Shy-Drager Syndrome
(検索用語句: シャイドレーガー症候群 )
自律神経系の変性、萎縮病変による起立性低血圧、陰縮、失禁、発汗減少など。 シャイ・ドレーガー症候群(Shy-Drager syndrome:SDS)は、自律神経症状を主要症状とする脊髄小脳変性症の中の一病型です。 オリーブ・橋・小脳萎縮症(OPCA)とよばれる病型や線条体黒質変性症(SND)とよばれるものとは同一の疾患と考えられています。というのは、SDS、OPCA、SNDの3病型の病理所見は、進行例では重なりあうところが多く、また、グリア細胞内に共通の封入体を有すからです。 OPCAは小脳性運動失調を主要な症状とするものであり、SNDはパーキンソン症状を中心とした錐体外路症状を前面に現わし、SDSは、自律神経症状を特徴とする病型です。これらのSDS,OPCA,SNDをひっくるめて多系統変性症(MSA)と呼ぶことがあります。 (厚生労働省難治性疾患克服研究事業 神経・筋疾患調査研究班(運動失調症)作成の難病情報センターホームページから引用)