含めて、そんな人はいません。だから逆に言えば、MICHIさんは非常に貴重な体験をされたと思いますよ。



[135へのレス] Re: ありがとうございます 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/24(Mon) 00:55:59

DERAさん、はじめまして。お返事ありがとうございます。

>その時、お金を持ってる人が払うのが常識のようです。
>でも、いつも同じ人が払う訳じゃなく、今日は私が払う
>から次はあなたね、という暗黙の了解があります。

DERAさんのご説明で、初めてそういうこともあるのか、
と知りました。

さて、わたしの体験についてですが、タカられると表現するには
庶民的な食堂での飲食費だったり、よろず屋での1杯5Bの
お酒だったりと、金額的にはあまりにも些細で、ちょっと恥ず
かしいです。わたしが相手のタイ人に対して怒って見せたときも、
相手のタイ人や周辺のタイ人は、「なんでそのくらいのことで
怒るの?」というのが最初の反応でした。わたしもそれまで
露骨に誘いを嫌がるようなそぶりは見せなかったですし。
「わたしにお金がないからではなくて、毎日わたしが払うのは
友人としておかしいのではないか」というわたしの主張にも
どうもピンと来ない様子で、挙句の果てには「お金がないの
なら、早く日本に帰って働いたほうが良いよ」と心配されま
した(^^;。今考えてみましても相手に悪意はなかったようです。

またわたしがタイに滞在している間、印象に残ったのは、
日本語で「ケチ」に当たる言葉で(タイの友人たちはkhichiと発音
していたと思いますが)、友人のタイ人たちは、人をなじるとき
にまず「あいつはケチだ」というような表現をしていましたので、
この国では「ケチ」であることが最も人から嫌われることなんだなあ、
とわたしは思っていました。わたしもひょっとしたら「ケチ」と言われて
たのかなあ、と思いました。逆に収入が多くてそれを気前良く周りの
人に配る「甲斐性のある」人は、ことさら周りの人から慕われがち
だったように思います。

DERAさんは在タイ中ということで是非お伺いしたいのですが、ルビィさんの
発言にあったような「持つ者が持たざる者に物やお金を与える事は、奨励
される行為」というのはタイではあまり当てはまらないのでしょうか?


[135へのレス] Re: ありがとうございます 投稿者:DERA 投稿日:2000/04/24(Mon) 18:28:35

MICHIさん、お返事ありがとうございました。

「持つ者が持たざる者に物やお金を与える事は、奨励される行為」かどうか。

まず、タイは大乗仏教の国で、彼らの仏教では、徳をたくさん積むとあの世で幸せになれるそうです。で、徳を積む一番手軽な方法が”施し”です。バンコクの大通りを歩くと、物乞いをよく見かけます。5バーツ前後が、施しの相場でしょうか。施す時、物乞いは頭を下げて感謝の意を表しますが、驚くべきは施す側の態度。時々、お金を施しながらありがとう、と言う人を見かけます。これは、徳を積ませてくれてありがとうという意味だそうです。タイ人対タイ人に日常的に見られる場面です。

では、我々外国人はどうかというと、もう悲しいかな、外国人イコール「持てる者」税金も、我々外国企業は、厳しい査察の対象です。なにしろ、中小のローカル企業の多くが払わない為、我々が彼らの貴重な税収源なのです。旅行者も、特に日本人は「持てる者」の筆頭を走っていますね。MICHIさん、大衆食堂での食事代だって、ばかにはなりませんよ。一皿25バーツから30バーツ、それを二人分に、飲み物も付けてでしょう?どんなにささやかに食べたって、1回100バーツ前後。工場のワーカーが1日働いて得る日給が約170バーツ。バンコクのオフィスのメッセンジャーだと、月に平均5千から6千バーツ。大卒の新人の月給が事務職で8千バーツから。彼らにとって、100バーツは価値ある金額なんです。でも、日本人には?(1バーツ約2.8円)

もし違っていたら、ごめんなさい。でも、その友人にとってMICHIさんは、友人である以上に「持てる者」だったんじゃないでしょうか。「持てる者」イコール「気前の良い人」イコール「ただで食べさせてくれる人」イコール「ラッキー!」そして、これがタイ人の特筆すべき国民性ですが、その友人には”悪気はなかった”と思います。結果としてたかった事になりますが、きっと本人は、”たかった”とは今でも思ってないはず。だって、持ってる人が持ってない人に施すのは、当たり前の事ですから。

旅行者は、どこに行っても高い値段を吹っかけられます。遊園地は、タイ人料金と外国人料金がはっきりと表示されてます。有名なお寺では、外国人は拝観料を徴収されます。意外とバンコクでは、この2重料金システムを感じませんが、地方の観光地に行くと、うんざりさせられる事がしばしばです。

タイ人同士では、持てる人が持たざる人に施すのは、ごく自然な行為として日常的に行われています。これがタイ人対外国人となると、ぼったくり攻防戦のバトルが繰り広げられますが、身近な外国人には、とても親切で優しいのも事実です。タイ人が住むアパートに住みつくと、顔馴染みになった隣近所のタイ人が、晩御飯のおかずをおすそ分けしてくれたり、お祭りに誘ったり、風邪で寝込むと、しばらく顔を見ないからと心配して、様子を見に来たり、食事を運んでくれたという話もよく聞きます。言葉が通じなくても、笑顔だけで心が通じるんですね。

長々と書いてしまい、質問の答えになっていないような気もしますが、少しでもタイの良い面と現実をわかってもらえたら、うれしいです。


[134] 民族紛争の情景(2)をよんで 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/21(Fri) 21:51:50

[NO.130]のMISAさんの発言にも関連すると思います。
わたしのように日本でのほほん、と日常生活を送っているものにとって、こういった民族紛争の凄惨なシーンを知らされ、想像することはとてもとても難しい作業なのかもしれません。

それでも、と思います。一つ言えることは「やられたからやりかえすのだ」という復讐の原理を捨てない限り、戦争も、紛争も、私刑もなくならないということです。復讐を誓うよりも、復讐しないことを誓うほうがどんなにか強い精神力が必要とされることでしょう。わたし達日本人も含めて人類は、相手を許す勇気と精神的な強さを獲得しなければいけない、とわたしは思います。また、わたしたちが彼らのことをどの程度理解してようと、理解してまいと、彼らと同じ紛争当事者の立場には立てません。「おまえらにいったい何がわかるのだ」と痛烈に批判されようとも、わたしたちは呪文のように「許しましょう」と唱え続けなければいけないのではないでしょうか。「当事者でないやつは引っ込んでろ」と批判されることなど、彼らの心の痛みに比べれば大したことではありません。批判に遠慮して傍観者として立ち止まるより、批判されながらも関わることのほうが有意義のように思います。

「甘い」というご意見は甘んじて受け止めます。

ところで以前、Morikiさんがユーゴやボスニアなどの戦地に武器商人が仲介役として乗り込んでいる、といったような発言をされていましたが、こういった兵器産業や武器商人が世界中で国際緊張や紛争を煽っている側面があるとすれば、本当に許せないことです。こういった企業のロビー活動や営業活動を規制する国際世論を盛り上げることは不可能な話なのでしょうか。


[134へのレス] Re: 民族紛争の情景(2)をよんで 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/21(Fri) 23:39:04

復讐によって敵を抹殺することが最も早い解決方法なのだと思い込んでしまう者のように、我々人間というのは、とかく「解決」を求めすぎなのかもしれませんね。

基本的に、誤りを犯せば、心というのは必ずやその報いを受けることになるんだと思います。仮に正当化のために力んでみたところで、いずれ…。

一番大切なのは、「自発性」なんだと、個人的には感じています。自発的に担われた改悛によってしか、「解決」など望むべくもないと…。

恐らく、日本の過去を美化する論調の本や雑誌を買いあさる老人なども、実に、それだけ癒され難さを抱え込んで生きているということなのでしょう。むしろ下手な正当化など行なわずとも済むような環境というのが、必要なのかもしれません。

それは、MICHIさんのいう「許す」という態度をベースにして、高山さんのように、相手の誤った発想に対しては静かにNOを訴える、という姿勢によって生み出されるものなのかもしれません。非常に時間はかかるかもしれませんが、根本的な解決ということを考えますと、やはりそれが一番の近道なのかなと思えます。

軍需産業の問題に関しましても、解決を急げば新たな対立構造が生まれるだけなのかもしれませんね。。。とりあえず理屈を呑み込んでいるかどうかという点は大事だと思いますが…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[134へのレス] Re: 民族紛争の情景(2)をよんで 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/22(Sat) 20:28:18

お返事ありがとうございます。とても美しい考え方に触れた気がしました。シュールな発言の多いMorikiさんの意外な一面を見た気がします(と言ったら失礼でしょうか、ごめんなさい)。
Morikiさんの発言に共鳴しますが、もし仮に軍需産業の関係者が販売促進の一環として紛争を煽っている事例があり、彼らはそれを悪びれもせず健全なビジネスとして肯定的に考えているとすれば(本当にこういったことがあるのかどうかわたしには分からないのですが)、どうしても自分の中にある種の衝動が生じるのを感じます。わたしは人間ができていないのでしょうか。


[134へのレス] Re: 民族紛争の情景(2)をよんで 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/23(Sun) 01:15:22

僕のここでの発言は、本意を超えて盛り立て役を買って出ている感のあるごみさん(って勝手に思ってますが)に戯れてのことですので。。。

MICHIさんの人間ができてないだなんて、そんなことは全く思いませんよ。僕としても、世界中の国の人々の支払った税金が、無駄に、或いは、殺戮拡大のために巧みに用いられているという点は、もっと広く認識された方が良いのだろうと思います。ただ、そのことが「規制する」ことに結び付くより、自然に「成り立たなくなる」ことに結び付いた方が、より良いであろうとも思う訳です。そして、そう考えますと、いろんな立場の人間が、あらゆるしがらみを超えて自身の心に向かい合えるような「静けさ」が、もっと多く立ち現われるようになればと思う訳でもあります。

高山さんの民族紛争の情景(2)というのは、その「余地」が感じられて好いなと、個人的な感想ですが、思いました。。。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[134へのレス] Re: 民族紛争の情景(2)をよんで 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/24(Mon) 09:29:15

こんにちは、MISAです。

以前に私が教わった英会話の先生は、アメリカ人で、奥さんの国であるオーストラリアに国籍を移そうとしていました。理由を聞いたところ、「自分の働いて納めた税金のかなりの部分が、人を殺すために使われる。それは人を守るためと言われるかもしれないが、私は兵器を買うために私の納めたお金を使って貰いたくない。」とのことでした。

当時彼以外のアメリカ人は、近くにいなかったし、彼に会うまでの私のイメージは、“好戦的なアメリカ人”だったので、すごく驚いたのですが、彼が行った、国を変わるというコトに対する是非はともかくとして、そういうクリアのし方もあるんだなと、Morikiさん、MICHIさんの発言を見て、思い出しました。

一人一人の力を少しずつつないで、全体として良い方向に流れていけるとよいですね。


[133] 石原発言に対する考え 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/21(Fri) 14:08:16

 こんにちは、銀屋さん。なんか、粋な名前ですね。

>他人の発言にRESを付けるようなことは、得意じゃないし好きでもない
>のですが、あまりにも違和感があり、「ごみさん」の前にRESさせても
>らいました。

 滅多にRESしない方が、RESしてくれるなんて、光栄です。

>日本は狭いようでけっこう広い。そして首都圏以外の広い方に多くの日本
>人が住んでいることも事実。東京という世界でも有数の都市とパキスタン
>を比較して、こうだと思いこまないでほしい。

 ごめんなさい。ここは、意味が良く分りません。地方に住んだ経験が無い
ので、日本全体では無いというつもりで、東京近郊と表現しました。カラチ
は、パキスタンの最大の都市で、人口900万人(登録してない人も多いので、
実際はもっと多いと思います)を有します。
 私は、“世界でも有数の都市”とパキスタンを比較していけない訳が分り
ません。大都市にこそ、多くの外国人が住み、或る意味では、良さも悪さも
現れるのではないでしょうか?
 それに、私は、都市の比較をしたのではなく、子連れの母親が出会った人
達を通しての私の感想を述べたに過ぎません。

>我々日本人は、外国人を排除しようなどとは思ってもいないし、ましてや
>近隣諸国を敵として見ようなどとも思ってもいない。

 素の日本人が、排外的だと言っている訳ではないのです。何年か前、東京
近郊での外国人に対するデマの事件が、報道されていました。それは、“東
南アジア系の外国人が、日本人女性を襲った”というものでした。デマは広
がり、回覧板などで、注意を呼びかける所まで出ました。
 非常に良識的な人達が不信を抱き、警察に問い合わせた所、そのような事
実は無いと確認されました。しかし、そのデマは、なかなか消えませんでし
た。そこは、多くの外国人が働き、暮す町でした。
 違った風貌に対する違和感に、公人が外国人を犯罪予備軍的発言をしたら、
どんなことが起こりうるでしょう。
 怖いと思う人が、転んだ人を助ける為に手を掴んだら、手を貸してくれて
るにも関わらず、襲われると思い込む人が出るでしょう。そして、そこで、
助けられた人が、悲鳴を上げたら、何が起こるでしょうか?

>そして、最後に都の治安のところで「不法就労による三国人、外国人」と
>いう言葉がでてくる。三国人は確かに不適切な言葉でしょう。けれど私に
>は彼が意図的に使ったとは読み取れない。彼の持つ語彙の中から出てきた
>言葉だと思います。

 これには、異論があります。彼は作家です。また、その年齢からして、
「三国人」の持つ差別的意味を知らないはずがありません。ましてや、国会
議員の経験も有り、かつて、同じ党の大臣たちが、同じような無神経な発
言(彼らにとってみれば、信念)で職を辞している事をも知っています。
 知っていて使うということは、彼の曲げられない信念なのです。ただ、
立場上、謝意を表したに過ぎません。かつての大臣たちのように。

 さらに、石原氏は、“中国人が麻薬を持ち込み、パキスタン人が売って
いる”という発言を繰り替えしています。こうした事が、何処かの町で、
真面目に暮す中国人やパキスタン人を、恐ろしい犯罪予備軍と見る人達を
生み出すのです。
 “三国人”発言を訂正した人が言うことでしょうか?

 石原氏が有能であればあるほどに、私は彼の存在が怖いです。有能な人
物の持つ影響力、信頼度、…、次に彼の信念がその口からこぼれ出た時、
今回のような多くの人の抗議が起こるでしょうか。
 


[133へのレス] Re: 石原発言に対する考え 投稿者:銀屋 投稿日:2000/04/21(Fri) 16:18:13

こんにちは。

>銀屋さん。なんか、粋な名前ですね。

はは、照れくさいですね。(^_^;
ご先祖さんに銀次郎という名の者がおりまして、その人物が商売をはじめたんですね。
で、その店の名が「銀屋」。もおとっくの昔に店はたたみましたが、店の名だけは残ったということです。

で、おっしゃることは理解しました。
しかし、私がresを付けたものを読む限り、単なるグチと日本批判にしか聞こえませんでしたよ。

石原都知事については、私も彼を支持する者の一人として政治生命を自ら縮めるような発言は控えてほしいと思っています。
彼には期待するところが大きいのです。
しかし、もし彼が恐ろしい存在になれば、それは都民が判断するでしょう。

あなたがするべきことは批判・警告ではなく、パキスタンの人々のすばらしさを我々に伝えることだと思います。
そうすれば、我々はここで、パキスタンのすばらしさを知ることができます。
変な言動に惑わされずにすむと思いますが、いかがですか?


[133へのレス] Re: 石原発言に対する考え 投稿者:たなか@はじめまして 投稿日:2000/04/21(Fri) 20:32:39

2000年現在、関東大震災の被災者がどれくらいまだ
生きているのかわかりませんが震災の虐殺の生き残りの人が
いるとしたらその人達は三国人が騒擾事件を起こす可能性が
ある、という発言を聞いてどう思っただろうとまず思いました。
大多数の方はお亡くなりになっているでしょうけれど
それでも心置きなく自説を世の中に発信してしまう
そのメンタリティが私個人としては好きではありません。
単語よりもそちらの方がひっかかりました。
ま、それは置いといて!前置きがだいぶ長くなりましたが
銀やさんの仰る通りパキスタンについてのロビー活動を
ここでするのはよいことだと思います。後、私個人は批判も
警告もよいことだと思っています。
警告は回数が多い方がより浸透すると思うからです。
パキスタンの場合でだけ減ってもではイランの人達については?
とか色々あるわけですから。国別に対処しても根本的な解決には
ならないでしょう。
話題がずれたような印象を持たれた方がいたらすいません。
では。


[132] はじめて 投稿者:かちこ 投稿日:2000/04/21(Fri) 12:57:01

はじめまして。
自分自身はパソコンすら持っていないのですが、
(これは会社のパソコンです。しかも昼休みしか使えない・・)
どうしても何か書きたくなって。
いつも、高山さんをすごい!と思いつつ
しかもその人につながるかも!?なんて思ったらかなり
不思議。
自分にとって難しい話題も、す〜っと頭に入るなんて
やはり文才があるんでしょうね。
難しい言葉、感動をねらった言葉や攻撃的な言葉は
自分の頭を通過してしまいます。


[131] 日本人としての誇りは…? 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/20(Thu) 13:15:13

 パキスタン人である夫と結婚し、日本の様々な事柄に出会い、自分
が日本人である事の誇りなど持ち合わせて無いと気付きました。

 待望の子供が出来、パキスタンと東京を行き来した4年間で、日本に
対する失望は、大きくなるばかりです。
 まず、小さな子供を抱え、泣かれたり、眠ってしまい、荷物を抱え
困っている時、東京近郊で手を貸してくれる人が、ほとんど居ないば
かりか、“五月蝿い、迷惑だ”と言わんばかりの態度をとられ、カッ
となった事さえあります。
 飛行機の中で、泣かれ困っている子供をあやし、抱っこしたり助け
てくれたのは、いつもパキスタン人でした。カラチのバザールで泣き
叫ぶ子を、通りがかりの老若男女が、子供に声をかけ、あやそうとし
てくれます。店で買い物をするのに、子供が動き回り、危ない時、少
年のような店員が、遊び相手になり、ゆっくり買い物をさせてくれま
した。

 夫の叔父は、寡婦となり5人の子供を抱えた兄の家族の家や生活費、
そして、子供の大学までの学費まで、もう、8年以上面倒みています。
もちろん、夫の両親も頻繁に米や肉などを持って行きます。

 私の兄は、夫との結婚の時に“振りかかる火の粉は、払わねば妻子
を守れない”と言いました。私達は、火の粉など、一度も振りかけて
ません。仮想火の粉を、パキスタン人である夫に押しつけました。
 
 人間の持つ許容量の違いを実感した4年でした。

 民族としての誇りを持てない国は、外なる敵を無理やりにでも作り、
危機感を煽り、拝外主義の思想で固めること以外、国家の支柱を維持
出来ないのでしょう。

 民族としての誇りは、真実の歴史教育から始まるのでは、ないでし
ょうか?南京で殺された中国人の数が、関東大震災で殺された朝鮮人、
中国人の数が何百人か何万人かの問題ではなく、その事実を認め、そ
の差別と恐怖(報復されるという)の日本人のあり方を、分析し、二度
と同じ蹉跌を踏まぬように、対処すべだったのです。

 こうした日本人の誇りの復権をせず、“私達日本人も戦争の被害者”
と、お茶を濁し続けた結果が、踏みにじられる者達の現実も気持ちも
省みぬ傲慢で無礼な日本の政治家を、日本国家を形成したと思います。
 
 石原発言は、日本を、おとしめるものです。日の丸と君が代で、日
本人の誇りなど育たない事を彼は、知るべきです。

 ごみさん、貴方の発言は、人の気持ちを逆撫ですることが目的のよ
うな傾向が見うけられます。
 ごみさん、貴方は、日本人としての誇りをお持ちですか?石原氏を
支持しているようですが、彼の少年時代の体験などより、チーマーか
ら、石原氏が貴方を救った訳では無いのに、彼を信頼する理由は何で
すか?
 


[131へのレス] Re: 日本人としての誇りは…? 投稿者:銀屋 投稿日:2000/04/20(Thu) 18:11:51

こんにちは。銀屋と申します。
HNを銀矢としていたのですが、元はと言えば私の家の屋号から取ったもので、本来の銀屋にもどします。
ここがとても気に入っている者の一人です。
他人の発言にRESを付けるようなことは、得意じゃないし好きでもないのですが、あまりにも違和感があり、「ごみさん」の前にRESさせてもらいました。

>待望の子供が出来、パキスタンと東京を行き来した4年間で、日本に
>対する失望は、大きくなるばかりです。
>まず、小さな子供を抱え、泣かれたり、眠ってしまい、荷物を抱え
>困っている時、東京近郊で手を貸してくれる人が、ほとんど居ないば
>かりか、“五月蝿い、迷惑だ”と言わんばかりの態度をとられ、カッ
>となった事さえあります。
>         ・・・・・・・・・・・
>人間の持つ許容量の違いを実感した4年でした。

同じような子供を持つ者として、全く同じ思いを感じることしばしば。
しかし、日本は狭いようでけっこう広い。そして首都圏以外の広い方に多くの日本人が住んでいることも事実。
東京という世界でも有数の都市とパキスタンを比較して、こうだと思いこまないでほしい。

>民族としての誇りを持てない国は、外なる敵を無理やりにでも作り、
>危機感を煽り、拝外主義の思想で固めること以外、国家の支柱を維持
>出来ないのでしょう。

これも思い過ごしです。
我々日本人は、外国人を排除しようなどとは思ってもいないし、ましてや近隣諸国を敵として見ようなどとも思ってもいない。
誤解を受けるかもしれないが、あまりにもその類のことに無頓着すぎると言っても過言ではない。
ルールを守ってくれれば、何も言わない。
日本には世界最大の華僑の街が、それも三つもあることを思い出してください。何故彼らは日本に街を造り、発展させているのか。

>石原発言は、日本を、おとしめるものです。日の丸と君が代で、日
>本人の誇りなど育たない事を彼は、知るべきです。

石原都知事の発言は大きな波紋をよんで、ここでも延々と論議が続いています。
しかし、都知事の発言の全文を読んでほしい。都知事という地方の政治家の発言にはふさわしくは無いのかも知れないが、3分の2は都政のことではなく外交について述べてあります。対アメリカ、対北朝鮮。
そして、最後に都の治安のところで「不法就労による三国人、外国人」という言葉がでてくる。
三国人は確かに不適切な言葉でしょう。けれど私には彼が意図的に使ったとは読み取れない。彼の持つ語彙の中から出てきた言葉だと思います。そして、都知事が謝意を表明し二度と使わないと言っている今、鉾を収めるべきだと思います。
都知事の支持率は高いですが、彼を一途に信奉しているわけではない。多くの都民は彼の有能さを支持しているのです。
けっして日本をおとしめるものではありません。
 


[131へのレス] Re: 日本人としての誇りは…? 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/21(Fri) 01:57:08

その後、釈明のたびに新たな敵国を増やしてますけど、そもそも石原氏の発言(外国人の騒擾に対して自衛隊を動かすなど)は、「都知事」の直接持つ政治的権限を大きく逸脱した発言と言えるでしょう。不適切という点では、そもそもの発言全てが不適切ではないでしょうか?

