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ガチャポン3個めにして,念願の「百済観音」,ゲットォ〜の件

ガチャポン3個めにして,念願の「百済観音」,ゲットォ〜の件

                                  (2013年7月11日 室月 淳)

300円をいれてガチャ,ポン.みっつめにしてようやく「百済観音」をゲットできました.

一台のガチャポンに6種類の仏像がはいっていて,たしかすでに6シリーズくらいになっているはずです.でもコンプリートする趣味はありません.だからこのみでない仏像がでてくると始末にこまります.すてるとバチがあたりそうで………

百済観音はすきな仏像の三指にはいるので,その細部にいたるまでけっこう記憶しています.このフィギュアは10センチたらずの大きさですが,宝冠といい裳裙といい,そのかたちは百済観音にまちがいありません.しかし実はこのフィギュアのからだのバランスというか,からだの各部分の比率は実物と微妙にちがっています.また姿勢もこころもちひねっています.

実物の百済観音像の特徴は,十頭身といってもおおげさではないくらいの人体のプロポーションの誇張です.それは天上にむけて飛翔しようとする理想のようなものを象徴しているのだと思います.身体を左右対称にしてまっすぐにたち,うえへうえへとむかっていきます.ですから,このフィギュアにみるようなからだをすこしだけひねる,いわば「ロマネスク様」とでもいっていい意図的なバランスのくずれは,この時代はありえないでしょう.

フィギュア造形師という職業があるとききました.おそらく百済観音像をモデルとしてこのフィギュアの原型をつくるとき,彼自身の理想の身体比率と姿勢のバランスにつくりかえたのでしょう.興味深いことにそれはたしかに平安仏の様式,すなわち一種のロマネスク様にちかづいているのですが,もともとの「百済観音」を愛する人間にとっては,これはやはり残念な結果です.まあ,興味のないかたにとってはどうでもいいはなしですがf^_^;)

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カウンタ 2093 (2013年7月11日より)