B2 HIVによる免疫機能障害
Immunological system impairment caused by Human Immunodeficiency Virus
(検索用語句:
エイズ
AIDS
)
免疫機能は、様々な感染症に対して生体を防御する機能である。この機能に障害があると、日常生活等で人間を取り囲む環境内にある細菌、ウィルス、カビなどの感染源への耐久力が低下する。その結果、健常者では何の問題も生じない環境において、疾患を発生しやすくなる。
サブタイプ
- HIVによる免疫機能障害 1級
1級認定の直後ではAIDS発症の例も多く、日和見感染症の治療を含めた集中的な治療が必要な状態であり、日常生活がほとんど不可能な状態となっている。しかし、1級認定があった場合でも、2年程度で免疫機能が正常域に回復する例が増えている。
- HIVによる免疫機能障害 2級〜4級
治療効果によっては職業生活が可能な程度にまで免疫機能が回復し、等級の区別が固定的でないことが考えられる。免疫機能が低下している状態では,重労働やストレスの多い勤務を避ける必要があり,日和見感染の危険が高い職場での勤務を避ける必要がある。定期的な治療が必要なため,通院等の休暇が必要となったり,勤務中に規則的な(1日に5〜6回)服薬のための休憩が必要となる。服薬の副作用やアレルギーが突発的に生じることがあり,その治療のための休暇や休養が必要となる場合がある.