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[131へのレス] アジア人にも誇りがあるのでは 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/21(Fri) 22:51:51

左翼系って強いですね。私の出番なんてほとんどないと思っていたのですが…。それでも何かおかしいと思ってくださるかたもいて安心します。

いま思ったのですが、石原慎太郎の「三国人」発言って、ちょっと語彙豊かながら鼻につく教養のある人が、ある種の「怨念」のことを「ルサンチマン」だとか、「悪役」と書いて「ヒール」なんてわざわざ言ったりするのと同じで、石原慎太郎は仲間内では「外国人」などという違和感のある言葉を使わずに「(第)三国人」と言っていたのかなと思いました。そこでとっさにあとづけで「外国人」と言ったのだとすればうまく説明ができます。少なくとも意図的に言ったとは思えません。

石原慎太郎はそもそも差別主義者だという見方も結構根強いものがあります。でも彼はアジアにも欧米にも強硬な姿勢を持っているというだけだと私は思います。欧米に強く物申してもなんとも言われないのに、アジアに対して言う人がいると文句が出るのは何故でしょうね。パキスタン人の売人じゃなくてアメリカ人の売人だったらここまで騒ぎを大きくする人がいたでしょうか。高山さんをダシに使うようで悪いのですが、高山さんはアジアの国々に対して厳格な批評の目を持っておられて、私は逆に驚いたものです。

http://nestoris.virtualave.net/frame.html


[131へのレス] 追記 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/21(Fri) 23:04:05

いつも温和ではなんなので一言。私は日本人です。あることないことで日本を侮辱する人を私は許しません。

http://nestoris.virtualave.net/frame.html


[131へのレス] Re: 誇りはどの民族にも有ると思います 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/22(Sat) 22:38:24


>私は日本人です。あることないことで日本を侮辱する人を私
>は許しません。

 これは、同意します。ただし、日本人のみならず、全ての民
族に認められるべき事としてです。誰しも、自分の家族民族を
侮辱されて、心穏やかで居られる訳がありません。他者を尊重
する態度は、知性ある人間の基本的態度と思います。

>欧米に強く物申してもなんとも言われないのに、アジアに対
>して言う人がいると文句が出るのは何故でしょうね。パキス
>タン人の売人じゃなくてアメリカ人の売人だったらここまで
>騒ぎを大きくする人がいたでしょうか。

 まず、アメリカがそういうことを許さないでしょう。それと、
かつて侵略し踏みにじったアジアと、その戦争で多くの利益を
得ながら、正義の味方として、登場し続けるアメリカとでは、
立場も感情も違って当然かと思いますが。
 私は、かつて、『ノーと言える日本人』?でしたっけ、石原
氏が書いて話題となった時、読んだわけでもないのですが、諸
外国、特にアメリカにぺこぺこする政治家にくらべ、何と頼も
しい大人だろうと、感激したものです。
 「ノー」とはっきり言うことも、「ごめんなさい」と過ちを認め
ることも、矛盾する行為ではありません。日本の首都東京を代
表する知事なら、この差別発言をめぐり、かつての過ちを含め
て、謝罪してもよかったかと、私は思っています。

 あ、ちなみに、パキスタンもインドも大日本帝国に侵略され
ていません。古いパキスタン人は、欧米を相手に戦争した日本
をヒーローのように思っている人もいるらしいです。
 


[131へのレス] Untitled 投稿者:小笠原 投稿日:2000/04/22(Sat) 23:11:32

>欧米に強く物申してもなんとも言われないのに、アジアに対
>して言う人がいると文句が出るのは何故でしょうね。パキス
>タン人の売人じゃなくてアメリカ人の売人だったらここまで
>騒ぎを大きくする人がいたでしょうか。

ごみさんのこの書き込みに対するレスです。

石原は欧米に対する「差別」発言などしていませんよ。もし彼が、欧米を「紅毛」「南蛮」などと呼べば、それは「三国人」発言と同じく、差別的言辞であり非難を受けたでしょう。しかし、石原は、アジアに対して「差別的発言」をしても欧米に対しては「差別」をせずに「批判」しているだけです。

ですから、

>欧米に強く物申してもなんとも言われないのにアジアに対して言う人がいると文句が出るのは何故でしょうね。

というごみさんの疑問は、「差別」と「批判」(石原は、欧米を「批判」はしても、「差別」はしていない)を混同しているところから生じているのではないでしょうか。


[130] 民族紛争の情景(2)をよんで・・。 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/20(Thu) 10:55:57

高山さんこんにちは。

民族紛争の情景(2)、読ませていただきました。

実は先週末から、私にはひっかかっていることがありました。それは、TV のニュース番組の一こまだったのですが、紛争が起こっているどこかの国のレポートで、家族の遺体の前で1人の男の人が叫んでいました。「このままで終わらせるものか。必ず復讐してやる。神の名の下に。」と。彼は涙を流すこともなく、カメラに向かって刀のような物を振り上げました。

その時に私が感じたのは、このままでは戦争や紛争は、決してなくならない物なのかなと言う絶望と、じゃあ彼はどうするべきだったのだろうということで、この答えはいまだにでていません。私にはおおきすぎるテーマですから。

そこで高山さんの書いた物を読んで、あまりにタイムリーで驚きました。もう少し自分なりに、考えてみたいと思いました。銀矢さんがおっしゃるように、分かったふりできないですし・・。


[129] まいったなー・・・。 投稿者:銀矢 投稿日:2000/04/20(Thu) 10:28:59

こんにちは。

ヒロさん、民族紛争の情景(2)を拝見しました。

ドアを叩かれても夢から覚めなかった。
ずぅーと、遠い世界の話しにしか聞こえなかった。
いや、まいったなー。狭い世界で生きている者として、分ったふりできないよ・・・。


[128] 検挙者数と犯罪者数 投稿者:ゆり 投稿日:2000/04/16(Sun) 17:07:15

山口洋さんへ

Michi様のコメントで
>外国人の犯罪は年々増加傾向にあるそうですが
とあったのですが、警察白書で発表されている数字によると、来日外国人の
検挙人員は年々減少しているんだそうです。

とありますが、
犯罪者数と検挙者数は一致するものではありません。
逃げ切ってしまえば、検挙者数に数えられることはありませんから。
ですから、「検挙人員は年々減少」ということだけを持ち出しても
反論の根拠にはならないでしょう。
反論の全文を見ていないので、これ以上のコメントはできませんが、、、


[128へのレス] Re: 検挙者数と犯罪者数 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/17(Mon) 00:42:44

ごみさんの発言に対応するかたちで発言したのですが、よくよく考えてみますと石原都知事の発言は、

「東京では不法入国した多くの三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返している。大きな災害が起きた時には、騒じょう事件すら想定される」

というものであり、「外国人犯罪者一般」ではなく、「不法入国して、なおかつ凶悪犯罪を犯した外国人」を指したものと思われます。大変うかつでした。すみません。従って、[NO.120]のごみさんの発言に対するわたしのレスのうち、

>また、外国人の犯罪は年々増加傾向にあるそうですが、・・・(中略)・・・その見識不足を非常に恥>ずかしく思います。

の部分に付いては、都知事の発言を誤解したことによるとんちんかんな内容となっています。大変失礼しました。

ところで「外国人の犯罪は年々増加傾向にある」かどうかですが、わたしも恐らく警察白書などを報道したTVニュースなどを見聞きして印象に残っていたのを、今回改めて調べることなく発言してしまいました。そこで改めて調べてみたのですが、平成11年警察白書概要によりますと、

「10年における来日外国人による刑法犯の検挙件数は2万1,689件,検挙人員は5,382人である。」

「10年中の検挙件数,人員は昭和55年に比べ件数で約25倍,人員で約7倍,平成元年と比べても件数で約6倍,人員で約2倍になっている。」

とあります。また、不法入国者についてですが、

「退去強制された不法入国者の数は,10年には7,472人であり,昭和55年の約12.5倍,平成元年の約3.2倍と急増している。」

とありますが、不法入国者が犯罪を犯した事犯については具体的な数字は挙げられておらず、

「就労目的で来日した不法滞在者の中には,不法就労よりも効率的に利益を得る手段として犯罪に手を染める者も多く,大量の不法滞在者の存在は来日外国人による犯罪の温床となっている。」

と述べており、これが不法入国者に対する警察の見方を代表しているように思います。

結局、昭和55年とか、平成元年などと比較すれば「増加傾向」という表現もあながち嘘ではないと思いますが、昨年(平成11年)はどうか、またここ数年の傾向はどうなのかというと、具体的な統計数字を調べられなかったためなんともいえません。長引く経済不況のため来日外国人自体が帰国等により減少傾向にあるのか、それにともなって犯罪も減少しているのかどうか、引き続き調べてみようと思います。またこの辺の事情に詳しい方がいらっしゃったらぜひご発言願います。


[128へのレス] Re: 検挙者数と犯罪者数 投稿者:山口洋 投稿日:2000/04/18(Tue) 10:18:11

皆様こんにちは。
ゆり様
誤解が有るようです。
>犯罪者数と検挙者数は一致するものではありません。
というのは存じております。ですから、「検挙人員」と書いたのです。
また、私自身それが気になっていて、検挙されないまでも犯罪者数は
増えているんだ、だから危ないんだっていう文献があれば、比較のために
読んでみたいと思っていたんです。
どちらかというと反論というよりもしご存じなら文献を紹介して欲しいと
言うお願いの書き込みでした。
そのように書いたつもりでしたが、自分で読み直してもわかりにくい文でし
た、こういう公の場で書くというのは難しい物ですね。
とりあえず、全文をお読み下さい。

Michi様
ありがとうございます。
私が見た資料は、警察白書のここ何年か検挙人員の数字を比較したものでした。
その中では減っているそうですが、昭和55年とか、平成元年などと
比較すれば増えているという点で、そうかー、と、また納得しました。
いつと比べて増えているのか、それがはっきりしないと一口に増えたとか
減ったとか言えないってことですね。
また、先ほども書いたように検挙者は減っていても犯罪者は増加傾向にある
のかもしれません。

私自身石原発言の内容を差別だと思っているし、パートナーが外国人で、た
だでさえ 色々と不便なことが多いのにこれ以上偏見の目で見られたらたま
らん、っていう気持ちがあり偏りがちだと思うのでこういう掲示版で冷静
な意見が聞けるのはありがたいです。


[128へのレス] 都知事発言の件 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/18(Tue) 13:11:22

石原都知事の差別発言の件で、人を差別する(したい)という意識は、実は誰もが無意識に持っているのではと改めて感じました。大和民族とは差別発言できるほど、果たしてそんなに立派な民族なのかと疑います。不法入国者の問題が多いのなら、彼らを取り締まるより、不法入国者自体や彼らの犯罪を減らせる社会を目指すのが先ではないでしょうか。それより今回の件は、自衛隊の前で公的に発言したことが気にかかっています。不法入国した外国人を取り締まるのは警察の役目ですし。私はかつての大日本帝国が旧日本軍にアジア諸国を見下す思想を植え付けたことを思い浮かべましたが、歴史の繰り返しというか、今の政府は自衛隊をアジアに派兵させようとし、国民に理解を得ようとする動きがあるようにも思えます。大袈裟でしょうか。国際化の中での日本の役目を疑います。

桃さんBBSでも話題になっていますが、パキスタン人が覚せい剤を販売しているという発言をしたそうですね。私は事情は分からないのですが、マスコミを利用して他の民族を公に名指しで批判するとは、いったい何を考えてんだか。こういう人が都知事に選ばれたことを皆様はどうお考えですか。仮に総理大臣にでもなったら、戦前に戻ってしまうのでは。


[128へのレス] Re: 検挙者数と犯罪者数 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/19(Wed) 06:01:13

山口洋さんへのレスです。

>私が見た資料は、警察白書のここ何年か検挙人員の数字を比較したものでし>た。その中では減っているそうですが、

多分同じ資料だと思いますが、わたしも見ました。何より特筆すべきなのは、来日外国人の犯罪というのは、全体の1〜2%に過ぎない、ということです。ただし、来日外国人の犯罪に対する捜査方法は、通訳が必要であったり、犯罪動機や犯罪手法を推理する上で諸外国の文化背景や犯罪状況などの勉強が必要だったり、また場合によっては捜査権限の及ばない諸外国の警察への強力要請が必要だったりと、いままで日本の警察が積み上げてきたことだけではなかなか対処できないことが多い、ということで警察では白書の中で現状分析と対応策について多くのページを費やしているのではないか、と思います。

また、不法入国した外国人の犯罪についてですが、平成11年度の警察白書概要で次のような個所を見つけました。

「平成10年中の来日外国人による刑法犯の検挙人員5,382人のうち不法滞在者1,302人が占める割合は24.2%であるのに対し,来日外国人による凶悪犯の検挙人員251人に占める不法滞在者137人の割合は54.6%と高く,不法滞在者の存在が治安への脅威になっているといえる。」

わたしはこの来日外国人による犯罪の問題は、全体の1〜2%ということでまだ警察に任せる問題であって、都知事が自衛隊の式典でわざわざ取り上げる話ではないなあ、という印象を持っています。それより日本で起こる犯罪事件では、もっと心配すべきことがあるように思います。何より警察自体の網紀の緩み(どっかの巡査部長が女子高生のスカートを覗いた、とか飲酒運転で人をはねたとか日常茶飯事ですね)や少年の凶悪犯罪が増えているらしいこと(すみません、まだ統計を確認していません)、またそれに対する社会のヒステリックな反応etc.....

また、不法入国者の問題についても、法務省の外国人労働者受け入れ問題や、不法入国者の多い国との外務省による交渉などを含めて検討して欲しいと思います。それらなしにいきなり都知事が自衛隊に向かって不法入国者を警戒すべきよう呼びかけるなんて、とても野蛮な印象を持ちます。


[128へのレス] Re: 検挙者数と犯罪者数 投稿者:山口洋 投稿日:2000/04/20(Thu) 14:05:55

MICHIさん、レスどうもありがとうございます。
いや、ほんとその通りだと私も思います。
MICHIさんの上手くまとめられた文を読んで、発見することも
多く、調べたいことも増えました。感謝してます。

警察白書にあった
>不法滞在者の存在が治安への脅威になっているといえる。
という所、
全検挙者数の1〜2%のなかのまた50%で、治安への脅威 って
ちょっと、恐怖をあおっているようで違和感を感じました。
皆さんはどう思いますか?


[127] 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/15(Sat) 22:33:44

石原慎太郎は右翼的です。

彼がなぜ右翼的な考えを持つようになったのは私は知りませんが、彼の話したある出来事からそのいきさつについて多少なりとも想像することが出来ます。戦中、彼が少年だったころ、彼が米軍機の機銃にさらされて、もう殺されると思ったときです。日本の戦闘機がやってきて、米軍機を追い払ってくれて命拾いをしたそうです。そのときその日本の戦闘機に輝く日の丸を見てなんとも言えない気持ちになったそうです。

みなさんが街でチーマーに囲まれたときに、たまたま通りかかった見知らぬおじさんがあなたを守ってくれたとしましょう。あなたは大変感謝し、そのおじさんを尊敬するはずです。石原慎太郎にとって国とは、そのようなおじさんそのものなのだと私は思います。そして彼自身のアイデンティティもそこから派生しているのでしょう。

私の友人に、不当な訴訟を起こされた人がいます。彼はそのときある弁護士に世話になって、それ以来弁護士とその職業を尊敬するようになって、彼はいま弁護士を目指しています。多分それと石原慎太郎は同じでしょう。

私は、彼のような人間が責任ある公職にあることを非常に頼もしく思います。たとえ彼が間違っていたとしても、私たちを守ってくれる心強い大人であることは確かです。私は彼が日本の首相になればどんなに良いかと思います。

こういう話ってこの BBS にはそぐいませんかね。

http://nestoris.virtualave.net/frame.html


[127へのレス] 石原慎太郎の右翼的偏向を否定する 投稿者:小笠原 投稿日:2000/04/15(Sat) 23:40:05

ごみさんの以下のような考え方はもっともです。
ぼくもそのようなシチュエーションになったときは、このおじさんを尊敬するでしょう。

>みなさんが街でチーマーに囲まれたときに、たまたま通りかかった見知らぬ
>おじさんがあなたを守ってくれたとしましょう。あなたは大変感謝し、その
>おじさんを尊敬するはずです。

しかしこのことと、石原の「三国人」発言の肯定とは全く結びつきませんよ。「日本国を愛すること」と「三国人に対する差別的言辞」がごみさんの中では肯定的に結びついてらっしゃるようですが、なぜこの二つがリンクするのか伺いたいです。「日本国を愛し」、かつ「差別的発言を行わない」という方がはるかにすばらしい愛国者のあり方だと思うのですが。

第一、在日韓国人・台湾人は、元「大日本帝国臣民」ですよ?その彼らを差別する発言をするとは、石原は、本質的にいえば保守とも右翼とも、愛国者とも呼べませんね。彼のような存在こそが、日本国や日本民族(フィクショナルなものではあるが)を卑しめているといえるでしょう。


[127へのレス] Re: 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/16(Sun) 01:59:25

そもそも「石原慎太郎の右翼的偏向」という前提自体が、おかしいんじゃないですか?彼は元々メーカーのスポークスマンであり、根本的には中国を刺激することで、防衛産業の利益を確保すべく努めているだけでしょう。また、彼は霊友会の信者であり、神道の信者ではないですし…。都知事選に出馬したのも、明石氏のバックたる学会勢力の拡大阻止が最大の目的だったって話を耳にしたこともあります。とても彼が純粋な右翼思想の持ち主であるとは思えないです。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[127へのレス] Re: 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/16(Sun) 10:55:25

わたしにはごみさんの表現はとても明快に思えます。石原慎太郎の少年時のエピソードは現在の彼の言動を考える上で非常に暗示に富んだもののように思われます。

石原都知事が銀行への外形標準課税を発表したとき、その政策の是非はともかくTVの報道番組などで幾人かの評論家が指摘したのは、「手法が右翼的である」ということでした。どういうことかと思ってなおも注目していると、右翼というのは、自分の主張を正当化する際に必ず悪玉を作り、「それをやっつけるんだ」とアピールするそうです。かつてナチスもユダヤ人を悪役に仕立てました。そしてこの場合は、公的資金の投入と不良債権を盾にした法人税の節税、銀行員の給与水準の高さを指摘し、社会建設のための理性的な課税というよりはどちらかというと懲罰的な印象の濃い課税となりました。彼はきっと、「やっつけるんだ」という彼の姿勢に不況に苦しむ多くの民衆が共感するに違いない、と計算したのでしょう。

ごみさんが指摘されるように、彼はきっと街でチーマーからわたしたちを救うような存在に、不当な訴訟を起こされた人を救う弁護士のように、そして米軍機の機銃掃射に逃げ惑う日本の少年を救う日の丸の戦闘機のようにならなければ、との決意を胸に秘めて戦後を生きてきたのでしょう。

しかし人々を危機から救う日の丸戦闘機にとって、現在の日本社会は非常にやりにくいステージに違いありません。なぜなら、問答無用に機銃掃射を仕掛ける米軍機のように、日本人の誰もが認める、わかりやすい悪役がなかなか現れないからです。かつてレーガンが「悪魔」と表現したソビエト連邦もありません。悪役が存在しない限り、颯爽と現れ、敵機を蹴散らす日の丸戦闘機の出番はありません。都知事となった今、彼は積極的に行政を進めていく上で、必死に悪役探しに追われているはずです。税収入を増やすために、国の地方交付金制度と銀行をやり玉に挙げて国の金融政策と矛盾する銀行への懲罰敵課税を発表し、自衛隊の記念式典で隊員の士気を鼓舞するために(都知事という立場上、仮想敵国ではなく)、都内の外国人犯罪者を自衛隊の仮想敵に喩えたり。。。

わたしが右翼に反対なのは、彼らが日本という国を愛したり、誇りを持とう、「公」に対する責任を果たそう、と主張するからではありません。かれらが愛国心や自国に対する誇りを確認するために、往々にして他国や他民族を悪役に仕立てようとする心性があるからにほかなりません。そしてファナティックに叫びます。「やっつけるんだ」と。他国や他民族を攻撃し、貶めることによって確認される自らの正当性や優位性は、偽りの誇りに過ぎません。そしてそれは、自分たちの生まれ育った国に対する愛しさや自分たちが運営している国家への親しみの情といった自然で美しい感情に泥を塗る行為のように思われます。

少し話が飛びますが、かつてインドのマハトマ・ガンジーはイギリスの弾圧に際し、非暴力と不服従、無抵抗を超然と掲げ、精神力で弾圧の苦痛に耐え、インドの民衆にイギリスからの自立を訴えました。それは野蛮な暴力とそれを受けるものの苦痛を軽く呑み込む尊い思想でした。特に「やられたらやりかえす」といった単純で感情的な対処法しか発想できなかった欧米人にとっては衝撃的なものであったに違いありません。当時、このような崇高な哲学を理解し、支持してイギリスの圧政に抵抗した無数のインドの民衆にもわたしは感嘆し、敬服します。ガンジー翁はさらに自分が徹底的に弾圧を受けたイギリスをも決して敵視することなく、対話を通じて必ず理解し合えるのだ、と説いたと聞きます。マハ・トマ(偉大なる魂)と呼ばれたガンジーは弁護士であると同時に、偉大なるヨーガの行者であり、インド思想家だったそうで、深い哲学的な思索が彼の思想の源泉となっていることは間違いありません。そして他者への深い寛容と強い精神力、絶対善の思想のエッセンスは、仏教をはじめ歴史上、波状的に日本に流入したインドの思想を通じて、わたしたち日本人の心性の中にも生きている、とわたしは気づいています。

以前にもここのBBSで発言しましたが、わたしは自分や自国に対して真に揺るぎない信頼を感じるとき、同時に必ず他者や他国の存在価値を積極的に認め、深い尊敬の念を抱くものだと信じています。そして他を貶めることによってしか自らの価値を確認できない石原氏をはじめ一部の右翼の人々に深い哀れみの情を感じるのです。他者を悪玉に仕立てることから始めるのではなく、この世に存在する者を全て積極的に肯定した上でこの世界をより良く変えていこう、というほうがはるかに風通しの良い爽やかな考え方であるように思います。


[127へのレス] Re: 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/16(Sun) 22:07:10

ちょっと話が逸れてしまいますが。。。

> 自分や自国に対して真に揺るぎない信頼を感じるとき、同時に必ず他者や他国の存在価値を積極的に認め、深い尊敬の念を抱くものだと信じています。

ガンジーのことが出てきましたので、ついでながら…。
僕は個人的に、自分や自国に対する信頼が他者や他国への敬意の源になるのだとは思えないです。ガンジーは、民衆の暴走行為を前に、それは自らが至らなかったせいだとして何度か断食をしていますよね。彼は、確かに何ものをも駄目だと決め付け諦めたりはしなかったです。ただ、そのことは、神に対する信頼の故でこそあれ、決して自分や自国といったものへの信頼の故ではなかったように感じられます。自分や自国については、絶えず不完全な至らないものとして捉え、それこそ反省の繰り返しであったと…。彼の他者や他国への敬意、寛容さは、むしろそうした謙虚さによって成り立っていたのだと思えます。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[127へのレス] Re: 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/17(Mon) 22:56:26

このような話をここのBBSでするのはとても恐縮するのですが、インドの伝統的な宇宙観の特色は(人間を含めて)万物にやさしい、ということだと思います。この宇宙に存在する全てのものが完璧な存在として肯定されます。つまり、自分であれ、他人であれ、「絶えず不完全な至らないもの」などこの宇宙に存在しない、と説きます。因みに仏教でいう「悟り」とはこのことを実感することのようです。従って、自分や自国に対する信頼が他者や他国への敬意の「源」になるのではなく、「自分や自国を、縁起の関係の中で他者や他国とともに絶対肯定的に存在するものとして受け止める」というように理解していただければ、と思います。当然自と他は不可分の関係です。また、「神に対する信頼の故でこそあれ、決して自分や自国といったものへの信頼の故ではなかった」とのことですが、インドでは神と自分は対峙したり、別々の関係ではなく、「ブラフマン(宇宙の根本原理)は、つまりアートマン(個我)である」とされ、この神人合一を確認するために理屈(つまり、哲学)を学び、実践(ヨーガ・瞑想)で体感するそうです。わたしは、当時のガンジーの言動をこういったインド思想の観点から捉えています。因みに神の前で頭をたれ、自らの至らなさや罪深さを認め、謙虚さを会得するのはどちらかというとキリスト教徒によく見られる態度のようにわたしは思います。


[127へのレス] Re: 石原慎太郎の右翼的偏向を肯定する 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/18(Tue) 00:54:19


なるべく、平易に書くことにします。。。

> 「自分や自国を、縁起の関係の中で他者や他国とともに絶対肯定的に存在するものとして受け止める」というように理解していただければ、と思います。

前の御説明の部分も含めまして、どうしても引っ掛かってしまいますのは、少なからず仏教では自分を「絶対肯定的に存在するもの」とは受け留めないものと思われる点です。「縁起」に主体の在り処を見ることは確かですが、そこから一足飛びに全てを完璧なものとして肯定するという感覚ではないと思います。「在るもの」として見なすとしても、必ずしもそれを肯定の対象にする訳ではない。

アートマンの「個我」という訳も、ちょっと誤解の元になるような気がします。それこそ、「気」という訳の方が良いのかもしれません。

ガンジーのことにつきましては、彼の自伝を何度も読み返しての見解です。勿論、僕も彼が伝統的なインド思想の流れの中で発想していると思います。

では、これ以上書きますと、面倒な文章になりそうなので、この辺で。。。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[126] お騒がせしました&これからもよろしくお願いします。 投稿者:桃太郎 投稿日:2000/04/15(Sat) 12:22:27

元々私が、ここの掲示板に横レスしたのが発端で、お騒がせしました。
でも、私としてはゲームのつもりはまったくありません。

小川さん、ごみさんに「国際結婚否定」という点に関してのみ「?」をお伝えしたかったのです。ご本人が外国籍の人と結婚しないことには何ら異議ないのですよ。「一般論として否定されるのは、ちょっと当事者の意見も聞いて考え直してほしいな」の素朴な立場です。←ちょっといいカッコしすぎ、むかむかしたのも事実です。(^^ゞ

私もある方からDMもらって反省する点が大いにあります。
このサイトはとても勉強になるし、かつて海外青年協力隊の存在に年齢制限ぎりぎりで気づき、間に合わなかった経験もあり、いろいろ共感して読ませていただきました。

その上で、楽観的かもしれませんが、小川さんやごみさんとも「国際結婚という観点で多少やりあっても、他のことでは気持ちよく交流できるだろう。これがスタートさ」と軽く考えていました。

DM氏から「仲間を煽って不遜だ」との指摘をうけましたが、それは違います。私は国際結婚仲間といえど、思想や価値観は別個と思っています。私のHPで紹介したのは援軍を求めるつもりなどサラサラなく、正直びっくりしたから。身内や友人からの反対には慣れっこですが(余談ですが、結婚に際して親友二人もなくしています)、国際交流に前向きな方にもこんな考え方があるのかと、シンプルにショックを受けたのです。

相手が右翼だったらカキコしません。議論で分かり合えるとは思ってないから。ただ、当事者の「やむにやまれぬ?」を伝えて、もし考え直していただけたら嬉しいなと。世間様からは日々否定されて生活してますので、擁護派の方の意見には大いにエネルギーをもらいました。

うかつなのは自分のHPも公であるという自覚がなかったこと。井戸端会議のノリで軽口をたたいたのは、弁解の余地がありません。何せPC音痴でこの掲示板の「家マーク」からサイトに飛べるのさえ知らず、大きなお世話のサイト紹介までやってのけたほどです。気分を害された方には、心よりお詫びいたします。小川さんには議論以外でいらぬ心配までおかけしました。m(__)m

ルビィさんとは何の打ち合わせも存在しません。最初、ハラハラしてましたが、「だんだん皆さんが納得していかれる様子はすごいなー」と観客と化していました。ルビィさんがゲーム感覚といったのは、たぶん自虐的な表現だとは思いますが。

ひろさんの言われるもっと弱い立場の国際結婚組の問題を放置できないのは同感です。〃妻の気持ちだけは強い〃国際結婚派も、実際に政治に対していろいろ働きかけをしています。このサイトゆかりの方ちと目指すことは近いので、私の筆たらずなご無礼でこちらと縁がきれるのはどうにも残念に思います。わがサイトでの〃私の放言〃はどうぞお許しいただき、今後ともよろしくお願いいたします!!

