F81 学習障害

Learning Disorders

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脳傷害、軽度の脳の機能不全、失読症、発達性失語症などを始めとする、聞く、考える、話す、読む、書く、綴る、計算するといった、話し言葉ないし書き言葉を使ったり理解したりすることに関する、心理的プロセスの不調を意味する用語。 ------------------------ 医学で障害を診断する場合、「LD」は"Learning Disorders"を意味します。診断は、「読字障害」「算数障害」「書字障害」に限定されます。つまり、教育。臨床の関係者をはじめとして、保護者の多くが使うような「学習上の困難のある児童・生徒」、もしくは「教育上の特別な配慮を必要とする児童・生徒」を想定した広い範囲の問題を抱えた対象者を含む用語とは相容れないことになる場合があります。 学習上の諸問題によって学習障害であることを診断する場合の「LD」は、"Learning Disabilities"にも対応しています。これが教育用語としての「LD」に当たります。 文部科学省の定義では、「読む」「計算する」「書く」のいずれかの困難に、「聞く」「話す」「推論する」の困難を加えています。さらには、教育並びに臨床の関係者の中で、さらに広い範囲を認める立場もあります。こうした立場に立つ人々は、運動機能障害(不器用)、注意欠陥多動性障害(ADHD)をこれに加えている場合があります。最も広い範囲を認める立場では、“社会性に困難がある子ども”をも含めています。これは、主として「教育的な対応が必要な子どもたちの問題として考える」ということを意味しますが、多様な発達障害の特性をどこまで含めるかという問題でもあります。教育用語としての「LD」は広い範囲の多様な学習上の困難を想定しているという見方もありますので、医学で診断されるLearning Disordersが「読字」「計算」「書字」に限定されるのと対照的です。 ------------------------(平成16年度 障害者雇用ガイドブックより引用)


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