H535 色覚異常

Color deficiency

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色覚障害とは、ある特定の色や形が見分けられない障害を指します。 多くの場合、見分けられる色と見分けられない色があります。 完全な「色盲」の人はごくわずかです。 色つきのコンタクトレンズやめがね (たとえば赤色など) の着用が効果的な場合があります。 (SOARホームページを参照) 色覚異常とは色の見え方・感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている状態をいいます。そのほとんどが先天性のものです。 先天色覚異常は、全色盲、赤緑色覚異常、青黄色覚異常に分けられますが、大部分を占めるのが赤緑色覚異常です。日本人の場合、男性の20人に1人、女性の500人に1人が赤緑色覚異常といわれます。 先天色覚異常は錐体の異常によって生じます。錐体は、光の波長のどのあたりに強い感度を持つかによって、3種類に分類されます。 このうち、長波長側に感度のピークを持つ赤錐体系に異常のあるものを第1(赤)色覚異常、中波長領域にピークを持つ緑錐体系に異常のあるものを第2(緑)色覚異常といいます。これらの色の見え方には大差がないため、両方あわせて赤緑色覚異常と呼んでいます。短波長側にピークのある青錐体系に異常のあるものは第3色覚異常といい、その色の見え方の特徴から青黄異常と呼ばれます。おもに「緑が青っぽく」「黄色が白っぽく」見えるようになるといわれています。非常にまれなものです。 3種類の錐体がすべて欠けていると全色盲になります。色覚がほとんどなく、色の違いは明暗だけの違いとなります。10万人〜20万人に1人といわれます(3万人に1人という説もある)。この全色盲では視力低下もあり(0.1以下)、さらに、普通の明るさでもまぶしく感じ、眼球が自分の意志に関係なく振動してしまうなど、むしろ色覚以外の問題の方が大きくなってきます。


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