些細なことですが、前回の私の投稿タイトル「理解を深めましょう!!」は、「レッツ 互いに交流を」の意味です。本文に書いたので重複を避けるための言い回しでしたが、読み直すと「一方的に自分たちを理解して」ともとれるなと、ハタと気づきました。この間興奮していたのは事実で、舌足らずの連チャンヒットお恥ずかしい次第です。

私自身はハーフへの差別を始め、もろもろの社会差別は微力でも解消の方向に向けて奮闘努力したい派です。お騒がせしたお詫びと、これからもよろしくお願いしますのごあいさつでした。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2687/


[125] NO.120]上田さんへのレス〜偏見について 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/15(Sat) 10:07:06

>(注)私は日本人ということに、劣等感を感じているわけでもなく、卑下もしておりません。

わたしの誤解でした。失礼しました(最近誤解が多い(^^;気をつけねば)。

とかく人間というのはイメージで人や物事を捉えがちですね。日本人女性=従順で男性に都合が良い、日本人男性=背が低くて出っ歯でメガネをかけてカメラを肩からぶら下げているetc.....セリエAや大リーグで日本人選手が活躍すると、また少し日本人男性のイメージが変わるのでしょうか。良くても悪くてもそれは「偏見」なのかもしれません。

堅い話で恐縮ですが人間の知覚というのはたくさんの「意味」で構成されています。ある民族について蓄積された情報が少ないと、どうしてもうすっぺらで一面的に民族を捉え、ひいては目の前の個人を判断してしまいます。マスコミ報道でムスリムのテロのニュースが繰り返し報道され、アメリカの多くの娯楽映画でイスラム教徒が悪役テロリストとして登場すると、イスラム教徒というのはファナティックな原理主義者やけんかっぱやい人ばかりか、と他の人々に思われるかもしれません。実際にイスラム教徒の多い国へ行くと、彼らは非常に理性的で自律的な印象を受けますが、もちろん様々な気性を持った人がいるわけで、偏見や先入観にとらわれず、「人間その人を見る」、という行為はとても難しく、またとても大事なことなんだな、とつくづく思います。

また一方で、馴染みの薄い異国などで行動する場合は安易に悪いイメージを現地の人々に与えないよう、自戒・他戒することも大事のように思います。日本人がある外国で犯罪を頻発に犯すようであれば、わたし達日本人は今後その国を訪れる多数の罪のない日本人のために、彼らを諌める責任を負うと同時に、自らがその国を訪れたときは軽率な行動を慎むべきだと思います。同じ事は日本を訪れる外国の方にも言えるのではないでしょうか。外国の方が日本で犯罪行為に荷担している場合、同郷の人たちも彼らを諌め、日本社会に建設的に参加していけるよう努力してもらえれば、とわたしはよく思います。悪いイメージ(偏見)と戦う前に、それを生まないように努力できることもきっとあるのではないでしょうか。

日本には「郷に入りては....」という諺がありますが、ぜひ外国の方にも紹介したい言葉だなあ、とわたしは思っています。


[124] 皆様へ 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/15(Sat) 03:11:52

このBBSに集う皆様に
 小川さんの発言をめぐり、挑発的なカキコをし、一部の方のご指摘に
あるように、個人攻撃のような展開になった事を自戒しております。

 まず、小川さんの“不幸な子供を出したくない”という、極めて自然
な人間的感情を見落とし、彼の発言上の危険性のみに着眼し、全面批判
をした事を、反省しています。

 まったくの個人的見解で、桃太郎さん達と別である事を前置きしてお
きます。この討議に際して、少しばかり覗いただけで、このサイトの有
り方、論争の原点、趣旨を確認せずに“参戦”した自分が軽率であった
と考えています。
 その意味で、勝った負けたのゲームのようになり、いえ、最初から、
ゲーム感覚であったのかもしれません。真摯に社会問題と取り組もうと
している人達の場に、当事者であるというだけで、前後の確認をせず、
乗込んだこと、それ自体、失礼なことです。

 PCは、楽しむものとの感覚から、真摯に討議する姿勢が、私に欠け
ていたと思っています。

 最後に、小川さん、この事でめげないで下さいね。私は、差別的某職
場で、孤軍奮闘した年月が長く、ああした挑発的言動で相手を自分の土
俵に引き込む方法を学んでしまいました。でも、そうしたやり方で、相
手を喧嘩腰にし、話す機会を獲得し、味方に出来るという不遜な自信を
身に付けてしまっていました。ですから、小川さんとも、同意を得られ
ると勝手に思ってました。でも、別のHPでの謝罪のカキコにずっと引
っかかっていました。そして、ある方の指摘に、久しぶりに両目を開き
ました。自分の失敗に気ずきました。


[124へのレス] ルビィ様、桃太郎様 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/16(Sun) 12:56:01

私の方も、どうお答えしてよいか戸惑ってしまいます。お二人からも素直なお詫びの言葉をいただけて有り難いです。お気持ちは十分伝わります。ルビィさんが桃太郎さんHPのBBS上で謝罪していらしたのも拝見しました。もうお互い、言い争いも、気遣いも、終わりにしましょう。争いからは何も生まれませんが、気遣い合ってもなんかやりにくいですよ。結果論ですが、お二人に出会えたことは良かったですし、私の軽率だったかもしれない問題提起が決して無駄ではなかったのではと感じています。どうぞこれからもよろしくお願いします。桃さんBBSにも時々覗かせていただきます。ただ、私が桃さんBBSに記入するのは今のところ遠慮しようかなと思っています。決してこれまでのことがどうというのではなくて、なんか私のような人間は女性中心の華やかな場に不似合いな気がしてしまいますので。「小川さんが国際結婚された時は私達でお祝いに行きます」なんてまで書いて下さって本当に嬉しいのですけど、どうなのでしょうねぇ。外国人の方と出会う機会自体が殆どないものですから。あと、このBBSで新たな討論が始まりましたが、あまりお気になさらないで下さい。私も都知事の発言には疑問を持っていますので。
ルビィ様、パキスタンのレポート、楽しみにしています。


[123] 開発について 投稿者:AKI 投稿日:2000/04/15(Sat) 01:55:26

偶然高山さんのページを見つけることができ鋭い視点出かかれているコラムを読み始めたところです。現在はバンコクにいるのでしょうか?
私は大学2年のとき(現在4年)一人旅をしました。そのときはタイ、カンボジア、インドネシアにいきました。中でもカンボジアのシェムリアップ出であった人や子供はいつも思い出します。とてもやさしくて暖かい人たちでした。ところで私は大学卒業後主に東南アジアの開発に携わる仕事がしたいのですが高山さんのページを見ているかたで何かアドバイスしていただける方や開発についての意見(主に教育、貧困、児童労働について)がありましたらぜひメイルをください。お願いいたします。
PLUS タイ、フィリピン、などの大学院についての情報もお願いいたします
AKI 


[122] 家族をサポートできる社会を 投稿者:ひろ 投稿日:2000/04/14(Fri) 19:01:14

ちょっとだけ管理人の自覚が芽生えつつある? ひろです。

> どうしましょう。あの〜、文献って、違いますよ。
> まとめた物とは、私が、主に体験したり、聞いたり
> (ここで暮している人に)をまとめた物なので、かな
> り狭い範囲の事です。

 あっ そうでしたか。
 HPなどに掲載されています?
 掲載されていれば、リンクを貼っていただけませんか?

===

 あと、こっからが管理人としての本題なのですが、このBBSの場を「議論の勝ち負けの場」にしないでください。せっかくの皆さんの投稿が「勝負のための手段」化してしまいます。自分の考えを訂正される方がいるのは、議論ですから当然です。しかし、それを促がした方が「勝った、勝った!」と、ほくそえんでいるようでは、新たな本音の投稿が得られなくなってしまいます。このあたりの事情を御理解のうえ、今後とも、よろしくお願いします。

===

 以下は、管理人としてではなく、高山義浩という個人としての印象です。

 まず、国際結婚されている方が、ネット上でたくさん発言されているという事実に驚かされました。そして、とてもポジティブに、あるいは明るくメッセージを送られているということに安堵しました(たくさんの批判に耐え抜いてこられたことでしょうから、多少攻撃的なのは仕方のないことでしょうね ^^;)。

 というのも、恥ずかしながら、これまで僕が耳にしてきた国際結婚とは、高齢化が進む農村への「フィリピン人花嫁」であるとか、人身売買同然の「偽装結婚」であるとか、誰でも乗れる「イエローキャブ」と笑われている少なからぬ日本人女性たち、そして、異文化への適応に苦しむ「在外日本人妻」(なんと暗い響きでしょう)たちでした。もちろん、そうではない国際結婚も数多くあることは知ってはいましたが、どうしても耳に入ってくるのは《問題》としての国際結婚だったわけです。

 しかし、これから国際結婚は増えていくことが疑いのないことで、そこで《問題》ばかりが表面化してしまっていては、つつがなく国際恋愛や結婚を迎えられる方々に不必要な社会的圧力がかかりかねません。その意味で、ここで明るく発言してくださった方々のような存在は貴重ですし、日本社会はもっと耳を傾け、成長してゆくべきだと思いました。

 ただし、明るい意見ばかりに耳を傾けていても、《問題》は依然としてあることも忘れてはならないと思います。幸せな「フィリピン人花嫁」もたくさんいるでしょうが、日本の伝統的な農村社会に適応できないで苦しんでいるフィリピン人女性は少なからずいますし、イスラームに嫁いで適応に悩む日本人女性もいるのです。小川さんが《問題》として捉えた、差別される「混血児」も必ずいますし、私自身その例を知っています。

 ここで発言された何人かの方々は、これを個人や家族の問題として、他人がとやかく言う問題ではないと訴えられました。そして、「私たちは、そんなこと心配していないし、解決してゆく力がある。なにより私たちは幸せです」というように自分の問題に置き換えられました。

 もちろん、国際結婚や出生してくる混血児の問題は、第一義には、個人あるいは家族の問題だと思います。しかし、もし日本社会が国際結婚について成熟してゆくならば、これを社会の問題としても考えられるようになる必要があるでしょう。幸せにうまくやっていける人々はいいのです。「ほっといてよ!」という人々を放っておけるのが理性的な社会ですね。しかし、繰り返しますが、《問題》は少数派かもしれませんが依然としてあるのです。だから、すべてを放っておくべきではありません。そこに、私たちが社会を築いている意味があるのですから。

 いじめを苦にした自殺、度重なる恐喝事件などが生徒間に発生したとき、私たちは学校組織に責任を追及します。その関係した家族には、矛先を向けませんね。なぜなら、家族の問題に社会が介入すべきではないからです。そのかわり、社会を形成する一員として、学校はどうあるべきかを議論します。家族では抱えきれなかった問題を、なぜ社会は受け止めることが出来なかったのか、と。

 僕自身は、これと同様に、国際結婚に内在するいくつかの問題を、これからの日本社会は考えてゆくべきだと思っています。願わくば、ルビィさんのような国際結婚フロンティアたちが、そうした日本社会の成長の足がかりとなるような発言をしてくださることを期待しています。


[121] 管理人さんと小川さんへ 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/14(Fri) 14:07:40

>そのような文献を見ること、見つけることは難しいので、とて
>も貴重なものと思います。

どうしましょう。あの〜、文献って、違いますよ。まとめた物
とは、私が、主に体験したり、聞いたり(ここで暮している人に)
をまとめた物なので、かなり狭い範囲の事です。
 個人的には、ある程度普遍化できると思っていますが、文献な
どと言われると、書きずらい…。
 価値観の違いで受ける、日本人妻のカルチャーショックという
程度のものなのですが。

あ、小川さん、別のHPまで、よく謝罪に行きましたね。うん、
えらいです。喧嘩のような論争の後、自分の非を認めて謝罪出来
る日本男児は、数少ないですよ。特に、女性に謝罪出来る人は、
もっと少ない。(私の偏見かも)
 もはや、誰も、“例のサイト”などと言いませんよ。私たちも、
真面目な理解者を欲しているのです。よろしく。\(^o^)/


[120] Michi様、えみこ様へ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/14(Fri) 12:27:21

興味深いご意見ありがとうございます。
著者名は忘れましたが、ある外国人の著書で
「私が人生で一番後悔することは、日本人女性と結婚しなかったことだ。」
という、フレーズで始まり、夫が帰ってくれば、
「あなた、お風呂になさいますか、それともお食事になさいますか」
と迎えてくれるなど、大和撫子伝説について記述した本が出回っていると
いう話しを聞いたことがあります。

我々日本人が考えている以上に、日本人女性は世界的に人気があり、メジャーな
存在のようです。

我々日本人は、生まれた時から見慣れているので、何とも思わないのかも知れませんね。
「隣の芝生は青く見える」ということでしょう。
私もイランにいった時は、どこを見ても美人が歩いていると思いました。

(注)私は日本人ということに、劣等感を感じているわけでもなく、卑下もしておりません。
日本の女性陣に続いて、男性陣も世界でメジャーになるように、がんばりましょう!


[120へのレス] 伝言いろいろ 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/14(Fri) 17:34:16

上田様へ、先日はご迷惑をおかけしました。またBBSに記入されて嬉しいです。
日本人女性(大和撫子)が人気がある理由について、男性に尽くすというイメージがあるからということでしょうか。おしとやか、と言えば聞こえはいいですが、男尊女卑の習慣の残りというか女性に従属性を求めているとしたら疑問に思えます。日本は遅れているのかな。それとも社会では男性が先頭に立った方が秩序がまとまるのでしょうか。役割が違うと言えばそれまでですが、その役割に対する考え方が国によって違うのですね。一方、日本人男性の人気が無いのは、肌の色の問題だとしたら疑問ですが、おそらく女性に従属性を求めてくるからでしょうか。だとしたら、保守的ということが国際社会での男女の人気の運命を分けていますね。

ルビィ様へ、国際結婚をされたご夫婦の実状、及びパキスタンのレポート、参考になりました。パキスタン在住とは知りませんでした。(ご結婚のことも含め)人生経験も豊富そうですね。パキスタンでのご生活は我々には想像もつかないほど不便でご苦労が多いものなのかもしれません。私もその苦労を知らずにいろいろ発言してしまい失礼しましたが、今後も貴重な情報など期待しています。かしこまらずに分かる範囲でご自由に書いていただければ問題ないと(私は)思いますよ。

ごみ様へ、[No.100]のいとこのお子さんは今でもお元気ですか?

話は変わりますが、先日の都知事の発言は何だったのでしょうか。私はあの単語は初めて知りましたが、人は権力を持つと思い上がるということでしょうか。こういう思想を持つ人がいるから「日本はアジアなのでしょうか」という人も出てくるわけです。(このセリフ懐かしい?)


[120へのレス] 小川さんへ・三国人 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/15(Sat) 07:27:55

いとこのお子さんにはもう二度と会えない気がします。もう祖父母が全滅しましたので。同じ東京なのですけどね。

いまさらではありますが、私は小川さんが謝罪する必要は一切なかったと思っています。国際結婚否定派が大多数を占めていたら配慮の必要はあったかもしれませんが。

これは言おうか言うまいか迷ったのですが言うことにしましょう。日本の女性が世界的に人気のある理由はやはり誤った知識が元でしょう。現に日本人妻を自分の奴隷のように尽くしてくれる存在として結婚して「こんなはずじゃなかった」と嘆く馬鹿なアメリカ人の話を聞いた事があります。

*

石原都知事の「三国人」発言は、私は別に騒ぐほどのことではないと思います。

1. 日本の植民地だった国の人のことだけを指しているわけではないのは明白です。日本がイランとかまで植民地にしたというなら別ですが。
2. 仮に差別発言だとしても、犯罪者の人権をそこまで守る必要があるとも思えません。
3. 仮に差別発言だとしても、自衛隊の隊員たちを前に言っているのであって、彼ら自身を含む大衆に言っているわけではありません。
4. だいいち「三国人」という言葉の意味はともかく正確な背景を知っている人がどの程度いるのでしょうか。

まあせいぜい人権団体がひっそり抗議するくらいが正しい反応だと思います。テレビや新聞でうるさく言うことではないと思います。それに日本のマスコミはほんとに馬鹿です。私が見た番組では、若い女性キャスターが「石原知事はいつもより焦っている」みたいなフォローまでして世論操作まがいなコメントを吐いていました。

http://nestoris.virtualave.net/


[120へのレス] 追記 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/15(Sat) 07:33:15

ちなみにマスコミは関東大震災後に起こった民衆による朝鮮人虐殺について例に出していました。それによると、当時の日本の軍隊までもが虐殺に関わっていた、ということだそうです。私は、当時の軍は逆に朝鮮人を守ったと聞いています。それから朝鮮人虐殺事件のときは彼らは無実でしたが、今回は外国人の犯罪者が現に多いのですから、全く異なります。マスコミの取り上げ方は明らかな世論操作です。

http://nestoris.virtualave.net/


[120へのレス] ごみさんへのレスです 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/15(Sat) 12:37:59

毎度のことですが、傷つく人をかえりみない発言にはうんざりしますね。

1.都知事は「三国人、外国人」と表現しており、ごみさんのおっしゃるとおり、「日本の植民地だった国の人のことだけを指しているわけではないのは明白」ですね。しかし、三国人という表現が当時場合によっては差別的な意味合いで使用されていた、と聞いています。発言に影響力のある公人が、公式の場でわざわざこの言葉を選ばなければいけない理由があったのでしょうか。他の表現ではいけなかったのでしょうか。

2.3.「仮に差別発言だとしても....」
どんな場合であってもわたしたち一般民衆はもとより都知事にも差別発言は許されません。

2.外国人の犯罪者であれば民族差別的な表現で呼ばれたり、扱いを受けても良いとは恐らく日本の刑法でも認めていないでしょう。日本の一般的な世論もそれを許さないはずです。

3.一般大衆や在日外国人に向けてでなく、自衛隊に対してであれば、都知事が差別的な発言をしてもかまわない、と本当にお考えですか?

4.「三国人」という意味の言葉や正確な背景を知っている比較的年配の人たちを中心に、知事の発言を疑問視する声が上がってきたのではないでしょうか。またそれらに敏感に反応できない若い世代が増えてきたからといって、都知事が公式の場所において差別発言をしてもよい理由にはなりません。

また、外国人の犯罪は年々増加傾向にあるそうですが、これを取り締まるのは警察であり、自衛隊ではありません。自衛隊に対してこの傾向を強調して注意を促すのはお門違いです。災害時の犯罪者による騒擾事件を想定するのでしたら、日本の犯罪者数構成比の中で圧倒的な割合を占める日本人に対する警戒を喚起すべきではないでしょうか。知事の発言は、外国人犯罪者は日本人犯罪者に比べて少数ながら、「質が違う」とでも言いたげであり、同じ日本人として、その見識不足を非常に恥ずかしく思います。

今回の知事の発言はかつて「三国人」と呼ばれた人のみならず、かつて特定の人々を指して差別的に「三国人」と呼んでいた日本人にも不愉快な印象を与えたのではないかと思います。辞書の定義がどうであれ、聞いた人が不愉快に感じる以上、特に公人の発言としては不適当ではないでしょうか。わたしたちは絶えず辞書を介して対話しているわけではありません。

知事はこの後「こんなに大騒ぎになるなら今後は使用しないことにする」と言いつつ「謝罪するつもりはない」とも言っています。自分の発言が他の人を不愉快にしたと素直に認めることは市井のBBSの発言者や都知事という立場に関わりなく、人間としてとても大切なことだとわたしは思います。

追記
ごみさんへのご提案なのですが、こういった議論の場で人に対して安易に「馬鹿」という表現を使用することは、議論を感情的な方向に持っていく可能性がありますし、不本意ながらごみさんの知性と豊富なボキャブラリーに疑問を差し挟むことにもなりかねませんので、改めていただければ、と思いました。以上、長文に付き大変失礼しました。


[120へのレス] Re: Michi様、えみこ様へ 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/16(Sun) 02:09:11

ごみさんへ、

> 私が見た番組では、若い女性キャスターが「石原知事はいつもより焦っている」みたいなフォローまでして世論操作まがいなコメントを吐いていました。

その放送局は、と或る宗教団体がメインスポンサーの局のものでは???僕には決して世論操作の問題ではないと思えますが…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[120へのレス] Michi様へ 投稿者:山口洋 投稿日:2000/04/16(Sun) 14:25:18

初めまして、山口洋と申します。
高山さんのレポート、いつも楽しみにしています。

さて、今回気になることがあったので出て参りました。
Michi様のコメントで
>外国人の犯罪は年々増加傾向にあるそうですが
とあったのですが、警察白書で発表されている数字によると、来日外国人の
検挙人員は年々減少しているんだそうです。
これは、移住連による石原慎太郎への抗議文の中で私も初めてしり、また
具体的に何人と書いてあったので そうだったのかーと、テレビは信用しちゃ
いけないと思ってた私もやっぱり 信じされられてたのかーと思ったんです。

でも、外国人犯罪は増えている という事の方が良く聞くし、中には
「激増」していると言い切っているときもあります。
そこで、実際増えているのか、減っているのか?と疑問に思ったわけです。
michi様、もし増えているという事を書いてある文献等ご存じでしたら
教えていただけますか。
あ、これはあげ足をとってやろう、っていうんじゃなくて、もしそういう
文献があれば 比較して自分の中で整理したいという単純な気持ちです。

外国人による犯罪が増えていても減っていても だから「勝った」という
問題でもないんですが、もし減っているのに こんなにも増えている、外国
人に脅かされている っていうイメージが浸透しているなら恐ろしいと思い
ます。

私は石原慎太郎がもし「三国人」という単語を使わなかったと仮定しても
あれは差別だと思っています。発言語の記者会見で何度も言っていたように
○○人はどうだ、○○人がなにをしている とひとくくりにして排除したがる
っていう考え方は差別だと そう思っています。


[119] 理解を深めましょう!! 投稿者:桃太郎 投稿日:2000/04/12(Wed) 01:33:48

ルビィさんの言われた犯人とは私です。(笑)

MICHIさんもご指摘のように、道では見かけても身近に外人や国際結婚組がいないと、どうしても想像、思い込み、観念の落とし穴にはまってしまいます。とくにマスコミ報道は事件など悪いニュースが圧倒的で、真面目に生活している国際カップルの現状はほとんど知られていません。国際交流に関心の深い方が集っているこのサイトの方々とは、これを機会に交流を深めて、いい日本、ひいては皆に住みやすい地球を作るのに協力し合える仲間になれると信じます。私個人は今回の論争で〃擁護派の方々の見解〃に大いに勇気づけられました。ありがとうございました。m(__)m

じゃーん、そこで小さな親切、大きなお世話タ〜イム。国際カップルのサイトを紹介いたします。〃百聞はサイトの一見にしかず〃、騙されたと思って1度遊びにきてください。

えみこのゼーワルカダッパ→http://www1.odn.ne.jp/~cbj25780/
パキスタン人パートナーの呼び寄せの経過やパキスタンエッセイが楽しい。

MMA(ミックスマリッジとあゆむ会)
http://www.infoperience.com/mma/
上記のえみこさんを中心に、外国人が住み良くなるよう活動する会。墨田区、杉並区、小金井などの議会にただいま陳情中。

0.B.Sinternational→http://www.gld.mmtr.or.jp/~bigboy/
国際結婚の老舗サイト。とくに国際結婚会議室での国際カップルの生の悩みや討論が活発で面白い。

夢の棲家→http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2687/
不肖桃太郎のサイト。パキスタン夫との生活「ばあやの日記」、兄弟から夫の中古車オークション加入の保証人を断られた話、3年間の通い妻の記録など。
BBSへのご参加もお待ちしてま〜す。

上記のサイトのリンクや書き込みからさまざまな国際結婚関連のページにたどれます。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2687/


[119へのレス] Re: 理解を深めましょう!! 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/12(Wed) 02:48:48

桃太郎さんの文章、面白いですね。。。

それはともかく、日本政府というのは、人種差別撤廃条約も、罰則規定は外しての批准ですし、「すべての移住労働者及びその家族構成員の権利保護に関する国際条約」に到っては批准しようとしないんですからね…。そもそも今回の議論が始まったのは、法務省の外国人労働者受け入れ拡大の政策が発表されたことを受けてですが、ちょっと嘗めてかかってるとしか思えないです。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[118] 無題 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/11(Tue) 23:28:27

途中から参加し、いえ、参戦のほうが、正しいかな?かなり挑発的な、
発言を敢えてしました。差別を無くしたい、或は、差別に苦しむ子供を
救いたい、という気持ちは、知性を持つ人間の自然な感情です。
 そうした観点から、議論をし、理解を深めるというのは、推奨されて
しかるべきかと思います。その意味で、小川さんが間違っていると思い
ません。ただ、少し、考えていただきたかったのです。

 このサイトは、たまたま或る人がたどり着き、ちょっと待った、と言
う気持ちで、某HPで紹介したのです。そこの常連で、国際結婚をして
いる人たちが、何人も見に来ているのです。私もその一人でした。
 国際結婚をし、すでに子供もいる人達に、“お前達は、差別をされる
可哀想な子供を、考え無しに作った”と非難する内容としか受け取れない
発言は、私達とその子供の人生に、泥をかける行為だと瞬時に反応し、
投稿しました。その為、感情が強く出たと思います。
 
 国際結婚における差別は、私達も受けています。夫と日本で暮らすには、
結婚の作業の後に、ビザをもらわねばなりません。入管では、私達の結婚
を“偽装”である、というのを前提に書類の提出を求め調査をします。
 ひどい人権侵害ですが、ビザが無ければ、夫婦が一緒に暮らす事が出来
ないので、この屈辱を我慢しなければなりません。
 住む為のアパートを探すにも、“外人お断り”などと平気で言う所もあ
ります。むろん、仕事探しも大変です。どれほどの差別的発言や、対応に
出会うでしょう。夫と選んだ人が、日本人では無いと言うだけで。
 でも、みんな怒っても、結婚を後悔しません。自分で選んだ相手、自分
で選んだ道ですから。こうした試練は、夫婦の絆を強くします。
 だからこそ、みんな助け合い、連絡取り合い、こうした差別と闘う活動
をやってる人、多いんですよ。その活動の積み重ねが、今の私達の、昔よ
り良くなった現状があるのです。
 ハーフ差別だけ、切りとって解決する事は出来ないと思います。皆が、
それぞれ置かれている現場で、様々な差別と根気よく闘い、何年後かに、
少し良くなる、人間社会はそういうもんだと思ってます。

 最後に、これだけは、言っておきたいです。

 この世に存在する者で、存在してはならない者など何もありません。全
て、存在する意味があると思います。自分と異なる種、それを否定するの
は、生き物に対する冒涜です。

“苦しむ者を救おう”と“どうせ苦しむんだから、生まれて来ない方が
良い”の違いは、マザーテレサ等のように一生を捧げて人を救う活動をし
た人と、何百万人のユダヤ人をガス室に送ったナチスの違いに等しいと
思います。

 そして、熱心であるが故に、前者から後者に移行してしまう場合が、時
としてあるので、お互い注意しましょうね。


[117] 国際結婚をされている方々へ 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/11(Tue) 22:26:33

わたしの身近には残念ながら国際結婚をしたカップルがいないのですが、東京都で1/14という国際結婚率はとても衝撃的です。またこのBBSをご覧になっている方の中にも国際結婚をされている方が結構いらっしゃるのですね。

国際結婚をされている方々には、ぜひ国際結婚のカップルやハーフの子供が日本社会で生きていく際にぶつかるさまざまな問題についてお聞きしたいものです。現在、日本の社会というのは、果たして国際結婚のカップルやハーフの方々にとって、どんな社会なのでしょう。またルビィさんのご発言の中の「大人、主におじさんおばさんの心無い、お為ごかしの一言」についてもぜひ具体的にお聞きしたい、と思います。悪意はなくても、わたしたちは知らず知らずのうちに偏見を持ち、「不用意な一言」を発しているのかもしれません。ハーフの方もいらっしゃったら、ぜひ意見をお聞かせ願いたいものです。

国際結婚やハーフの子供に対する皆さんのいろんなご意見を拝読しましたが、国際結婚をしたカップルも、国際結婚ではないカップルも、未婚の方も、日本社会に参加している限り、ハーフに対する偏見を日本社会からなくす責任を等分に負う、という点ではきっと皆さんの意見が一致するように思います。


[117へのレス] Re: 国際結婚をされている方々へ 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/14(Fri) 14:04:49

 michiさん、遅くなりました。“お為ごかしの一言”と
いう、かなり辛辣な言いまわしに、素直に反応され、恐縮して
おります。頭が熱くなると、つい、こういう言い方をしてしま
います。まずは、ごめんなさい。

 日本に居た時入っていたサークルの会報や、自分の体験を少
し、書きますね。
 ある病院で医者が、「元気で可愛い子だね。名前は?えっ?子
供も同じなの。それは、可哀想だよ、こんな名前じゃ。」と言い
ました。もちろん、「可哀想では有りません。」と反論しました。
 東京近郊、子供を公園で遊ばせていたら、通りがかりのおじ
さんが、「あんたの子かね?お父さんは何処の人?ふん、じゃあ、
私の敵国じゃ。この子供も、私の敵じゃ。」と言い捨てて行った。
 子供の頭をなでて、「これ、パーマかけたの?天然?良いわね
ぇ、可愛いし、やっぱりハーフの子は、違うわね。目は大きいし、
〜(容姿を褒めまくる)、将来が楽しみね、勉強が出来なくても、
芸能界でやっていけるわよ。」…、これは、芸能人差別かな?

 時々集まり、話になると、「よくあるよね。ほんと、嫌になっ
ちゃうね。」と言う人が多かったですね。


[117へのレス] Re: 国際結婚をされている方々へ 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/14(Fri) 23:57:12

ルビィさん、レスありがとうございます。他人さまの子供に対してよくそんな、失礼なことが言えるものだなあ、と思うものばかりですね。ただハーフの子供は確かにみんな、単純にかわいいですねえ(子供はみんなかわいいものですが)。

うろ覚えで自信がないのですが、昔読んだ森本哲郎さん(だったと思う)とかおっしゃる元NHKの方の紀行文では、確かロシアのコーカサス地方(白人=コーカソイドがモンゴロイドと分化したとされる地方)の女性の美しさに触れ、たくさんの民族がこの地方を通り過ぎ、混血が繰り返された結果ではないか、と述べられていたように思います。「容姿の美しさ」という個人の美的センスに委ねられることを論じるのはナンセンスかもしれませんが、わたしはひそかに日本人の容姿も様々な民族の血が混じった美しさを持っているなあ、と感じています。勝手な思い込みかもしれませんが、わたしは個人的に「混血は美しい」と思っています。

>私が、主に体験したり、聞いたり(ここで暮している人に)をまとめた物なので、かなり狭い範囲の
事です。(中略)価値観の違いで受ける、日本人妻のカルチャーショックという程度のものなのです
が。

[NO.115]のレスから想像しますと、とても壮絶な現実が語られそうですね。それに比べたら確かに「自分の生んだハーフの子供が日本の学校でいじめられたらどうしよう」なんていう不安は電子顕微鏡で覗いても見えないちっぽけな杞憂なのかもしれません。

わたしはルビィさんの(第2の?)母国のお隣のインドの魅力に取り付かれ、1年ほど旅行した経験があるのですが、その後に訪れたパキスタンは10日ほどで逃げてしまいました。官能的なインドに比べるとパキスタンはとても殺伐として怖い、と感じたものです。いつかお時間がある時で結構ですので、ぜひルビィさんの目から見たパキスタンの美しいところや、パキスタン人の魅力などについてもご紹介していただければ、と思います。


[116] 小川様へ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/11(Tue) 12:32:20

>国際結婚した女性は気に入った人がたまたま外国人だっただけだと思いますので。そんな小さなことを気にするくらいなら、民族のせいにしないでもっと自分を磨くことを考えなさい。

私は別に日本人だからといって、劣等感を感じているわけではありませんし、自分なりに理想に近づこうと努力しているつもりです。前回の私の投稿が、モテない日本人男性が国際結婚できなくて、嘆いていると感じ取られたのであれば、それは私の文章力不足でした。

私はただ単に、国際結婚する日本人の男女の比率にあまりにも差があることに興味を覚えただけです。その理由の一つとして、日本人男性の魅力の問題とか、保守性をヒントに国際結婚された方からの、現場の声が聞けたら幸いだと思っただけです。

小川様、このような私事を、これ以上掲示板で議論するのは、恐縮です。
よって、ご意見は直接e-maiでお願いします。
率直な意見を期待しております。

また、この掲示板のテーマにそぐわない私事を投稿してしまい不快な思いをされた方々
皆様にお詫び申し上げます。


[116へのレス] 上田様へ 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/11(Tue) 13:05:11

ごめんなさい。意見ではなくお詫びですので載せさせて下さい。
言い訳になりますが、私は今回の一連の件で混乱していて、不用意に上田様を不愉快にさせる発言をしてしまいました。話題の拡散に対する疑問はありましたが、上田さんに対する悪意など全くありません。
上田様のこれまでのODA現状に関する投稿は私にも貴重なものでした。皆様にも同じだったと思います。今後ともご活躍を期待しています。
皆様にもご迷惑をかけました。すみませんでした。


[115] 少し肩の力を抜きませんか? 投稿者:ゆり 投稿日:2000/04/11(Tue) 10:08:41

みなさん、こんにちは。国際結婚の話題が飛び交っているようですが、
少し肩の力を抜いてはどうでしょう。結局皆さんが言っていることは
同じことではありませんか?簡単に言えば、安易ではない。よく考えようということでしょう。ここで話題にしていたのは日本の男がどうとか、国際結婚した人はいい悪いというのではなく、それによって生じる問題一般についてであって、私は違う、いや、あなたはそうだ。ということではないのではありませんか。
もっと建設的な意見を出し合わないと、ここのBBSは個人攻撃の場と化してしまいそうです。
私が住む台湾には、台湾人の男性と結婚した日本人の妻たちのサークルがあります。わたしは該当者ではありませんので、具体的な活動状況は知りませんが、やはりこういうサークルがあるということは、日本国内での日本人同志の結婚とは違うからでしょう。たとえば、ルビィさん。(いきなり指名してごめんなさい)そちらのそういう集まりで具体的に何が問題でどう解決したとか、何をしているとか、紹介していただけると、他の方にも実情がよくわかるのではと思いますが、いかがですか?


[115へのレス] Re: 少し肩の力を抜きませんか? 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/13(Thu) 01:12:11

 私は、パキスタンのカラチに居ます。国際結婚者のサークルという
ものは、ありません。ただ、領事館のタッチしている婦人会というの
があり、そこに12~3人の国際結婚をした人が入会しています。でも、
その会は、在パの企業の奥さんが中心で活動しています。
 ですから、私たち日本人妻は、個人的に交流しています。でも、交
流できる人は、恵まれた人たちです。
 つまり、車が有り、ドライバーが居るもしくは、自分で運転出来る
人。うちの人(主に夫)が、外出する事に理解がある。イスラムの国な
ので、厳しい戒律を守る家庭では、女が一人(子供を連れても)で外出
する事を許さないのです。それが、例え女友達の家でもです。
 ですから、言葉がままならない上に、習慣や価値観の違う国での生
活に、ノイローゼ寸前の日本人妻達もかなり居ます。私たちは、出来
るだけ手助けしようとしますが、なかなか難しいのが現状です。
解決できる問題など無いのです。でも、日本語で、苦しい胸の内を吐
き出す場を提供するだけで、随分と楽になるようです。
 もし、どれほど価値観が違うか知りたい方がいらっしゃれば、この
BBSの管理人さんの許可がでたら、長文になりますが、まとめた物
をだします。
 


[115へのレス] Re: 少し肩の力を抜きませんか? 投稿者:ひろ 投稿日:2000/04/13(Thu) 18:08:12

管理人のひろです。
その自覚があまりないのが問題なのですが ^^;

でも、ここのところのBBSの議論は、とても考えさせられました。多少の激突は、まあ、あるでしょうね。それを収集することができるなら、激突だって大歓迎です。もちろん、日常会話と同じく、個人攻撃や陰口はルール違反ですが...

> BBSの管理人さんの許可がでたら、長文になり
> ますが、まとめた物をだします。
 
 ぜひお願いします。そのような文献を見ること、見つけることは難しいので、とても貴重なものと思います。


[114] 怒!人は誰も幸せになる権利が有る 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/11(Tue) 04:58:45

小川さん、今発見、これは、凄いこと言ってくれてますね!! 
 >No.109]の投稿文について、自分の幸せのためだけを考えて
 >外国人と結婚するとは
 え?結婚て、幸せになる為にするんじゃないんですか?
それとも、外国人と結婚した事を非難してるわけですか?
 では、例えば、親の借金のを返す為に、金持ちの好きでもない
日本人と結婚したら、私は、誉められたのでしょうか?
 それとも、日本社会を嘆き、子供が可哀想だから結婚しても子供
を作らないと言った、一見良心的に見える、マザコンの日本人の彼
と、不幸になることを承知で、結婚すべきだったとでも言いたいの
でしょうか?
 これは、もはや、国際問題のレベルではなく、人権問題ですよ。
まるで、外国人と結婚したことを、売国奴(ふっ、ふる〜い)と非難
する、憲兵のようですね。今風に言えば、入管のおじさん達と同じ
態度ですね。

 これが、誤解であることを願いますね。貴方の思想の馬脚が現れ
た!とは、言いませんが、貴方は、研究か趣味の為にデータを集め
ているようですね。

 michiさん、ごめんね、後で書きますね。


[114へのレス] こんにちはルビィさん 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/11(Tue) 11:33:37

まず皆様に、私の軽率な問題提起より、この掲示板を混乱させてしまったことを深くお詫びします。ごめんなさい。また、私の発言に一貫性がないと思われる点もありました。
ルビィさんへ。表現が適切でなかった点をお詫びしますが、何がなんでも国際結婚を否定するつもりではありません。ひろさんの投稿文に同感です。私の発言については、先の貴方の結婚観に関する発言が「周囲や子供のことを考えず、単に自分が幸せになりたいため」と読み取れてしまったことによるものです。外国人の問題とは関係ありません。その後の貴方の投稿より、困難に立ち向かう強い意志を感じました。誤解していたようで、すみませんでした。貴方のパワーを持ってしてなら、差別、偏見にも立派に立ち向かえると思います。ハーフの親の代表として頑張って下さい。「人は誰でも幸せになる権利がある」同感です。ただ一言、感情的になって発言するのはよくありませんよ。失礼しました。
今は東京で14組に1組ですか。私は数百組に1組くらいかと思っていました。
私の問題提起は、ハーフの子供へのいじめを無くすことに何かしたいという理由からでした。決して趣味とか遊びではありません。「国際結婚は控えた方が」という発言も適切でありませんでした。本当は、もっとハーフの学校生活の現状を知り、いじめが深刻な場合は具体的な解決策を討議したかったです。差別を見聞きした方からの投稿が無かったのは残念でした。今のところ、差別への解決策ですが、先日のMISAさん、私の発言の通り、圧力ではなく互いに誇りを持ち尊重し合うという意志を持つよう勤めることが大切かと思います。
私に責任はあるのですが、この掲示板が喧嘩や人権批判の場になってはいけません。話題が拡散してもいけません。今後は具体的な解決策といった、建設的な意見のみにしましょう。

日本人の男性が外国人より魅力が無いのでは、という投稿がありましたが、MICHIさんがおっしゃる通り、民族単位で分かれるものではありません。国際結婚した女性は気に入った人がたまたま外国人だっただけだと思いますので。そんな小さなことを気にするくらいなら、民族のせいにしないでもっと自分を磨くことを考えなさい。

ルビィさん、今のままでいつまでもお幸せに。いつかお目にかかりたいです。(これ、本心ですっ)


[113] もう一回、言っちゃうか 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/11(Tue) 02:05:24

 NO.111の上田さん、個人的見解になりますが、日本男児の問題点は、
愛情表現の下手さと言うより、総合的にパワーが無いと思います。つまり、
女が何でもやってあげなければならない、面倒な存在に見えますね。
 小さい頃から母親に構われ過ぎて、自分では何も出来ない、やろうとし
ない。日本人と結婚した女友達は、共働き、子供の送り迎えも夫の洗濯や
食事も、全部やってましたね。子供が出来ても、夫は一人で今までどうり
遊びに行ってしまう。女は、子供を抱え、夫の自分勝手さに、つい、子供
に当たってしまう。女の妻の気持ちを考えられない。妻に母親の役割(子供
のではなく、夫自身の)を求める。これは、致命的な欠点です。

ごみさん、貴方は、真面目で知性のある日本男児の典型的タイプのようで
す。私は、日本男性に恨みは有りません。恨まれている可能性は、高いです
けど。貴方の価値観と、未来の貴方のお子さんの価値観は、間違い無く違い
ますから、“子供を不幸にする”などと考えない方がいいですよ。
 余計な事ですが、国際結婚に踏み切った女性は、教育ママタイプは、私の
知る限り、まず居ません。何故か分りますか?
 皆さんが思う程、国際結婚は簡単では有りません。その過程で、次々と試
されるのです。安易な気持ちでは、結婚までたどり着けません。婚姻届を書
けば済む、日本人同士の結婚からは、想像も出来ないほどの道のりですよ。

 小川さんへ、一般の結婚と国際結婚、一般のイジメとハーフへのイジメ、
問題が全然違いますか?私は、基本的に同じだと考えています。

 私は、多くの国際結婚をした人々を知っています。サークルもありますよ。
彼女達がよく言うのは、大人、主におじさんおばさんの心無い、お為ごかし
の一言に対する怒りだったりする訳です。
 
 国際結婚は、これからも増加して行くでしょう。これは、良いとか悪いとか
の問題では有りません。東京では、14組に1組が国際結婚だと、昨年ニュース
でやってました。ハーフに対するイジメという問題が特殊存在するとしても、
それも、20年くらいのうちには、逆に純粋大和民族が少数になり、イジメよ
うも無くなるでしょう。

 雑種は、強いのです。私達のハーフの子供たちは、必ず生き残り、世界を
変えていくでしょう。そのくらいの気持ちで、子供育ててますから。そして、
愛してますから、夫も子供も。差別が怖くて、国際結婚出来るか、子供が生め
るかってなもんです。


[112] 問題を混同していませんか? 投稿者:小笠原 投稿日:2000/04/10(Mon) 23:17:52

ぼくとしては、ひろさんの書き込みでだいたい結論が出ていると思うのですが・・・。文化や社会の違いからくる困難をしっかり認識した上で、それでも彼/彼女を好きで一緒になりたい、そして産まれてくる子供を、ありうべき差別と戦って幸せにする覚悟がある、というならそれで全然問題ないと思います。いったいなにがいけないんでしょうか?

ハーフの子供が差別されるなら、その差別の存在を許す世間や社会の方こそを変えるべきだ、というのがまっとうな考え方でしょう?。差別があるからハーフの子供を作るな、というのは本末転倒であり、(ルビィさんが的確に指摘しているように)ナチスが行った優生思想と紙一重だ、といっても過言でありません。それは文脈によっては極めて危険な考え方になり得ます。

小川さんはフィリピンの混血児を例に挙げてらっしゃいますね。差別があるという現実は悲しいことです。もしその両親がなんら子供を差別から守る覚悟なしに子供を作ったなら、確かにそれは誉められたことではないと思います。

しかし、批判には優先順位がある。「差別する社会」と「差別と戦う覚悟無く子供を産む親」とどちらがより批判されるべきか?言うまでもなく、前者の方こそが差別の本質的な原因をはらんでいる。

故に、前者を徹底的に分析して批判したしかるべき後に、後者に対して注意が与えられるのが順序というものではないでしょうか。

ですから議題を、具体的な差別(今回だと、混血児に対する差別)の現状を、それを見聞きした方に書き込んでいただいて、その場合どのような手段を持って差別を克服すべきか?という方向に持っていく方が建設的だと思います。


[112へのレス] Re: 問題を混同していませんか? 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/11(Tue) 02:18:04

個人的に、ポーランドで暮らす、ポーランド人女性と日本人男性の間に生まれた子の例を知っていますが、確かに差別されることはあるようです。ただ、差別する子もいれば、差別されることから庇おうとする子もそれなりにいて、決して孤立してしまうというようなことはないようです。つまり、明るさを失わずに暮らしています。

ポーランドという国は、欧州の中ではかなり個人主義的な感覚が薄く、国民意識の統一性の強い国ですが、それでも、そうした具合です。

親がはなからハーフの誕生を阻むべきだと唱えたり、差別を恐れているようでは、差別する子供や差別を黙認する子供を増やすことにしかならないと思いますよ。問題は、一人でも多く、庇うことのできる子供が増えてゆけば良い訳で、その点は、やはり親となる者の一人ひとりの意識の持ちようが、先ずは重要なんだろうと思います。地道な努力とはなりましょうが…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[112へのレス] Re: 事実のお知らせまで 投稿者:えみこ 投稿日:2000/04/11(Tue) 16:22:50

いろいろご意見あると思いますが、事実だけはお知らせしようと
思いまして、出てきました。
私も国際結婚組。(この言葉、好きじゃないのだけど)
ダーリンは、めっちゃかわいいパキスタン産です(笑)。

電車などで見かける国際カップル、確かに目立つのは、女性が
日本人、男性外国人の組み合わせですが、実際はまったく逆です。
男性日本人の国際結婚が女性日本人の3倍です。
おそらく、男性日本人の場合、アジア系の方と結婚される場合が
多いため、見た目では目立たないのでは?

厚生省発表の以下のURLを参考にしてください。

http://www.mhw.go.jp/toukei/toukeihp/9nenpo/marr.html#hyo2


[111] ルビさんとぎこさんへ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/10(Mon) 12:23:54

国際結婚した方からの力強い意見、大変興味深く読ませていただきました。
日本人女性の海外進出には目を見張るものがあり、いつも関心させられます。
私事で恐縮ですが、以下の質問のご回答頂ければ、幸いです。

東京で電車に乗っていても、国際カップルのうち、彼女が日本人で彼氏が外国人の
場合が殆どで、その逆は殆ど見たことがありません。
また、私が訪れた国(トルコ、イラン、ヨルダン、モロッコ)でも、現地の男性と結婚して
幸せそうに暮らしていらっしゃる、日本人の女性に何人かお会いさせて頂きましたが、
その逆で、現地の女性と結婚していらっしゃる日本人の男性は見たことがありません。

やはり、日本人男性というのは、日本人女性からも外国人女性からも魅力のない
存在なのでしょうか?(愛情表現が下手という意見もありました。)

また、外国人の男性と比べると保守的で、女性に自由を与えない傾向が
あるのでしょうか?


[111へのレス] 国際結婚のお子さんの問題 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/10(Mon) 12:52:49

MICHIさんへ、ご親切なレスをありがとうございました。私の説明に不十分なところがあり、誤解を招いたことをお詫びします。お知り合いのハーフの人が幸せに暮らしているそうで、なによりです。これからも見守ってあげて下さい。さて、私が知っているハーフの子供達の現状ですが、一定年齢(10歳前後)以上のハーフの子供を持つ知り合いとなると、私にはいません。全て間接的な情報になりますが、ご了承下さい。
新聞の投書欄に、中学生くらいのハーフのお子さんを持つ親からのがあり、その子が学校でいじめに遭っていることを嘆いていた、という類のものは時々あります。
私は数年前、あるNGOのイベントを通し、フィリピン人も混じった素人の集まりに近い劇団を知りました。そこでは、よくJFC(日比国際児)問題(フィリピン人との間に生まれた子供を認知しない日本人父親の問題)をテーマに取り上げていまして、劇団のパンフによると万の単位で問題は存在するとのことでした。
以上が私が知っている主な情報です。これが氷山の一角なのか、逆にメディア特有の誇張された伝達なのか明確でなかったところはありますが、マイノリティーを無視してはいけません。一方、自分のアンテナが狭いのかもしれませんが、逆にハーフの子が楽しい学校生活を送っているとか、ハーフの自分自身に誇りを持っているという話を日本では全くと言ってよいほど聞かないのです。
差別をした子供を殴るのは同感ですが、逆の場合、例えばごみさんが紹介した黒人とのハーフの子供に対し、親の立場で「差別に勝つまで帰ってくるな」とは私は言えません。私だったらその親に「自分達の責任を考えろ」と言ってしまいます。

いかなる人へも祝福するというお気持ち、素直に美しいですね。私もいつかMICHIさんから祝福されるのを夢見て…

[No.109]の投稿文について、自分の幸せのためだけを考えて外国人と結婚するとは。今後の投稿者への要望も含め、はっきり言って当事者が幸せかどうかは問題にしていません。彼らは失敗しても別れて平気な顔してやり直せるのですから。話を一般の結婚・子育て論に置き換えるのもやめて欲しいです。あくまで国際問題の討議です。それより、もし、小学生以上くらいのハーフの人に関する生の情報、問題を解決させるための意見がありましたら聞きたいです。


[111へのレス] Re: 国際結婚のお子さんの問題 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/10(Mon) 17:23:42

 ごみさんの紹介された黒人とのハーフの子の問題ですが、私はたぶん同じ番組、もしくは続編を見ました。
 
 途中までは確かに黒人である父親は、いじめに対して非常に怒っていて、激しい討論がなされていましたが、途中である出演者が彼に対してこう言いました。「あなたはあなたの子供に対して、私たちの肌は黒くてとても美しい、私たちはこの美しい肌を、誇りに思うべきだと伝えないのか?」と言いました。

 これは問題を解決する糸口にはならないでしょうか?又、このようにプライドを持って親が生きて行かなければ、ハーフでなくてもいじめは起こると思います。

 ちなみに、彼の子供は何度めかの放送の際に明るくなったと言っていたように思いました。


[111へのレス] Re:国際結婚のお子さんの問題 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/10(Mon) 18:52:51

MISAさんへ、ありがとうございました。そのような有意義なご発言が出るのを待っていました。まさに、その美しいセリフの通りなのです。そして、その気持ちを、子供も大人も、多くの人が持つべきです。差別や偏見は圧力で無くそうとするものではありません。

実は、この場で「混血」「ハーフ」という言葉を繰り返し使うこと自体、その気が無くても差別を行っているのでは、という疑問がありました。しかし、それは差別用語と(勝手に)思うからであって、決してそんなことはないのですね。実は私の方が偏見を持っていたのか、と反省しています。すみませんでした。


[111へのレス] Re: ルビさんとぎこさんへ 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/10(Mon) 23:47:21

上田さんへのレスです。
ルビィさんとぎこさんのレスの前に発言させていただくことをお許し下さい。

国際結婚には日本人男性が外国人女性と結婚するケースをあまり見かけない、とのご意見ですが、それはきっと日本人女性が人気ナンバーワンだからでしょう(^^;

はっきりとは覚えていないのですが、5〜6年前、TIMEかNEWSWEEKだったか、アメリカの著名な雑誌の世界のビジネスマンに対するアンケート調査で日本人女性が人気第1位でした。わたしが外国で見聞きした限りでも日本人女性はとても人気が有り、チャーミングで適度に奥ゆかしく、かといって外国人男性との恋愛を全く拒絶するほどには保守的でなく、欧米人女性ほど強引ではない適度な自己主張もする、というようにとても魅力的なイメージを持たれているようです。また日本人女性はアジアの女性としては比較的色白だから、という声も、アジアを旅していて時々耳にしました。もしかしたら日本人男性というのは、世界中の男性の中でもっとも恵まれているのかもしれませんね(^^;

一般的に言って恋愛から派生する結婚というのは、相性とか縁によるものが多いでしょうし、結婚相手を選ぶ際に、日本人男性が総じて保守的で魅力がないから外国人の中から選ぼうといった乱暴な、個々人を民族的特性に単純化して考えるようなことはしないのではないでしょうか。上田さんはトルコ、イラン、ヨルダン、モロッコと訪問されたときに、これらの国々の異性と日本の異性を比較されて、結婚するならどこの国の人でなければいけない、というような見方をされましたか?日本人といってもさまざまですし、外国人といってもさまざまです。また、ある人を異性として魅力を感じるか感じないかは人によってもさまざまです。たまたまご縁があって結婚相手として魅力的だった異性が、同じ国籍ではなかった、というのがきっと多くの国際結婚をされた方の実情ではないでしょうか。

ですから「日本人男性が外国人女性と結婚するケースをあまり見かけない」からといって殊更に日本人男性を卑下する必要はないと思いますよ。日本人の中にも外国人の中にも「保守的で、女性に自由を与えない」人はきっとたくさんいるでしょうし、また不思議とそういった男性にこそ魅力を感じる女性(日本人外国人問わず)もきっといるのではないでしょうか。世の中意外とうまくできてるのではないか、と思います。

余談ですが、わたしは欧米人女性の気を引くために空手か剣道をやっておけばよかったと後悔していた時期がありました(^^;彼女達の前でちらっとパフォーマンスすると、きっとミステリアスで凛々しい東洋人男性として映るのではないかと(^^;甘いでしょうか(^^;

ルビィさんとぎこさん、もしよろしければご意見願います。


[110] また個人的なことです。 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/09(Sun) 23:51:26

 また個人的なことなのですが、今度GWにフィリピンにいってきます。そこで、フィリピンに行くからにはぜひここに行っとけ、というところがあったらぜひ教えてください。
 ところで、こう行った意見をいいあえる場があるのは、大変ありがたいです。大学時代に臨んで得られなかった場所です。国際協力から、外国人労働者、国際結婚、援助の話など、皆さんのいろいろな考えを伺ったり、たまに自分のつたない意見を試してみていると、とても視野が広がっていくように感じます。


[109] 言わなきゃね 投稿者:ルビィ 投稿日:2000/04/09(Sun) 23:13:30

 結婚前に、子供のことを最優先で考え、結婚する人って居るんですか?
そんな人にお目にかかりたく無いですね。それって、突き詰めれば、優生民族
思想って言うんですか?そこに行きつくと思いませんか?

 私は、4歳のハーフの息子を持つ母親です。結婚は、私自身の人生を楽しくする為に、日本人の彼を捨てて、パキスタン人の夫を選びました。生き抜く事に不能な男を捨て、どんな環境でも生きて行く力のある男を夫としました。
 捨てた男は、日本の社会を嘆き、責任持てないから子供は作らないと、常日頃申しておりましたね。ま、これも一つの選択ですから、否定はしません。
 殿方諸君、国境は、女の力で薄れて行くと、私は思っています。男ほど、女は、社会にも国家にも縛られちゃいません。ついでに言っちゃうか。未来形の悲劇を語る前に、差別的日本社会で、国際結婚した女たちの声を聞いてごらん。夫の国で、子育てをしてる女たちの声も聞いてごらん。

 あ、私、今、自分の選択が正しかったと実感してます。つまり、今幸せです。母親が幸せに暮しているという事、これは、子供にとっての大きな幸せではないでしょうか?
 息子が将来、差別にあったらどうするか?って、それは、乗り越えられます
よ。乗り越えられるように、育てますもの。差別って、別にハーフの子だけが
されるものでもないでしょう。
 誰も、辛い目にあわないなんて保証無いですよ。今を幸せに生きることが、
重要なんではないですか?子供に、両親に望まれて生まれ、愛されて育ったと
いう記憶を持たせることが、差別に対抗する力となるのだと思っています。
 


[109へのレス] Re: 言わなきゃね 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/10(Mon) 11:50:26

 私には6歳の娘がいますが、ルビィさんみたいに力強く子育てできているかと言われたら、正直言って???です。
 今の混沌とした日本において、パワフルに生きていくことは、結構大変だし、ましてや子供を育てるのは大仕事です。その中で『私の選択は正しかった』と言える、ルビィさんに拍手〜、パチパチ・・です。
 
 私は現代に貴重ともいえる、外国にさえ行ったことのない日本人ですから、(だから高山さんの書いた物は、すごく興味深いのですが)たぶん日本のことしかわかりません。でも、少なくとも日本で生きていく上で必要なことは、 ルビィさんがおっしゃるように『両親に望まれて生まれ、愛されて育った』記憶や自己の確立、生きていこうと言う気持ちなどです。それを作り上げていく過程で、ハーフであると言うことがどれ程の意味を持つのでしょう?

 もし、日本が戦争に巻き込まれたら、うんぬんの意見も解らないではないのですが、両親が交通事故で帰らぬ人になったり、お父さんが突然、会社の不正の責任をとらされて、犯罪者になったり、なんていうことが、身の回りに起こる確立の方が今の日本では全然高いように思います。どっちにしても、生活はひっくりかえりますが。私の考えはあまいでしょうか?


[109へのレス] ルビィさんに:言わなきゃね 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/10(Mon) 12:47:08

ルビィさんはよほど日本の男を恨んでいるのですか? もし、相手のことがよく分かることが出来ないというのであれば、日本人でもパキスタン人でも結婚は危ないことだと思います。ただでさえ現在離婚率が上昇しているのですからね。私も結婚は個人同士のことだとは思いますけど、離婚により不幸な子供が増えるぐらいなら、社会が結婚を抑制することだってありだと思います。

日本の女性って世界で人気ナンバーワンだという話を聞きました。男性は 18位とか^^ でもこれってどういう理由でナンバーワンなのでしょうね。

私は主にマクロな視点から国際結婚に反対しているのですが、逆にミクロというか手前勝手なことでも反対します。私は独身の男なのですが、結婚相手が熱心な教育ママになりそうな人との結婚は避けたいと思っています。それは、私の子として生まれてくる子を、私の価値観で見るところの「不幸な子」にしたくないからです。他人の子ならまあいいかもしれませんが、他でもない自分の子がそうなるのは避けたいものです。相手を確実に説得できるのであれば良いのですが、確実に説得できると思う時点で相手の自主性を尊重していないことになります。国際結婚もその延長です。私の子として生まれてくる子が、ハーフとして世界の過渡期にもまれて不幸になる可能性が十分あるのであれば私はためらいます。

http://nestoris.virtualave.net/


[109へのレス] Re: 言わなきゃね 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/10(Mon) 23:17:48

> 離婚により不幸な子供が増えるぐらいなら、社会が結婚を抑制することだってありだと思います。

こりゃ、スターリンの粛清並みの危険思想ですね。。。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[108] Untitled 投稿者:ぎこ 投稿日:2000/04/09(Sun) 18:12:45

私、国際結婚の大変さを理解することなく安易に溺れて?イラン人と
婚姻しちゃったお気楽な日本人女です。
国際結婚も、日本人同士の結婚も所詮他人同士に変わりわなく、どっちも
それなりに大変だと思うんですが。
その在イランの日本大使館掲示板って、実物未確認ですのでよくわからないのですが、何を言いたいのでしょうか。そもそも、在外公館って、ほんとに
日本人守ってくれんでしょうか。そんなに国家って信用しちゃっていいものなのでしょうか。
私、自分で蒔いた種の結果はまず自分で刈り取りたいと思いますんで・・



[108へのレス] Re: Untitled 投稿者:山師一八 投稿日:2000/04/09(Sun) 21:25:14

ぎこさん、こんにちは。
>その在イランの日本大使館掲示板って、実物未確認ですの
>でよくわからないのですが、何を言いたいのでしょうか
大使館では相手国の法律を破ってまで守れないから、自分の身は自分で守りなさいと言ってるんでしょう。こういう情報はありがたいと思いますよ。

>そんなに国家って信用しちゃっていいものなのでしょうか。
信用できない場合は自分で研究することが必要でしょうね。大使館は概して仕事で来ている人意外には冷たいものです。税金払ってないからでしょうかね。


[107] 国際結婚について 投稿者:ひろ 投稿日:2000/04/08(Sat) 01:44:13

 国際結婚の話題が飛び交っていますねぇ

 僕としては、個人の恋愛問題について、一定の社会的制約を加えるのは反対です。結婚の自由とは、人間の営みのなかで極めて根源的なものであり、よほど社会の混乱を呼び起こすものでないかぎり、個人の判断に委ねられるべきでしょう。

 ただし、小川さんやごみさんの言われることはもっともです。国際結婚の大変さを理解せず、安易に溺れる人が多いですよねぇ

 僕がネパールにいたときのことです。ひとりの日本人女性がホテルに長期滞在していました。聞くと、「ネパール人の彼と結婚したんだけど、彼の実家って汚いのよ。だから、彼にホテルに通ってもらってんの」。
あほか〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 イランの日本大使館には、次のような掲示があります。

―― イラン人男性と国際結婚する日本人女性へ ――
 パスポートを絶対に自分で管理してください。夫に預けると、返してもらえなければ帰国できなくなります。また、海外旅行許可の承認文書を事前に書いてもらい、自分で管理しておいてください。イランでは、夫の許可なく海外旅行はできません。もし、あなたが帰国したくなっても、配偶者のサインのある承認文書がなければ、日本国大使館としては、あなたを出国させることはできないのです。イランの厳格なイスラム社会に適応できず、しかし日本に帰国することもできず、苦しんでいる日本人女性がたくさんいることを知っておいてください。
―――――――――――――――――――――――――

 結婚は自由ですし、他人がとやかく言うことではないと思います。でも、僕の意見は、日本が多数の外国人を受け入れてゆく前に、国際結婚の大変さをしっかり日本の若者に知らせる努力をすべきだということ。もちろん、混血児の将来についてもですね。つまり、情報不足が一番危険だと思うんです。

 しかし、それでも乗り越えて国際結婚を覚悟する若者たちには、やはり応援を惜しみなくしたいですね。これもまた、国際化の条件だと思います。


[107へのレス] Re: 国際結婚について 投稿者:山師一八 投稿日:2000/04/09(Sun) 21:21:19

ひろさん、こんにちは。
ネパールの例は旅行してるとたまに見かけるトンデモ勘違い女かもしれませんが、イラン人と結婚する人はムスリムになることを承知してるんだろうから、相当覚悟して結婚してると思いますよ。
ただ、今は周囲から強烈に反対されることが少なくなってますから、安易な結婚が増えていることも事実と思います。私は1年くらいは子作りを控える方が良いのではと思いますね。

私は夫婦が幸せでしっかりしていれば、必然的に子供も幸せになると思ってます。だから国際結婚は夫婦がうまく行かないことが多いから子供が不幸になるという議論なら理解できますが、子供がいじめられるから不幸になるという議論は理解できないんです。


[106] たろう様へ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/07(Fri) 20:56:53

現場の方から貴重なご意見頂きありがとうございました。
私の浅い経験で率直な意見を述べてしまい、反省しております。
ただ、偶然ですが、私がODA関連の仕事をしている間に、たろうさん達をはじめとする
相手国に親しまれて立派にお仕事されている方に殆ど会えなかったので、少々偏見に
満ちた意見をしてしまいました。(NGOにはたくさんいましたが)日本の代表として立派にお仕事されている方々にお詫び申し上げます。

現地の文化もあると思いますが、私が許せなかった日本人の態度は以下の通りです。
・秘書をわざわざ呼び付けて、自分の給料の自慢話をする。
・現地の人の家庭で不幸があり、休暇を取ろうとするとイヤミを言う。
・物がなくなったり、会計計算が合わないと、真っ先に現地雇用を疑う。
・現地の人との交流を制限しようとする。
・自分のゴルフバックを現地の人には触らせない。
・仕事とは関係ない自分の都合で、事務所で雇った運転手を朝早く呼び付けたり
夜中まで待たせたりする。

以上、ちょっと特殊な例かも知れませんが、私は運が悪いようです。

たろうさんは、そちらでどういったご活動に励んでいらっしゃるのでしょうか?
もしよかったらご教示願います。


[105] Moriki様へ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/07(Fri) 12:15:16

お返事いただきありがとうございました。

「青年海外協力隊 遊学説」については、私も気になっておりました。
特に若い隊員については、バックパッカー旅行の延長みたいな人を
見る場合もあります。また、事務局の方のミスもありますが、別に必要とされてないのに、隊員だけ派遣してしまい、現地で隊員がブラブラしているとの話も聞いたことがあります。
しかし、隊員さんの中には、特に御年配の方々は、本当に一生懸命活動されておりますし、魅力的な方々が多いと思います。

私が一つ気になったのは、現地のピラミッド型日本人社会において、隊員達が差別を受けている印象を持ったことです。ほとんど大使館に閉じこもって何もしない、役所関係の人たちより、よっぽど彼らの方が偉いはずです。同じ現地で働く者同士仲良くすればいいのに、本当に悲しいことですね。


[105へのレス] Re: Moriki様へ 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/10(Mon) 02:14:37

>上田さん、

野暮用が多く、御返事が遅れてしまいました。。。

おっしゃる通り、協力隊の人間に比べますと、大使館員の方が、何やってるの?と思わされることは多かった気がします。とあるMLに寄せて、ポーランドの経済記事を書いていたことがあるんですが、それを読んで、大使館の経済担当者が感謝のお便りをくれたりする有り様でしたから。。。私のような、ずぶの素人が書く記事に対してですから…(^^;;。

それに比べますと、薄給で現地人に関わろうとする協力隊員の方が、よほど貢献度は高いと言えましょう。

ちなみに、これは中傷の意はまったくありませんが、大使館員の方で、特定の宗教団体にコミットしている人物って、最近増えているようですね。その勧誘の激しさで参っている方を何人か知っておりますので、ちょっと行き過ぎには注意してもらいたいと願ったりもしております。ではでは。。。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[104] Michi様へ 投稿者:上田 投稿日:2000/04/06(Thu) 12:07:04

お返事いただき、ありがとうございました。

欧米の援助がうまくいっているように見えた理由は以下の通りです。

1.ビジネスが絡んでいるため、援助する側のアフターケアがうまく行っている。
具体的に言うと、日本の「純粋な」援助の場合、機材供与をしても、メンテナンスはサービス に含まれてないので、壊れたガラクタが現地に散乱しているのが現状である。

2.援助される側にとっても、「やられっぱなし」は貸しがあるみたいで気分がよくない。
しかし、ビジネスが絡むとある程度援助さえる側も譲歩しなければならないので、あまり無 理な要求もしてこない。日本のように「純粋」だと、相手側の「たかり」が始まる。(少々言葉 が悪いかも知れませんが、実際に相手側の関係機関の官僚にアテンドした時に「たかり」を 受けました。この人達何しに来てるんだろうと疑問に思う程です。)

はっきり言ってODA予算をもっと減じるべきだと思います。比較的評判の良い、青年海外協力隊の予算だけで十分ではないかと考えます。


[104へのレス] Re: Michi様へ 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/07(Fri) 03:47:16

> 比較的評判の良い、青年海外協力隊の予算だけで十分ではないかと考えます。

「比較的」とおっしゃられていますし、半分チャチャですが、海外青年協力隊の活動にも、疑問符の浮かぶものがありますね。ポーランドに、野球を教えにきてる日本人がいましたが、果たしてあれは「協力」と言えるものか?結構、遊学的な存在がいるようにも、個人的には感じてます。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[104へのレス] Re: Michi様へ 投稿者:たろう 投稿日:2000/04/07(Fri) 12:31:31

上田さんのODAに間する意見非常に興味深く読ませて頂きました。しかし,日本の国民の貴重な税金の結晶であるODAを緒外国の発展のために,中南米の現場で使わせて頂いているものとして,意見を言わせてもらいます。
欧米の援助は贈り物方式が主流であるのに対し,日本の援助は銀行型つまりお金を貸して長期の期間で返済する方式が主流です。また,無償援助を行う場合,基本的に相手国の負担を求める方式を基本原則としています。私からすれば,機械のアフターケアまで行う欧米方式は,逆に相手に「甘え」や「負い目」を与えてしまう可能性が高いと考えております。その結果の一つがアフリカ諸国の債務の帳消しを招いたのではないでしょうか?

私は日本の援助で問題であるのは,優秀な人材が相手国に望まれて5年,10年と長期間にわたり留まることが非常に困難である点です。

個人的な考えでは,現段階で完璧な「援助」の体制は存在していません。日夜多くの人々が,試行錯誤しながらそれを探していますが,多くの時間が必要です。

また,以前の上田さんの文章の中で日本の方が現地の運転手,秘書に対する態度も許しがたいとおっしゃっておられますが,もしよろしければ具体例を教えてください。ただ,諸外国の多くは学歴,身分などの階級制,個人主義,各自の仕事への誇りの高さを有しています。時により我々の「好奇心」や「やさしさ」は相手国の方々を傷つけたり侮辱を与えてしまうこともあります。

現在私は,インターネットだけでしか祖国の情報を得ることができません。
しかし,海外に仕事などで在住されている日本人のほとんどは,日本の代表者として立派に生活し,相手国の人々を尊敬し,また尊敬されています。それだけは誤解なさらないで下さい。

また,このすばらしい討論の場を提供してくれた,高山さんの旅行に幸あることを。



[103] 初めまして!! 投稿者:桃太郎 投稿日:2000/04/05(Wed) 19:08:48

コラムニストの桃太郎と申します。NET散歩の途中で立ち寄みしてて、動けなくなってしまいました。

小川さんの「異なる民族同志の結婚は望ましくないのでは」のご意見に、国際結婚の当事者として発言させてください。「二国の仲が悪くなった場合、彼らはどちらの国からも相手にされなくなります」そういう懸念はたしかにあります。けれどマイナス予測のマクロな視点のみで人間同士の出会いをとらえていただきたくないなと。裏返せば「2つの視点から物事を考えられる」という利点にもなるわけです。michiさんの言われるように「わたしたち日本人でさえ、恐らく日本ザルの子孫などではなく、中国人や朝鮮人、(多分)蒙古人、南方系etc...の混血児の子孫」ですしね。

5年前の結婚当初、夫が年下ということもあり「騙されている」「国にもう一人奥さんがいるのでは?」とブーイングの嵐でした。積極的に応援してくれる人は一人もありませんでした。けれど、夫の仕事ぶりや人柄がわかるにつれ徐々に周囲の理解は深まっています。

民族の問題、子供の問題など大上段に構える前に一人一人の人間の心に焦点を当ててほしいなと。池に投げた石が波紋を広げるように、国や民族のあり方が少しずつ変わってきてもいいことだし、変わって当然と思います。

1日本女性のときにはみえませんでしたが、〃アジア系外国人の夫〃というリトマス試験紙のおかげで、まだまだ〃心の鎖国〃が続いているなと実感するこのごろです。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2687/


[103へのレス] Re: 国際結婚の問題 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/06(Thu) 13:18:47

桃太郎様、[No.101]の私の文書へのコメント、ありがとうございました。女性コラムニストとのことで、どんなコラムを書かれているか興味深いです。
さて、桃太郎様、MICHI様へのレス、というか私が説明不足だったようで、その補足として、失礼を承知でお伝えします。あくまで個人的な考えです。
私は、当人同志の出会いの件は別として、桃太郎様にお子さんがいらっしゃるかわかりませんが、子供を作る以上、混血(という表現が適切か不安ですが)として生まれてくる子供達の人権の保証が心配になり問題提起したつもりでした。日本の一般の学校では純粋な日本人以外はいじめられ易いのは残念ながら事実です。それが混血の子供の場合、相手の国に行っても同じ事が起こらないとは限りません。何処かの国家・民族に属すということができないのではと思えるのです。混血の子供達が「違った二つの見方ができる」のでしょうか。子供達には幸せに子供としての人生を送って欲しいと願うのです。話は飛躍しますが、コソボでセルビア人とアルバニア人の間に生まれた子供がいたとして、夫婦同志は別れれば済みますが、その子供は今ごろどういう境遇に置かれているでしょうか。今は平和な日本も将来どうなるか分かりません。やはり国民国家は民族を基準として形成されるのであり、「民族とは理由があって多くに分かれていて、ある程度の区別はやむを得ない」という考えに変わりありません。今後、日本にも多くの外国人が入ってくるかと思いますが、問題は差別、偏見を無くさなければ解決しません。近年は「国際…」という言葉の付く単語が流行のようにもてはやされていますが、安易に言葉に惑わされるのは良くない、という一例かと思います。


[103へのレス] 国際結婚否定 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/06(Thu) 17:51:55

中国人と結婚すると、夫婦喧嘩では隣近所にまで聞こえるような大声で自分の言い分を主張されるみたいです。中国人で孔子の子孫の孔健さんがそう言っていました。彼らは、自分が正しいということを周囲の人にもアピールする傾向があるそうです。私ならもうそれだけで世間様に恥ずかしくて愛想がつきそうです… このような前提知識が無かったらの話ですが。

前に「ここがヘンだよ!日本人」という TBS (6ch) 水曜日 22:00〜 で、国際結婚の是非について、日本人と諸外国人との討論があり、肯定派と否定派が激しく争っているのを見ました。そこでもやはり子供についての話が出ました。アフリカ出身の男性が日本人の女性と結婚して肌の黒い子供が生まれてきて、その子は日本の小学校に通っているという話が出ました。その男性がある時、家に帰ったら我が子が自分の肌に白い粉を吹きかけているのを見たそうです。なぜそんなことをするのか我が子にたずねたら、学校で肌の色が変わっていることで何か言われたとのことでした。私はその話を聞いて、本当に涙が出ました。

私は国際結婚には基本的に反対です。国際結婚をする人たちというのは、果たして生まれてくる子供について考えてから結婚するのでしょうか。

http://nestoris.virtualave.net/


[103へのレス] 国際結婚 投稿者:山師一八 投稿日:2000/04/06(Thu) 21:01:14

小川さん、ごみさんの考えも分からないではないんですが、一応当事者として一言。
私がとりあえず心配しているのは、学校でいじめられないかということと、本人が自分のアイデンティティで悩むのではないかということです。前者はだぶん小学校〜中学校、後者は高校くらいでしょうか。アイデンティティの問題は結局自分で解決するしかないと思いますが、いじめの問題は処置なしですね。標的にされないように明るい子に育ってくれるよう願うばかりです。

ただ、国をまたいだ人の交流が盛んになれば、当然そこで出会いがあり、国際結婚が増えていくのは当然の帰結で、これを否定されるのは?です。今はサンプルが増え出した、ちょうど過渡期だと思いますが、そのうち珍しくもなんともなくなるでしょう。日本人同士でも深刻ないじめがありますから、その時に、異民族に対していじめがなくなるとは言えないでしょうが、それは異民族であるからこその特殊な事情とは言えなくなるんではないでしょうか。(民族の純潔という観点で言われているなら別です。あと紛争発生の場合も別です)

そんなことより子供の幸・不幸の要因はたくさんありすぎます。
最近、折檻死がよく話題になりますが、
「私は短気な人の結婚には反対です。短気な人は果たして生まれてくる子供について考えてから結婚するのでしょうか」
貧乏人は子供におもちゃも買ってあげられないかも知れませんが、
「私は貧乏人の結婚には反対です。貧乏人は果たして生まれてくる子供について考えてから結婚するのでしょうか」
子供のとき、色黒な子がカンボジアと呼ばれていじめられてましたが、
「私は地黒の人の結婚には反対です。地黒の人は果たして生まれてくる子供について考えてから結婚するのでしょうか」
最近は、日本の将来を非常に悲観してる人もいますね。
「私は日本人の結婚には反対です。日本人は果たして生まれてくる子供について考えてから結婚するのでしょうか」
ちょっとくど過ぎたかな(笑)。長々とすみません。


[103へのレス] Re: 国際結婚の問題 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/07(Fri) 00:10:55

わたしには子供がいませんので、この問題に対して子供がいらっしゃる方々より鈍感というか楽観的なのでしょうか。

もし日本人であるわたしに外国人との間の子供がいて、その子供がハーフということでいじめられ泣いて帰ってきたら、その子をぶっとばしてこういってやります。

「いじめられた相手に勝つまで帰ってくるな!」

もし日本人であるわたしに別の日本人との間の子供がいて、その子供がハーフの子供をいじめて泣かせ、意気揚揚と帰ってきたらその子をぶっとばしてこういってやります。

「相手に土下座して誤るまで帰ってくるな!」

ハーフに偏見を持ち、差別をする子供たちを変えようとせず黙認若しくは追認し、差別の対象となるハーフの子供自体、あまり生まれてこないように国際結婚は控えよう、とはどういうことでしょうか。また一方で「問題は差別、偏見を無くさなければ解決しません。」とは同じ人のご発言だと思えません。ハーフに対する差別・偏見というのは、子供たち以前にこういった主張される大人にあるのではないでしょうか。

日本社会におけるハーフに対する差別を、わたし達日本人が変えなくて、いったい誰がわたしたち日本人のために変えてくれるのでしょう?

>やはり国民国家は民族を基準として形成されるのであり、「民族とは理由があって多くに分かれて  いて、ある程度の区別はやむを得ない」

この世界中に(単一)民族を基準として形成される国民国家がいったいいくつあるでしょうか。またこの理屈で言えば、日本に在住する外国人も「許容範囲だが本当はあまり好ましくない」とお考えですか?そしてなおかつ「差別、偏見を無くさなければ....」と主張されるのでしょうか。


[103へのレス] Re: 初めまして!! 投稿者:桃太郎 投稿日:2000/04/07(Fri) 13:17:02

MICHIさんの発言に同感です。見事な表現に私もすっきりいたしました。山師さんのおっしゃる「子供の幸・不幸の原因」もその通りです。

私自身まだ子供がありませんが、「苛められるかも」というのは常に頭にあります。そのときは親と子でスクラム組んで闘う覚悟です。闘いに敗れたらアメリカンスクールなどへ入れたっていいし。その葛藤をバネに大作家になれるやも。(笑)温室育ちの弊害は今ゾクゾクと証明されているではありませんか!

原因→結果は必ずあれど、同じ原因でも〃さまざまな結果〃があるわけで、最悪の結果の予測の元に、最初から〃異国籍男女の愛情〃を断念するのって、おかしくありませんか? あるいは他人が指弾するのって。

結婚観といえばそれまでですが、小川さん、ごみさんにとって結婚相手って、そんなに条件づくめですか。誰にもいじめられない立派な子供のためにご自分の結婚を考えられた(考える)のですか?一般論とおっしゃるかもしれませんが、一人一人は火のような熱い感情やときに砂漠のような絶望感を抱えて生きる生身の人間なわけで、その集合が民族や国家なわけです。民族や国家が先にくる考え方は何だか恐いですね。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2687/


[103へのレス] 国際結婚について 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/07(Fri) 13:28:54

子供をもつ親として一言いわせて下さい。私の周りには国際結婚のカップルはいないし、ハーフの子供もいません。そういう意味では十分状況を把握しているとはいえないのかもしれません。でも、果たして子供の周りを常にベストに保つことが、そんなに必要でしょうか?裕福で、両親健在で、高学歴で、なんてそんなに大事なことかなあ?って今の人達はなんとなく気付いていると思います。いろんな違う条件を持つことによって、見られるものも、見る物も違ってそれでいいんじゃないのでしょうか?少なくとも私にとって国際結婚とはそのようなことの中のひとつです。人がたくさんいればいるほど、一人一人の条件も多種多様です。その中で、自分をきちんと確立していけるように子供を育ててゆくことは、容易ではないかもしれません。でも、子供を持つと決めた以上、それは逃れられないしごとですから、私はそのように子供と向き合います。最初から何も障害がない状態なんてありえないし、人生生きてゆく上で、いろんなことがたくさんあります。子供は思ったよりタフだし、力強いですよ。『神様は持てない荷物は持たさない』と私は信じています。


[103へのレス] Re: 国際結婚の問題 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/07(Fri) 14:36:12

正直のところ、今回はごみさんに同感です。もっと否定派の投稿を期待したのですが。
MICHIさんへのレスです。私も子供はいませんが、世界中の恵まれない子供達を思いやる気持ちを持つことには全然く係の無いことです。私はどういう形でも混血(ハーフ)の子供達が差別を受けなければ、それで良いです。ですから、まず差別や偏見を無くすよう努め、それが無理ならハーフの子供を作るのは極力控えるべきかと提案しました。どう読み違えて「私が差別・偏見を黙認している」と言うのでしょうか。私も差別をする子供達を変えたいですが、何ができるのか分からないのです。そういう貴方は実際に何かをされているのか、青写真をお持ちなのですか。それでしたら貴方に納得できます。人間は同じ民族で集合体を作るという普遍的な性質があるからなのかもしれませんが、罪のない子供達へのいじめが続く以上、国際結婚に否定的にならざるを得ません。外国人労働者の問題の場合と違い、そこに生活に係わる必然性がある訳でもありません。身体障害者や経済的弱者の結婚の場合との違いですが、これらは当事者にとってやむを得ないと思われるところがあり、一方で時が経てば状況が変わることがあります。同じ次元で扱う問題ではありません。一方で私は日本在住の外国人を否定などしませんし、差別の無い社会を作ることは大切です。国際交流も結構です。しかし、我々日本人が他の民族になれるはずはなく、何でもいっしょにせず、尊重する意味でも他の民族の方々と一線を引きながら接する必要はあります。これは差別ではありません。国際交流とはそういうものではないでしょうか。

本題からは外れますが、山師さん、こんなのはいかがでしょうか。私も他人のこと言えませんが。
国籍、容姿、経済力を問題にする前に、私はまず「恋愛だけで考える人、子供の育て方を知らない人の結婚には反対です。彼らは…」〜疲れたァー

と思ったら、桃太郎様からの投稿がありましたので、レスします。ご夫婦の仲を邪魔するつもりなどありませんが。私は社会的弱者の立場は優先させますが、国家・民族を優先した思想などしません。この掲示板でも今までに権力への反発に関する文書を出しました。ただ、現実を考えない「愛情があれば」とかいう甘ったるい思想には疑問を感じます。結婚観について、子供のことを何より優先して考えるのは当然です。これは一般論ですが、最近は子供に責任を持たない親が多いのではないか。あと、国際社会における民族の障害は、一家族がスクラムを組んで解決できるものではありません。
とか書きましたが、本当に失礼しました。私の文書に意見を下されてありがとうございました。桃太郎さんの今後のご活躍を期待しています。これまでと矛盾しそうですが、周りの差別、偏見にも負けずに頑張って下さい。コラムも是非読ませて下さい。


[103へのレス] Re: 国際結婚の問題 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/07(Fri) 23:44:27

小川さんへのレスです。

小川さんの以前のご発言をどう読み違えたのか、

>まず差別や偏見を無くすよう努め、......

というニュアンスを拾わずにレスを返しました。大変失礼しました。

小川さんとはハーフの子供が置かれている現状についての認識が異なるようですね。

>罪のない子供達へのいじめが続く以上、国際結婚に否定的にならざるを得ません。

とご発言されていますが、ハーフの子供に対する差別というのは、現在日本でそんなに深刻なのでしょうか。わたしの知り合いの子供(今春高校に進学)はハーフの子と大親友だそうで、しょっちゅう互いの家に泊まりに行ったり、夜中に釣りに出かけたり、とても活発な今どきの子供といった感じのようです。わたしはこの子以外にハーフの子というのを、身近では知りません。

わたしはこの問題を、「あれこれと手を尽くしたけれども少しも改善されず、煮詰まってしまった問題」というより、どちらかというと山師さんがご発言されたように、ハーフの子供自体が「今はサンプルが増え出した、ちょうど過渡期」というふうに認識しており、子供たちにハーフや異民族に偏見を持たないようにしつけるのは、まだまだこれからできることと考えています。具体的な方法としては前回のレスでご紹介したように、取りあえずぶっとばして、「相手に土下座して謝るまで帰ってくるな!」と怒鳴ることです(ただし暴力はいけません)。まだお試しになっていないようでしたら、是非一度お勧めします。

結婚観については各自それぞれで(わたしは「愛さえあれば」という甘ったるくておめでたい結婚観なのですが)、小川さんのような結婚観に異議を唱える気も、そんな資格もありません。また山師さん風の表現を真似ることができませんが、あえて言えば

「私はいかなる人の結婚にも大賛成です。生まれてくる子供についてさほど考えずに結婚されても大いに祝福したいと思います。」


[102] Untitled 投稿者:上田 投稿日:2000/04/05(Wed) 12:29:29

Michi様へ

私はODAに関わっていたと言っても、入社後2年間だけなので、ODA問題に対して意見するなど恐れ多いことですが、率直な個人的感想を述べさせて頂きます。よって、かなり偏った意見でありますので、鵜呑みにせず、参考程度に読み流してください。

ODA問題1:活動が中途半端
日本の援助活動は「純粋な援助」を目指しているようですが、それが却って裏目に出て、相手国側の不信感を買っているようです。また、その「純粋さ」を利用する相手国も多々あります。なぜか援助される側が偉そうなのです。欧米の援助庁はビジネスを主体にして相手国との駆け引きをしています。その結果お互いに利益を主張し合うことで、援助もうまくいってるみたいです。

ODA問題2:人材不足
ODAのセクションにいた約2年間の間(短いですけど)、本気で現地の貧しい人のことを考えて、興味深くお仕事されている日本人を見たことがありません。仕事を単にこなすだけで、彼ら自信の意見とか、スコープが見えてこないのです。

また、現地にいる官僚関係・業者関係の人々の派手な行動には閉口します。貧乏国に援助してやっているという奢り(でも、その援助の源は我々の血税ですけどね。)、外国で働いているという特権意識が彼らをそうさせていると思います。

また、現地採用の運転手とか、秘書さんに対する態度も許し難いです。(皆そうとは限りませんが。私はそういう態度を取ってる人をよく見ました。)

私が勝手に思い込んでいることですが、援助の仕事に必要な「好奇心」と「やさしさ」が、どうも
彼らには感じられないのです。本当の「好奇心」と「やさしさ」を持った人は、やっぱりNGOで活躍されるみたいですね。

いろいろ文句ばっかり書いてしまいましたが、「じゃあ、てめーはどうなんだ?」とお考えになる方も多いと存じます。私は一応技術屋なので、現地でお役に立てる技術をしっかり身につけようと考えております。

長い文で失礼しました。


[102へのレス] Re: Untitled 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/05(Wed) 21:05:06

早速のご丁寧な返事、ありがとうございました。わたしなどのようにマスコミ報道や人づてに聞いた話の受け売りでなく、ODAの現場に直接いらっしゃった方ですので、やはり説得力のあるご発言だと思いました。

国際援助という美名とは裏腹の、ODAに関わってらっしゃる方の横柄な態度と官僚的な仕事運びには同じ日本人としてやはりとても残念に思います。莫大な予算がつぎ込まれているにもかかわらず、現場の人間に情熱がなければ、やはり生きてこないということなのでしょうか。ODAというのは事業としてはあまりにも大きすぎるのと、外務省など霞ヶ関の中で決定されることが多すぎて現場に近い人ほど歯車のような動きしか求められないのでしょうか。あるいは彼らにしてみれば、国際援助の仕事をしているのではなく、ビジネス若しくは役所の業務に過ぎないのでしょうか。

日本の「純粋な援助」というのは、欧米諸国と違って「直接的な見返り」を期待しないということでしょうか。わたしはどちらかというと、こういった日本の姿勢に好意を抱いてたのですが、上田さんの目から見られて欧米流のほうが「うまくいっている」ように映ったのでしょうか。

やはり国際援助に夢と希望を持つ人が少しでも多くODA事業に携われることを願ってやみません。


[101] 国際結婚の問題 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/04/05(Wed) 09:43:33

[No.100]のごみ殿の文書、読ませていただきました。おっしゃる通り他国に行く時は「郷に従う」のは当然で、レジャーランド感覚で海外を旅行する一部の日本人はそれが出来てないように感じます。イラン人と日本人のご夫婦もおそらく苦労が多く、お子さんへも学校での生活が気になることは私も察します。そこで今回は国際結婚というものについて勝手に述べてみますが、子供の為を思うと異なる民族同志の結婚は望ましくないのではと個人的に思うのです。子供にとり祖国が二つあるという言い方ができるのかもしれませんが、この二国の仲が悪くなった場合、彼らはどちらの国からも相手にされなくなります。祖国の「国」とはやはりlandではなくnationであり、国籍だけでなく民族の問題がからむのです。よく子供は産まれてくる時に親を選べないと言われますが、同様に国・民族も選べません。東京でも日本人と欧米人の夫婦が子供を連れているのを見ることもありますが、子供が幸せなのか、余計なお世話ですが気になります。外国人労働者受け入れ問題もBBSで議論されていましたが、民族とは理由があって多くに分かれていて、良くも悪くも、本来は同じ共同体で生活できないものかもしれません。差別はいけませんが、ある程度の区別はやむを得ないとも思います。いかがでしょうか。以上、山師一八様はじめ外国人と結婚された方々には失礼しました。

新井様へ、平成5年にカンボジアPKOが話題になった頃、私も貴方と同じ志を持ちました。国際協力事業団の中途試験も何度か受けましたしが、NGOも含め国際協力・援助活動関係の就職口を調べる度、理想と現実の違い、現実の厳しさを感じてきました。今でもその方面への夢は持っていますので、理科系の仕事にこだわらず、できれば公的に近い機関で何か良い情報があれば私も参考に聞きたいです。といっても私は物理専攻で数学がある程度できるくらいで、語学もあまり出来ず、新井さんと違って年も30を超えているのですが。


[101へのレス] Re: 国際結婚の問題 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/05(Wed) 12:23:15

小川さんが個人的な意見と前置きされた上でご発言されているのを確認しながら、わたしも個人的な意見として述べさせていただきます。

一般的にいって、国際交流が活発になるに従い国際結婚は増えるでしょうし、外国人の労働者の受け入れが本格化するにつれて、この傾向は不可避的だと思います。わたしたちは工場のロボットを外国から輸入するのではなく生身の人間を受け入れるわけですから、そこに恋愛感情も生じるでしょう。日本での結婚は確か両者の合意のみ(未婚の場合は両親の合意も必要だったでしょうか)に基づいて行われますし、国籍や文化背景の異なる男女が婚姻関係を結ぶにあたってぶつかるdifficultyは当人同士の問題であって、それを乗り越えていくタフさが必要なのは、年齢差のある(ジェネレーションギャップのある)カップルや身体障害者を含むカップルなども同様ではないでしょうか。

世界の民族モザイク地図は人類史上、不変だったわけではなく混交の歴史によって絶えず変化してきました。わたしたち日本人でさえ、恐らく日本ザルの子孫などではなく、中国人や朝鮮人、(多分)蒙古人、南方系etc...の混血児の子孫です。血のみならず、文化や生活様式もイチから全て創造したわけではなく、こういった国々から取り入れ、アレンジしてきました。この長い混交の歴史を前提にして考えるとき、文化背景や国籍で結婚を制限することなど、風前の塵に等しく無意味なことなのかもしれません。男女が出会う限り、言葉や肌の色が違っても結婚は増えるはずです。

国際結婚をした夫婦には、当人たちにしか分からない苦労もきっとあるでしょう。そして各々の母国同士の友好関係を人一倍強く望むのもこうしたカップルではないでしょうか。これまで生きてきた背景の大きく異なる男女が今後の人生設計において合意し、新たに小さな社会単位を創造するのですから(長い民族混交の歴史の小さな一場面とも言えるのでしょうね)、わたしはせめて偏見の目を向けて精神的にプレッシャーを与えることだけは避けたいなあ、と思います。

それにしても将来的には外国人の高校教諭と女子高生が恋におちたとか、子供を保育園に預けに行ったら先生が外国人だった、ということが日常的になる日がくるんでしょうね。


[101へのレス] ありがとうございます。 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/09(Sun) 23:31:40

小川様、お言葉いただきありがとうございます。生きている限り、広い舞台に立って、自分の力を試してみたいですね。


[100] Re: [No.92] 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/04(Tue) 10:03:58

[No.92] が、なんかいい感じで話が進んでいますね。

私が強く思うのは、日本に来た外国人を受け入れるには、彼らに日本のやりかたを勉強させることです。日本に来て個人主義バリバリだと周囲に溶け込めないのは当然です。バスの中で集団で大騒ぎするのは外国人も日本の中高生も同じなので大目に見ましょう。しかし、日本人が物静かで譲り合う、ということに何の疑問を覚えないどころか、逆に「日本人も自分を強く持ちましょう」などと論を垂れるような外国人をのさばらせてはいけません。もっとも、我々日本人が諸外国へ出掛ける時には、彼らの言葉に耳を傾けるべきでしょうが。

私の母親は中国語ペラペラで、中国へ旅行に出掛けた時は現地人と間違えられたほどなのですが、彼女の一番親しい中国人はかなり日本に同化しているそうです。逆に中国人留学生なんかは、彼らには「割り勘」という風習がないので、一緒に食べに行くと金を持っている人間が全部払うように持っていきたがるそうで、ちょっと苦々しそうに言っていました。このへん、ちょっと勉強したら?と言いたくなります。

前に中国の首相がオーストラリアに出掛けたときに、向こうの人に「日本はあと 20年でなくなる」と言ったそうです。公人にこんなこと言われて何も言い返さないのが日本という国です。でも私からすれば、中国の方があと 20年以内に崩壊する気がします。そうなれば一千万人ぐらいが日本に押し寄せるとか言われています。そうなったら、いかに彼らを同化させるか、を考えなくてはならないと思います。さもないと、渡来系中国人として結託して、日本から中国に金を運ぶことばかり考える組織が大きくなるでしょう。同化してくれれば、周りのネイティブ日本人も受け入れると思います…これはちょっと甘い考えかな。

ちなみに、私のいとこでイラン人と結婚した人がいます。そのイラン人の男性は、H.I.S. で働いたあと自分で旅行関係の会社を立ち上げてバリバリ働いているそうです。お子さん二人には、イランに関係のある名前を日本風にアレンジして名づけたそうです。小学校四年生の女の子はとても明るくて勝ち気で良い子でした。男の子も元気で生意気でかわいかったです。でも、学校でいじめられていないかどうかとても不安です。

http://nestoris.virtualave.net/


[99] ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/02(Sun) 23:08:32

ごめんなさい。個人的なことなんですが、今、僕は会社員をやって一年目ですが、転職を考えています。実は小学校ぐらいのときから、国際社会で、政治や海外協力の分野にかかわりたいと思っていました。仕事もぜひ、そういった分野でと考えています。ただ、どういった道があるかということが見えてきません。よろしければどなたかご意見いただけないでしょうか。


[99へのレス] 掲示板の 投稿者:あつろう 投稿日:2000/04/03(Mon) 00:47:09

ちょうど10000ヒット!!
ちょっとびっくりしました。
海外協力ならNGOとかがいいのではないですか?
僕は九大法学部で、国際法ゼミを取っているので、
先輩にもその道に進む人がいます。
ただ日本のNGOは本当にボランティア的なものが多く、
それを本職にするのは難しいという話も聞きますが。
あと、国連難民高等弁務官事務所で働いている方が、
MSNのコラムに寄稿していらっしゃいます。
国連の中でも、いろいろな部署があるようなので、
末端の本当に現地に人々に近い立場での仕事もたくさんあると思います。
その方面もあたってみてはいかがでしょうか。
僕自身は司法試験を目指しているのですが、
先輩には海外協力の仕事へ進む方もいらっしゃるので
海外協力でも、こんなことをしたいという具体的な内容が
あれば、先輩たちにたずねてみます。
それでは、頑張ってください。


[99へのレス] Re: ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:上田 投稿日:2000/04/03(Mon) 12:14:45

どうも、上田と申します。
あつろうさんのおっしゃる通り、NGOをお勧めします。
以前私は、社内のODAセクションで仕事してました。
日本政府の外交下手は有名ですが、ODAはその中でも最低です。
外交手段というよりも、日本の売れないメーカ商品を無理矢理途上国に対して
援助の名の元に、押し付けるパターンが未だに改善されません。
その主な原因として、「天下り」が挙げられると思います。
また、ODAは「相手側政府」または、「相手側官僚」のためのもので
国民の生活に反映されない場合が多いです。
私も、現地の人の意見を直接受け入れられる、NGOの仕事が
国際協力の仕事としては、理想的だと思います。


[99へのレス] Re: ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:山師一八 投稿日:2000/04/03(Mon) 12:48:07

新井さん、こんにちは。以下、門外漢の個人的な意見です。
海外協力といっても幅が広いですが、どの分野に進むにしろ自分の軸足(専門)を固めることが重要と思います。国際機関での就職を考えるなら学歴も重要かと存じます。
下記は国際関係機関へのリンクページで、国際公務員就職情報、NGO情報センターなどへのリンクがあります。
  http://www.asia-u.ac.jp/%7Esyusyoku/int.html
どのような経緯で就職されたか存じませんが、もし全く不本意な仕事と考えているなら、早めに進路変更した方がいいかもしれません。しかし、今の仕事をキャリアとして利用するなら3年くらい勤めた方がいいのではとも思います。


[99へのレス] Re: ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/03(Mon) 22:42:47

わざわざご意見いただきありがとうございます。
とても参考になりました。


[99へのレス] Re: ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:たろう 投稿日:2000/04/04(Tue) 08:31:49

はじめまして,私は現在中南米で日本国際協力事業団の仕事をしている者です。新井さんの相談は10年前の大学生時の私と同じ気持ちであり,とてもうれしく思います。私的な意見を書かせていただけば,もし,海外にて働きたいのであれば「海外青年協力隊」という組織が日本にもあります。もちろん試験,研修はありますが。こちらの国に派遣されている協力隊の方の多くは技術者として,この国の人々と共にボランティア活動を行っています。一つ余計なことを言わせて頂けば,技術者としての知識,経験はもちろん必要ですが,国によっては学歴を重視するところもあります。また,語学はあるに越したことはありませんが英語が全てではありません。私が住んでいる国はスペイン語しか通用しません。しかし,何より必要なのは自分はそこで何をしたいのかという考えと熱意です。あせらず自分の希望をかなえるよう頑張って下さい。私も10年かかって国際協力を仕事として行うという「夢」をかなえましたので。
新井さんがこの稚拙な文章を読んでいただけたら幸いです。


[99へのレス] Re: ごめんなさい。個人的なことなんですが。 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/04(Tue) 21:31:18

上田さんへのレスです。

この掲示板でも以前ODAの話が出ました。仕事でODAに関わってらっしゃった経験から、日本のODAの現状や、それについての意見など発言いただけたらうれしいのですが。。。


[99へのレス] ありがとうございます。 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/09(Sun) 23:17:03

 たろう様、小川様、貴重なご意見いただきありがとうございます。大変勇気付けられました。
 よろしければ、もうひとつ伺いたいことがあります。『青年海外協力隊』について、実は大変興味を持っております。ただ今年の募集ポスターに「期待通りのものではないかもしれない。だけど貴重な経験になるはずだ。」というようなことが書いてあり、ただのキャッチフレーズとも思えないその言葉に、大変興味深く感じました。上田様が指摘されているように「遊学説」というような話もきいたことがあります。現実はどうなのでしょうか。あるいは、そういった道に進みたい人間はどういった準備をすべきでしょうか。100パーセントの理想がかなうとは思いませんが、できれば理想も現実も踏まえて、気持ちを固めたいと考えております。よろしければご意見いただければ幸いです。


[98] 質問?? 投稿者:MISA 投稿日:2000/03/31(Fri) 12:23:25

 こんにちはMISAです。
いつも感心しながら読んでいます。
とても単純な質問なのかもしれませんが、ちょっとわからないことがある
ので利用させてください。
 掲示板の名前やメールアドレスの自動入力ですが、解除することは可能
でしょうか? 私の送っているコンピューターは、複数の人が使っているので、ちょっとこのままでは都合がわるいのです。
もし、わかる方がいらっしゃったら教えて下さい。
 高山さんの今度の旅が 無事で幸せでありますように・・


[98へのレス] Re: 質問?? 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/31(Fri) 22:44:29

インターネットのテンポラリーフォルダから、このサイトのクッキーファイルを削除すれば、空欄に戻るんじゃないでしょうか?この説明で分かるでしょうか?

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[98へのレス] Re: 質問?? 投稿者:ひろ 投稿日:2000/03/31(Fri) 23:19:58


> 掲示板の名前やメールアドレスの自動入力ですが、解除することは可能でしょうか?

 可能なはずです。Motokiさんのアドバイスもありましたが、簡単な方法としては、名前を「匿名」あるいはハンドルネームを入力して、メールアドレス欄を空白にして、一度、投稿してもらえれば良いと思います。

> 高山さんの今度の旅が 無事で幸せでありますように・・

 ありがとうございます。
 でも、3日前、パンガン島で溺れ、危機一髪でした ^^;
 MISAさんの祈りが通じたのかもしれません。


[98へのレス] Re: 質問?? 投稿者:MISA 投稿日:2000/04/03(Mon) 09:07:47

こんにちは、MISAです。
 Morikiさん、高山さん、質問へのお答えありがとうございます。インターネット及び、コンピューター超初心者の私としては、とても為になるお答えでした。ちょっと理解するのに時間がかかったことが、またまたかっこわるいトコですが(笑)。
 高山さん、体調は大丈夫ですか?溺れかかったとのことですが・・。もしかして、私の祈りがちょっとでも助けになっていたとしたら(笑)、光栄ですが。ちゃんと心を込めて「無事と幸せ」をねがいましたが・・
 とりあえず今回も、高山さんの旅が無事で幸せでありますように・・心よりお祈りします。
 


[97] 誰がユーゴを… 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/31(Fri) 00:29:51

高山さんのコソボ・レポートを読み、私も虚しさのようなものを感じました。

ただ、民族問題をア・プリオリにあるものだなどとは信じません。

NATOがユーゴに介入し始めた当時の、その事務総長は、イギリス人キャリントン卿。彼はイギリス最大の核兵器・軍需産業GECの会長でした。また、ボスニア紛争の際の調停役たる国連和平特使はバンス氏。彼もまた、スティンガーミサイルを製造するゼネラル・ダイナミックス社の重役であり、ニューヨーク・タイムズ社の重役でした。武器商人が戦地に乗り込んで、一体どんな貢献をしたというのか?恐るべき茶番です。本当に…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[97へのレス] Re: 誰がユーゴを… 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/05(Wed) 10:03:04

うーん。すごいですね。ここまで露骨とは…。

私は最近ある本で、コソボはアメリカの石油メジャー・エクソンの利権のために NATO もといアメリカが介入した、なんて読みました。

Moriki さんは日本の軍需産業どうこうとおっしゃられていましたが、その本によるとアメリカは日本に武器を売り込みたいみたいです。アメリカの武器を買うと日本の軍需産業はどうなるんでしょうね。アメリカは貿易赤字を解消するためには武器輸出がかなり有効みたいですから。ガイドラインが成立したということは、日本が後方支援できるぐらいの軍事力を持たないと条約違反って理屈になるみたいです。

http://nestoris.virtualave.net/


[97へのレス] Re: 誰がユーゴを… 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/06(Thu) 03:32:22

そうです。前にも書きましたが、日米は合従連衡の構えです。基本的に、日本の軍需産業は、米軍仕様の兵器をライセンス契約で作ってる訳ですから、丸儲けはできないものの、その分、シェア分けをして、他社では作れないという名目で、国内価格を高くして防衛庁に売りつけてる訳ですよ。まあ、それでも良い訳です。日米仲良く儲けましょう、という図式の方が内外からの反撥も少なくて済む訳ですし…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[96] ご無沙汰してます。 投稿者:銀矢 投稿日:2000/03/30(Thu) 10:17:24

こんにちは。銀矢です。

そうですか、アジアスケッチも最終回ですか。
第28話の民族紛争の情景(1)で宇部の情景が書かれてあり、そろそろかなと思っていました。
永遠に行ったきりは寂しいですね。帰るところがあるというのはいい事です。

で、ヒロ殿。何か今後の進路を決められたのでしょうか?
できれば、我々の見えるところで活躍していただきたいという思いがあります。


[95] はじめまして 投稿者:Sasha 投稿日:2000/03/30(Thu) 01:41:06

はじめまして
何気なくこのページに入ってきてしまいました。
読んでいるうちに、内容の濃さに感心するのみです。

私は今アメリカのMidwesternにある本当に小さな町に住んでいます。
先日私の通っているESLのクラスに、コソボから移住された方が来られました。
私たちはその方がコソボから来られたというだけの知識がありませんでした。
そこで、担当の教師が、ふと来週からセルビア人の生徒さんが新しく来られます。とおっしゃいました。
すると先の生徒さんは顔色を返られて、
” I canot controll myself.I 'm so upset now.
I don't want to be here,sorry,”
と突然おっしゃい出て行かれました。それから私は二度とその方にお会いしていません。
クラスのメンバーはあまりのことに声もでませんでした。
私の住んでいる町は、本当に田舎で小さなまちで、自分があまりにも平和に慣れすぎていたこと、そして無知であったことを思い知らされました。
そんなこともあって、このページを非常に興味深く読ませていただいています。

もしよろしければ、帰国後もなんらかの形で、レポートを続けていただけないでしょうか?このままcloseされるのはあまりにも惜しい気がします。
どうかよろしくお願いします。
それではお体に気をつけて。


[95へのレス] Re: はじめまして 投稿者:ひろ 投稿日:2000/03/31(Fri) 23:21:01

Sasha さん はじめまして!

 アメリカの学校での体験は、とても悲しいものですね。コソボのみならず、各地でそうした現実があるのでしょうか?

> 帰国後もなんらかの形で、レポートを続けていただけないでしょうか?

 アジアスケッチ自体は、これでクローズです。といっても、あと3話あるのですが... ただ、新たなメールマガジンを発行する予定です。これまで印刷して会員に郵送していた『国際保健通信』というミニコミ誌を、電子版にして配送するものです。以下のページにて申し込みが可能ですので、よろしくお願いします。

 http://square.umin.ac.jp/ihf/info/info_2.htm

 なお、第1回の配信は4月中旬を予定しています。


[94] コソボについて 投稿者:上田 投稿日:2000/03/29(Wed) 12:07:02

こんにちは。横浜の上田です。
コソボのお話を読ませて頂きました。

セルビア人はともかく、コソボに住んでたコソボ人以外の人種もみんなコソボか
ら追い出されてしまったとは、知らなかったです。

僕は単に、セルビア正教とアルバニア系イスラム教との争いと思ってました。

それが、同じモスレムである、トルコ系コソボ人まで追い出されてしまうとは・・・。
何とも、単一民族国家に生まれた日本人には理解し難いことですね。

私も、民族問題に触れた以下のような出来事がありました。

去年僕は、トルコのアンカラで働いてました。滞在一ヶ月後くらいに、例の大地
震が起こりました。事務所ではその話題で持ち切りで、みんな被災地域の親戚・家族
の安否を気遣ってました。

現地の新聞の記事に各国からの支援が駆けつけて活躍していることが、報じられ
てました。その記事の中に
「アルメニアの医師団の支援申し出をトルコ政府は断った。」
とありました。

僕はその記事について、同室で働いていたエンジニアに質問しました。

「アルメニアと昔色々あって、仲悪いのは知ってるけど、せっかく援助を申し出
て来たのになんで政府は断るの?」

「それは、奴らが注射に毒を入れるかも知れないからさ。」

私は彼の返答に絶句したと同時に、バカな質問をしたことを後悔しました。
そして、いかに自分が平和に慣れすぎていることを再認識しました。

ああ、民族問題は複雑ですねえ。
武力以外の解決方法が見つかればいいのですが。

アジアスケッチが最終回とは、これまた残念です。
「ファンの集い」とかあったら、是非参加したいです。






[94へのレス] Re: コソボについて 投稿者:あつろう 投稿日:2000/03/30(Thu) 23:16:57

僕は今大学のゼミで、日本人の境界というテーマで一冊の本を作っています。僕もはじめは日本人は単一民族であろうと思っていたのですが、第2次大戦前後の日本人の境界線が広がり、戦後再びその境界線が縮小したことによって、マージナルマンがたくさん生まれたことを学びました。
最も有名なものは「在日」でしょう。戦前の日本が、朝鮮半島及び台湾、満州を植民地支配したということについては、いろいろな解釈がありますが、その時代、その時点では、朝鮮の人々、台湾の人々は日本の行政下に置かれた状態であり、事実、台湾からカギ農林高校が甲子園に出場し、準優勝を果たしたときには日本中が大騒ぎしたようです。
沖縄も、戦後しばらくは日本人でもない、しかしアメリカ国籍も持たない、中途半端な地位でした。「日本人」とは常に揺らいでいるもので、今後も揺らぎつづけるものなんだと、最近学んでおります。


[94へのレス] Re: コソボについて 投稿者:ごみ 投稿日:2000/04/04(Tue) 17:59:34

大多数の日本人が気づかない・気づこうとしない問題ですね。

ところで、関西と関東での文化の違いというのも大きいと思います。人種としては同じかもしれませんが、考え方とかがかなり違います。私の上司は、関西では営業をやっていく自信がない、と言っていました。これはかなり大きいことだと思います。

http://nestoris.virtualave.net/


[93] Untitled 投稿者:mari 投稿日:2000/03/28(Tue) 23:54:52

長らくメールマガジンで購読させてもらってるものです。
情景的で、また反面、社会事情をふまえた客観的、論理的な文章を
いつも興味深くよんでいます。今回、初めてHPのほうにお邪魔して
高山さんが同郷であり、年も同じくらいであったこと、そしてもうすぐ
最終回だということに驚いてます。また、日本に帰国してからの逆カルチャーショックなども、聞きたい気もします。残り少ない旅程が、充実したもの
になりますように。


[92] 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:MICHI 投稿日:2000/03/27(Mon) 21:30:47

木村さんが[NO.90]で指摘されていた外国人労働者受け入れの件、わたしも強く関心を持っています。そしてこのニュースはマスコミなどでもそれほど大きく扱われていないように思います。わたしはこの問題が日本社会に与えるインパクトはとても大きく、果たしてわたしたちはうまくやっていけるのだろうか、と心配しているのですが。。。

よく、「日本人は排他的で島国根性のかたまりで。。。」とよく言われますが、果たして日本人は本当に世界的に見て排他的な民族でしょうか。わたしはなんとなく一概にそうとはいえないなあ、と思っています。

わたしはアジアを旅行していたことがありますが、異民族への寛容性とか異文化に対する受容性というのは、少なくともわたしが訪れた国々に関する限りですが、どこもそんなに変わらないのではないのかなあという印象を持ちました。例えば、タイは「微笑の国」と呼ばれ、タイ人はこちらの心をホッと和ませる素敵な笑顔を見せてくれる、純朴で情の厚い人柄だと思いますが、一方で中国系タイ人の悪口を言う人が多かったり、貧しい低所得者層への嫌悪を露わにする人も少なくありません。バンコクのカオサン界隈ではアフリカ系の人々をよく見かけますが、眉間にしわを寄せて露骨に嫌がるタイ人もいました。エイズのキャリアや患者に対する差別、というか露骨な村八分的も一般的に見られる現象のようです。国内に多くの民族を抱えるインドネシアやマレーシア、シンガポール、インド、パキスタンなどでも民族間、クラス間、男女間の対立というのは少なからずあるようでした。

もっともわたしが旅をしている間、「日本人」ということで見下されるような経験はほとんどなく、好意を持って対応してくれたように思いますが、こういった体験が日本人にとって却って現地の人々の差別的な民族観を見えにくくしているのかもしれません。例えばイランはとても親日的な国ですが、わたしが時々街を歩いていると、中国人と間違われ通りすがりのイラン人に「チン、チン」とからかわれることがありました。

わたしたち日本人は、つい発展途上国の人というのは、貧しいけれども純朴で、人を差別する心など持っていない、という風にステレオタイプな見方をしてしまいがちのように思います。そして日本は先進国になった代わりにそういった純朴な精神を失った、と主張したくなるのでしょうか。しかし彼らは彼らなりに異民族との交流の歴史の中で、民族に対する考え(民族観)を醸成し、それらはかならずしも「人類皆平等」というきれいな理念とは一致しないことが多いと思います。確かに大陸にすむ人々はわたし達日本人よりも、侵入したりされたりといった異民族との交わりの歴史の深さはあるだろうとは思います。しかしそれは慣れているかどうか、の違いではあっても、どなたかが発言されていたように、慣れている大陸の人のほうが異民族と融和する知恵を身につけているとは一概に言えないようにわたしは旅の経験から思っています。

どんな民族をも差別することなく受け入れ、平等に相対するという姿勢は、とても「特殊」だと思います。仏様ではあるまいし、そんな崇高な思想が自然に醸成されるとはとても思えません。純朴だったらそうなる、とも思いません。異民族間(異国間)に優劣がある、とするのが何の根拠もない幻想であるのと同様に、すべからくあらゆる民族は平等、とするのも何の根拠もない幻想だからです。後者の幻想を選択し、わたしたちの共同理念とするには、西欧から生まれた人権思想などを装置にして意図的に醸成しないと不可能ではないでしょうか。カナダやオーストラリアなどでは1970年代から「文化多元主義」を国策として掲げており、教育政策などに生かしているそうです。しかしこれらの国々も決してトントン拍子に進んでるというわけではなく、オーストラリアでは白豪主義を復活させようとした議員が誕生するなど保守的な動きも活発になっているようです。この辺の状況に詳しい人がいらっしゃったら、是非いろいろと教えていただきたいです。

わたしは現在、人権感覚がある程度浸透している欧米などで移民を積極的に受け入れている国においてさえ、右傾化が深刻になっているケースを(例えばフランスなど)、日本が真剣に観察するべきだと考えています。それはこういった現象が日本でもおきる可能性が非常に高いと思うからです。甘く聞こえの良い、しかし軟弱な共生の倫理観だけで、わたしたちは外国人を受け入れて、本当に共存できるのでしょうか。景気のいいときは「国際交流」だの、楽しい面ばかりが社会的にクローズアップされると思いますが、不景気など日本がダウントレンドに陥ったとき、はたしてこんなことを言っているわたしでさえ、いざ外国人に職を奪われて失業する羽目になろうものなら、「わたしたち日本人が一生懸命働いて税金を納め、繁栄を築いてきた日本で、なぜ外国人が突然やってきてその繁栄の上澄みだけをかっさらうのか」とヒステリックに叫ぶ日がこないとは限りません。またそういった気運が少しでも高まってきた時にそれを右傾化した政治家に利用されたら、、、、と思うとぞっとします。今はただでさえ社会が殺伐とし、ヒステリックになりつつあるなあ、と感じているのですが。

わたしたちは外国人の労働者を本格的に受け入れるにあたって、かれらと共存するためのもっとタフな倫理思想を創造し、身に付けなければならないのではないでしょうか。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/28(Tue) 10:15:57

もっともですね。

ちなみに、大陸系民族は、異民族とは融和するわけではありません。自分の民族の利益ばかりを考える者同士だから、丁度中間に線が引かれやすくなるというだけです。逆に島国同士では、互いへの配慮をするので丁度中間に船が引かれやすくなっています。異なるタイプの民族同士では、明らかに島国は不利ですし反発を招くでしょう。

倫理思想は恐らくまず不可能でしょう。日本人が「車の窓を開けっ放しにしても小銭が盗まれないんだ」って言ったら大陸系の人々は「よく車を盗まれなかったね」なんて言い返すぐらいです。日本人全員に「盗まれる奴・殺される奴が悪い」という倫理観を徹底教育すると良いでしょう。

それにしても、中国系って世界中から嫌われているんですね。旧日本軍が東南アジア各国に侵攻したときは、現地の人々から「これでやっと華僑をのさばらせずにすむ」と期待されていた面もあったそうですね。私が読んだ本には、華僑は儲けを現地に還元しないで本国に送るだけだ、とかボロクソでした。

http://nestoris.virtualave.net/


[92へのレス] Re: 上記の投稿者へ 投稿者:小川隆司 投稿日:2000/03/28(Tue) 13:08:54

私はこのBBSの責任者ではありませんが、お伝えしたい。「(全ての)中国系が世界中から嫌われている」のかはよく知りませんが、そういうことをBBSに載せることに何の意味があるのか。中国人が見たらどういう気持ちになるかを踏まえて載せたのか。例えば中国のHPに「日本人は世界中から嫌われている」と書かれたら貴方はどういう心境になりますか。貴方のような人がいるから…という話は控えますが、そのへんを考慮して掲載していただきたい。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/02(Sun) 13:19:15

MICHIさんの意見にまったく同感です。
私はどちらかというと異なった人種、異なった民族は、できることなら線を引いて別々の場所に住んで、それぞれルールを決めてそれ以上犯さないようにしているほうが幸せなんじゃないかと思っています。移民や、外国人労働者の受け入れに関しても、受け入れたら受け入れたで国内的にはすごく混乱すると思います。日本人の「島国根性」なんてよくいわれますが、外国人はどうだか知りませんが、やっぱり電車の中でイラン人がいたり、中国語で会話していたりするのを聞いて、それをまったくきにしない、自然でいられる人は層はいないと思います。それがいいことか悪いことかは別にしてやっぱりそういう現実はあると思います。前、タイにいったことがありますが、個人的には少なくともよそ者扱いされたという実感はあんまりなかったです。
ただ、外国人労働者受け入れの問題に関して、日本が少子化していって労働力が足りなくなるという現実的な問題を考えて対応すべきだと思います。そういうことを考えれば、外国人労働者をこれからもっと受け入れなければならないだろうし、受け入れたときに起こりうる問題をどう小さくするかといったことがかんげられるようになるように思います。こういうことが私の中での「タフな倫理観」です。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/02(Sun) 22:09:03

この問題、実際のところ、どうなんでしょう?そんなに排他的な気分ばかりが湧くものなのかどうか…。

私の祖父の住む田舎町では、既にかなりアジア系の外国人が入り込んでますが、地元の温泉に一緒に浸かったりしています。どちらかと言えば、都市部に住む人のメンタリティの問題なのではないかと思えたりもします。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/02(Sun) 22:53:48

うーん。そういわれると実際どうなんだろうな、と思ってしまいますが、やっぱり、乱暴ですが「メンタリティーの問題」というのは理想論であると僕は思います。コソボとかユーゴの話に限らず、世界中に民族問題はやまほどあるし、それというのは、一概には言えないけど、統治方法が悪かったから起こっているというのは比較的多いように思います。コソボとかパレスチナってまさにそうです。アメリカなんかでも、移民に寛容な国っていわれますけど、実際リンカーンの頃の奴隷廃止から公民権運動、今ではヒスパニックの問題までいろいろ問題があって、その中で何とかやってきたのが実際のところと、僕は習っています。今ではヨーロッパなんかで外国人労働者とか移民の問題があると聞きますが、(それが成功していかは僕には判断できませんが)、やっぱりほおって置いたらそれなりに問題が出てくることが分かっていたから、どういう条件で受け入れるのか、受け入れた後、どういう待遇にするのか、税金や社会保障、教育はどうするのか、といったことをそれなりに考えていたのではないでしょうか。もしそれがなければ、ネオナチどころの騒ぎじゃなくて、もっと国は混乱してると思います。
 日本の外国人労働者の問題も、高校時代にちょっとだけかじったのですが、非公式な受け入れ方をしていて、そのために外国人労働者が悲惨な環境に置かれている、という状況だったように記憶しています。現実と法律が矛盾しているということが問題なのではないでしょうか、と僕は感じます。
 でも、結構あいまいな知識で書いているのでしっかりした知識がある人はよかったらちゃんとした状況を教えてください。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:MICHI 投稿日:2000/04/03(Mon) 00:19:21

わたしは外国人の労働者受け入れに反対若しくは規制を訴えるつもりだったのではなく、むしろたくさんの外国人と間近で生活できることに期待しています。反対を訴えるかのように受け取られたとしたら、わたしの文章の稚拙さによるもので、申し訳なく思っています。ただ、ナショナリズムの話をこの掲示板でいろいろしていて、この国では健全なナショナリズムが育っていないんだなあ、と実感しています。ちょうど自我がうまく形成できていない人が他人とうまく関係を結べないように、わたしたちの日本では、自国や自民族について自虐的だったり、反対に、他人の目をちょろっとごまかしてカッコよく見せようとしたり、またダーッとたたみかけるように自らの正当性を相手に有無を言わせぬ姿勢で訴えたり、というようなことが目立ち、今のままでは外国人に門戸を開放することがとても残念な結果を招くのではないか、とも感じていたものですから。。。

ちなみにわたしの考える健全なナショナリズムというのは、自国をことさら卑下するわけでなく、フランクに自国を捉え、語ることができ、また他国を貶めることによって自国の優位を確認するのではなく、寛容と尊敬と礼儀を持って他国と相対する姿勢を指します。綺麗事すぎるでしょうか。わたしはself reliance(日本語でどう約せばいいのかわかりませんが)という言葉が好きで、自分に対して真に揺るぎない信頼と誇りを感じるとき、同時に必ず他者の存在を積極的に認め、寛容と尊敬の念を相手に対して持つものだと信じています(もっと綺麗事過ぎるでしょうか)。

少し前の話ですが、ある新聞でイラン人ジャーナリストの手記が掲載されていました。日本に滞在しているイラン人が犯罪を犯して警察につかまり、取調べを受けるシーンに何度か立ち会ったことがあるらしく、イラン人容疑者は必死で言い逃れをしようとする姿勢が目立つのに対し、嘘を付いて言い逃れることを画策するよりも、最初から素直に警察に真実を話した方がこの国では後々の裁判の過程にも有利に働くことを知り、「警察と容疑者という関係といえども、日本では信頼こそがもっとも大切なことであると知ったとき、愕然とした」と語っているのを読みました。

Morikiさんの温泉の話で少し勇気付けられました。日本人の心性が培ってきたもので、他民族に誇るべきものはたくさんあるように思います。そしてできればこういった精神は文化背景の違う他民族の人が来日したときにも馴染んで欲しい、と思います。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/03(Mon) 00:26:31

現在紛争を起こしているようなところの民族問題は、まず度外視してよいでしょう。むしろ紛争を目指して、「民族」が問われる図式のものですから…。

新井さんのおっしゃるように、日本が外国人労働者を受け入れるという場合、ただ入れてしまえばよいということではなく、きちんと社会の一員としての立場を確保せねばならないという点は同感です。権利の面でも、義務の面でも…。それをやっておかないと、それこそ大不況にでもなった場合、安易に彼らを排斥しようとする向きが出てくるのでしょう。

ドイツなどでは、憲法上の国籍に関する概念も変更したりしていますね。これまでずっと血統主義的であったのを改め、トルコ人労働者などにも、ドイツ人国籍の取得の門戸を開き始めています。

そうした動きによって、完全に民族問題が消滅するものだとは思いませんが、でも、社会の在り方はやはり大事だと思います。戦後、アメリカにおいて、日系移民の補償問題なるものがありましたが、それは「同じアメリカ人国籍を有する者に不当な扱いをしたことへの補償」でありました。決して「日本人」に対する補償ではなかった。そうした意識というのは、ただ期間労働者を受け入れるつもりのような基盤(受け入れ条件)であっては、到底培われるものではないのでしょう。

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[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:新井将晃 投稿日:2000/04/03(Mon) 23:11:31

現実外国人を前にすると違和感を覚えるものだ、というのも確かにあるようにおもいます。が、だからしょうがない、と開き直ってしまったらおしまいですね。少しでもいい状況にしていこうという考えを持つことが必要ですね。
self relianceというのも難しいことですが、とても誇り高いことです。国際人であって愛国者というのは矛盾しているわけではないし、目指すべき姿勢であるように思います。


[92へのレス] Re: 外国人労働者受け入れの問題と日本人の排他性について 投稿者:Moriki 投稿日:2000/04/04(Tue) 02:33:31

今感じておられる違和感は、一人でも友人ができてしまうと、たちまち消えてしまうかもしれませんね。その代わり、更なる違和感を抱くようになるかもしれませんが。。。

しかし、まあ、例えば私は「日本人としての誇り」といった類の発想にはまったく惹かれないタイプの人間ですので、同じ日本人同士でも、それはあることなのかもしれませんね。。。更に言えば、同じ「日本人としての誇り」に惹かれないタイプ同士でも、私は特に日の丸や君が代にアレルギーを有する人間ではないですので、またまたそこに違和感が宿る人がいたりするのでしょう。。。

結局のところ、それぞれの感覚は、それぞれの人生の役割の問題として、それぞれに任せるってことで良いのかもしれませんね。勿論、一人の人間の感覚というのも、まさしく生ものとしての人生のものであるが故に、実に様々に変遷するものなんだと肝に銘じた上で…。

http://www.interbroker.pl/steppenwolf/


[91] はじめまして 投稿者:まこ 投稿日:2000/03/27(Mon) 01:31:22

はじめまして。
私の中では、会社での出来事が大きく占めていて、その小さな世界の中で、悩んだり、怒ったり、傷ついたりしています。
世界は広ければ広いほうがいいですね、
このコラムを読むたびに、もっと視野を広く、もっと心を広く、と前向きな気持ちになります。(コラムの存在に気づいたのが最近でした)
最終回も楽しみにしています。


[90] ちょっと前になりますが, 投稿者:木村 投稿日:2000/03/24(Fri) 10:44:03

「僕たちが旅をする理由」という記事がありましたよね。あの中で若者たちがアジアを目指しているのは,日本がこれからくるアジア化の準備をしているからだ,ということが書いてありました。僕はなるほどな,と思ったものです。

今日,法務省が外国人労働者の受け入れを検討しているというニュースを見ました。今後,アジアを含めた多くの外国の方が,普通にとなり近所に住む環境が生まれてくるかもしれません。大変なこともあるかもしれないけれど,でも今よりは社会がもっとエキサイティングになるような気がする。なんだか楽しみだなぁ。


[89] はじめまして。 投稿者:あつろう 投稿日:2000/03/24(Fri) 02:02:20

アジアスケッチ、第18回から購読しています。
このたびの28回目のコラムで、高山さんが宇部にすんでおられることを知り、驚きをもってこの文章を書いております。
僕は宇部市の西岐波、床波という港町で生まれ育ち、現在九州大学で法律を学んでいるのですが、国際法を専攻している手前、このコラムにも興味を持ち購読をはじめました。
各号とても興味深く読ませていただいております。
これからも、生きている人の心を伝えてください。応援しております。


[89へのレス] Re: はじめまして。 投稿者:ひろ 投稿日:2000/03/25(Sat) 16:29:49


あつろうさん、こんにちは!

現在、バンコクにて『アジアスケッチ』最終回の執筆をすすめているところです。来月中旬に宇部に戻るつもりです。
西岐波、床波あたりの海辺は、瀬戸内の穏やかな浜辺が多いですよね。ときどき夜にドライブに行ったりしてますよ。
ローカルネタで失礼しました。
それではまた。


[89へのレス] お返事ありがとうございます。 投稿者:あつろう 投稿日:2000/03/26(Sun) 05:57:43

アジアスケッチ,最終回なんですか!?
なんか寂しいですね。
アジアスケッチは,自分もいっしょに旅をしているような気分になるのでとても好きです。また旅に出られる予定はありますか?

白土海岸は高校のときまで、僕のランニングコースでした。朝日がとてもきれいで、毎日3kmくらい走って、今でも実家に戻るとふらふらと出かけてしまいます。
僕は中国,韓国,アメリカと旅行をしましたが,いつも思うのは,やっぱり帰れる故郷があるから安心していられるのだな、ということでした。コソボやアフガニスタンの、故郷を失った人々のことを思うと心が痛み、たとえ実家が破壊されていても,その場所へ帰ってしまうというのは、非合理的な行為だとも考えられますが,人間は数字だけではとてもはかれるようなものではなく,それゆえに人間なのでしょう。
僕はそんな人間が大好きです。
それでは。


[88] 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:MICHI 投稿日:2000/03/24(Fri) 00:01:01

この日本社会には国会の中にも外にも、戦中戦前に日本を覆っていた軍国主義や排他的な国粋主義、盲目的な天皇崇拝にノスタルジーを感じ、復活させたがっているかのような言動をする人たちがいるとわたしは常々感じています。国旗国家法案成立時に、なぜ与党は野党の隙を見てドタバタと成立を急いだのでしょう。直前の広島の高校の校長の自殺がきっかけになったとはいえ、それでもって議論が尽くされていないこの問題に対して強硬してでも推し進めたい人たちが議員を含めてこの世の中にはいるのだなあ、というのが当時のわたしの率直な感想でした。南京大虐殺を否定する人たちもいます。これらの人の中には南京大虐殺のみならず戦中の日本の行いは何も悪くなかったと言い切る人までいるようです(わたしも先の大戦において唯一日本だけが悪い行いをしたとは思いませんが)。これらの事象を国民の見ていない日本のどこかで、悪魔のような薄笑いを浮かべて眺めている人たちがいるように想像するのは、果たしてわたし個人の妄想や疑心暗鬼なのでしょうか?

一方で、これらの人々の存在を敏感に感じ取っているのか、日の丸の「ひ」の字や君が代の「き」の字を出したとたんにヒステリックに「だめっ!!だめっ!!だめっ!!」と叫んで猛反対する人もいます。軍国主義を憎み、天皇を憎み、国家を憎む。憎むのは結構ですが、それらに積極的に関わって建設的に変えていこうとは決してしない人たち。とりあえず批判することで満足し、すごすごと「批評家」の殻に閉じこもる人たち。左翼・反体制=インテリと思いこんでいるかのような人たち。いかなる場合も政府・役所=悪者、民衆=正義と単純な勧善懲悪の構図を当てはめ、政治家や役人の言うこと為すこと全てに「民衆を抑圧している」としか感じられない人たち。

わたしは日本で特に日の丸・君が代を巡る問題というと必ず、これら両極の人々のせめぎあいばかりがヒートアップするのが残念でたまりません。しかも戦後55年の間ずっとなのです。本来、人を愛する心が美しく、自然を愛する心が美しく、旅で訪れた土地や出会った人々を愛する心が美しいのと同様に、自分たちが生まれ育った国や自分たちが運営している国家を愛する心も美しいはずです。ところが日本では、もし「国を愛している」「自分は愛国者だ」などと言おうものなら「右翼」とか「街宣車に乗ってスピーカーで怒鳴っている」などと思われそうな雰囲気を感じるのはわたしだけでしょうか?

懲戒処分をちらつかせながら学校の現場で日の丸を掲揚させ、君が代を歌わせようとする文部省はじめ政府関係者と、伴奏が鳴ってもなにがなんでも絶対に口を開けようとしない教師たち(と教師たちに感化された学生たち)という対立の構図は、どう考えても子供じみているように思います。これでもわたしたち日本人は戦後民主主義を経験して少しは大人に成ったといえるのでしょうか。こういった対立の構図を乗り越えない限り、わたしたち日本人はいつまでたっても、自らの自然な心情の発露として国や故郷を愛するのでなく、役所に強制してもらわないと国を愛せない(強制されて何かを愛することなどできるわけないのですが)次元に貶められたままなのかと思うと、とても情けなく屈辱的な気分になるのです。他人に「愛せよ、敬え」と命令などされなくても、自分の国や国家に対し、自分の考えに基づいて自分の言葉でもって、親しみや愛情や誇りや嫌悪や批判をもっとフランクに表現できる社会になって欲しいとわたしは思います。

これと関連して「子供たちに愛国心を養う教育を」という人がいますが、わたしはそんな教育などありえないと思います。それは教育ではなく「洗脳」です。同様に嫌国心を植えつける教育も洗脳です。教育内容にあらかじめバイアスがかかっており、子供たちに自分たちで判断する余地を与えようとしないという意味で同罪だと思います。日本という国について教育が為すべきことといえば、日本に関する事柄をなるべくたくさん、そしてありのままに子供たちに伝えることと、それを自分の頭で考えて自分の頭で評価する能力、それに感応する豊かな感受性を養うことではないでしょうか。

国歌や国旗についていえば、わたしは「こうでなければ」という主張はありません。民主的な方法によって決められる限り、君が代・日の丸であれ別のものであれ国民の一人として同意し尊重します。ただし、それらを国民支配のための道具として利用したがる右翼と、それらを駆逐することで国家体制転覆のための道具として利用したがる左翼の姿勢には反対します。


[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/24(Fri) 01:18:02

私のいたポーランドでも、形は異なりますが、似たような規制力が社会に働いていました。犬死にが自明であったワルシャワ蜂起を、反省の対象にすることができない空気というのがありました。それを「勇敢さ」ではなく「無謀さ」の視点から捉えようとすると、それこそヒコクミンとして責められ、場合によってはユダヤ人だと勘繰られるという具合にです。精神的に非常に不自由な社会だと感じていました。

ちなみに、薄笑いを浮かべている人間というのは、日本の場合、どちらかと言えば、純粋な右翼的感覚の人間より、それによって利益や利権を確保できる人間の方が多いのかもしれませんね。本気で日本を愛してる人間ではなく、愛国心を利用して一儲けしたい人間たち。不況とデフレで打撃を受けている産業界にとってみれば、軍需の増加は非常に魅力的ではありましょう。広告主として、メディアを操作するのもお手のものですし…。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/24(Fri) 10:19:43

私は MICHI さんのお考えに七割ほど同感します。

右翼や左翼の大部分は信仰のようなものです。日本を右翼的または左翼的な方向に変えることで日本をよくしよう、という目的意識よりも、むしろ自分たちの信じるもののために動いているのでしょう。それから、悪魔のような薄笑いを浮かべている人なんていないと私は思います。そんな人がいたとして、彼は何を目的にしているのでしょうか。

同様に、子供に豊かな感受性、などという幻を期待してはいけません。彼ら自身に判断させよう、なんて考えること自体どうかしています。教育とは「洗脳」の一種であり、これは疑いないことです。我々は「親を大切にしよう」という教育を受けていますが、なぜこのような教育を受けると思いますか。ここに子供の判断を介在させることのできる余地があるでしょうか。

軍需の増加で潤う企業なんて知れていますし、規模も限られていると私は思います。海外に大量に輸出するというなら別ですが…。なにか良いデータをお持ちのかたは教えていただけませんか。私はむしろ、ファッション業界などがメディアとつるんで日本をいまのようにしてしまって潤っていることの方が重大に思います。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/24(Fri) 23:08:00

「軍需の増加で潤う企業なんて知れています」ですか…。防衛予算、約5兆円のうち、防衛装備費とその維持費で、予算の6割弱が使われているそうですよ。防衛庁の登録業者数は2千社を超えています。

基本的に、軍需というのは国家がお客様ですから、日本並みの防衛予算を組んでもらえれば、特に輸出なんてことを考えなくても良い訳です。勿論、日本のメーカーは米軍などからも発注を受けていますが…。

何にせよ、TMD構想ひとつで3〜5兆円の予算が付くっていうんですから、軍需というのは決して侮れないもんだと思いますよ。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/25(Sat) 07:27:05

軍事予算のデータありがとうございます。私の無知でした。

そういえばうちの会社も情報関係ですが防衛庁の仕事をもってます。軍艦のミサイル訓練のためのソフト? 二千社の中の一つなのでしょうか。小さい会社なら、軍事予算が増えたらかなり楽になるでしょうし、大きい会社なら利益の増加も大きいのでしょうね。

でもやはり、世論を煽る工作までして利益増加を狙っている会社、なんてものを想像することはちょっと難しいんじゃないかな、っていうのが私の感覚です。うーん。世の中、そういう陰謀ってやはりあるんでしょうかね。あるのであれば、左翼側にも何らかの陰謀があるとかんぐらざるをえません。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/25(Sat) 23:07:26


勿論、個々の会社が世論操作を目論むなんてことはないのでしょう。防衛庁に群がる主要企業というのは、例えば科学技術庁の核燃料サイクル開発機構(高純度のプルトニウム抽出)や宇宙開発事業団(ロケット=ミサイルの打ち上げ技術開発)、日本宇宙フォーラム財団(レーダー観測技術開発)などのプロジェクトでも一緒に手を取り合っている訳です。メーカー、商社、ゼネコン、金融機関。何でもありです。当然ながら、そうしたプロジェクトに予算を配分する政府も密な関係と言えるのでしょう。

まあ、陰謀と言いますより、彼らにしてみれば、それが政策運営というものだ、ということになるのかもしれません。。。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/26(Sun) 22:55:57

私はいま、日本が戦後航空禁止から初めて飛行機を作った YS-11 の物語の本を読んでいます。その本を見ると、航空機という「重要な軍事技術」と関係しながらも、民間輸送機の開発という一見当たり障りのない技術開発でさえも、国家予算をとるためには並大抵の努力があったことが分かります。そしてかつての航空大国である日本は、最近になって生まれた中国との航空機共同開発の計画が潰れたことで、まだしばらくアメリカの下請けをやることが確定し、YS-11 で培ってきた技術や販売のノウハウが無駄になってしまうそうです。

というわけで、この問題は安易に陰謀なり政策運営であると言えるべきことではないと思います。確かに、右翼が再軍備を狙っている、と言うと簡単に説明が付けられるので楽でしょうが。

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[88へのレス] Re: 右・左に揺さぶられるわたし達の国家観 投稿者:Moriki 投稿日:2000/03/27(Mon) 01:01:18


誰も右翼の陰謀だなんて言ってやしませんよ。。。
国家をお客様と見立てて、いかに利益を得るかという話です。別に潰れる話は潰れる話で構わない訳です。それまでに取った予算から儲けは確保できているはずですし、それに中国との計画が潰れて、それでYS11開発のノウハウが無駄になるなんて、そんな馬鹿げた解釈の仕方もないでしょう。最初から中国との共同開発の下地作りのために、そんなプロジェクトがあった訳じゃなし…。そんなことのために技術開発してるんではないでしょう。

今の流れを見れば、むしろアメリカの軍事戦略に乗りたいのでしょう。アメリカを敵に回すことなく、また、アメリカに軽視されることなく、その戦略に本格的に乗って、より多くの予算を勝ち取りたいのでしょう。

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[87] [No.84] の続き: ナショナリズム? 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/23(Thu) 22:14:37

こんにちは。[No.84] 異様に長くなってしまいましたね。続きです。

ナショナリズムは民族とは真逆の側面もありますよね。民族ごとの自治を!というナショナリズムもあれば、異なる民族を無理やりまとめあげて紛争になっている最近のナショナリズムもありますね。コソボなんかもそうなのではありませんか。というかアメリカががんばっているのもそうですし…。

小笠原さんにお願いですが、本のご紹介のついでに内容の簡単な説明なんかもしていただけたら嬉しいです。

日本を愛せない、日本が愛されない…のはなぜでしょうね。私は、報道や歴史教育も大きいと思います。最近読んだ話では、日本のカマドがアフリカのある部族に非常に役に立っているみたいでした。カマドによって、周りに森の少ない村で女性たちが数キロ先まで薪を取りに行く回数を少なくできて、料理をするついでに湯を沸かして消毒できて、新生児の死亡率が下がって、村が豊かになったそうです。こういう話を沢山耳にすると愛せるようになると思うのですが、実際このような情報は限られていると思います。わざと偏向させている報道さえ見うけられます。

いまの教科書はひどいものです。まあそれはある種の哲学だと考えることも出来なくはないのですが…。ありのままの事実というものがあったとして、いまの教科書はその事実とは限りなくかけ離れていると思います。日本の侵略を肯定する教科書というものが仮にあったとして、そんな教科書とは真逆の教科書がいまの教科書だと思ってよいでしょう。もし哲学を完遂するのであれば、自国の戦争を否定すると同時に、他国の戦争をもはっきりと否定するべきです。

余談ですが、この BBS の管理人の高山さんが、第二次世界大戦を「民主主義の勝利」と考えていらっしゃると知って私は非常に驚きました。各地を行脚して世界の矛盾については少なくとも私よりは身にしみていると思ったのですが…。

戦争のない理想の社会を目指すということであれば、確かに日本はアメリカよりも多く学ぶことが出来たと思います。かなり無理やり学ばされたので弊害も起きていますが、理想を思えば確かに学ばなかったよりもずっと良かったのかもしれません。しかしいま世界はどうなっていますか。いまだ戦争を無くせない人類の姿を直視しましょう。最近では台湾の総統選挙が行われましたね。台湾では、物言わぬ民衆 - サイレントマジョリティと呼ばれる人々が「中国に攻められるからこの候補は選べない」と投票したそうです。そう考えると、日本は早く学びすぎた、のではないかと思えてなりません。もっとも私には、人類がいつ利口になるのかさえ期待していませんが。

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[87へのレス] Re: [No.84] の続き: ナショナリズム? 投稿者:ゆり 投稿日:2000/03/26(Sun) 18:01:49

ごみさんに質問があります。文中で紹介されている台湾での総統選挙についてですが、ごみさんは、そうした行動をとった人々をどのように解釈していらっしゃるのでしょうか。また、その結果がどのように投票結果に反映されたと理解されていらしゃいますか。私は、台湾に住んでいますが、日本の方がどのように理解されたのか、非常に興味があります。回答おまちしています。


[87へのレス] Re: [No.84] の続き: ナショナリズム? 投稿者:ごみ 投稿日:2000/03/26(Sun) 23:19:19

こんにちは。

私が台湾についての主だった情報の入手先は、MSN Journal を立ち上げた田中宇さんの記事などですので、そちらを参照されるとよろしいと思いますが、彼の意見が日本人の一般であるかどうかは知りません。私はいわゆる右翼に少し傾いた人間ですので、ご質問はうれしいのですが参考にはならないと思います。

要約すると「台湾は数十年間中国を恐れてきた」「独立を掲げるよりも安全をとる」といった感じです。もちろん選挙なのですから、特に関心のない人々はメディアからの情報でなんとなく投票したかたもいると思います。実際のところどうなのでしょうか?

ところで、最近日本の普通のメディアが、台湾の親日ぶりを伝えています。台湾の街角で日本語の文字がところどころ使われたりするのを、民放のアナウンサーが現地で面白おかしく報道していました。日本人が戦後、意味不明の英語の入ったTシャツを着ているのと同じように、台湾の人が日本語の入ったシャツなんかを着ていたりすることがあって、それを見た日本人はどう思っているのでしょうね。

ところで逆に質問です。台湾人の黄文雄さんの書かれた本「龍を気取る中国、虎の威を借る韓国」という本が私にとって面白くてしょうがないのですが、実際のところ台湾のかたは中国や韓国についてどう思われているのでしょうか。また日本をどう思っているのかも気になります。

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[86] こんちは 投稿者:kiyoshi 投稿日:2000/03/18(Sat) 09:33:24

うーん、なんていうのかな〜。すごく乾いてて、熱いものを感じるね。
この掲示板自体かなり熱い。
自分には勇気が足りないな。
残念ながらそれを痛感せずにはいられない。

現状を打破・・・すれば良いってものでもないけれど。