がん対策基本法と放射線治療

開 催 日 :2009年 1月 13日
東北大学病院がんセンター 山田 章吾 先生

今回の放談会は、東北大学の山田章吾教授(東北大学がんセンター長)をお招きして、日程の都合により年が明けて1月13日に開催された。『がん対策基本法と放射線治療』と題し、「がん医療水準均てん化の推進に関する検討会」の討議の経過、雰囲気など、なんでもはなせる「放談会」であるがためにうかがえる貴重な内容であった。日米放射線治療構造比較(阪大 手島先生)、体幹部定位放射線治療成績(山梨大 大西先生)などのデータを用いて、また今回加わった患者代表の支援を得て、放射線治療のがん治療への重要性を説き、中川恵一先生らと伴に、「がん対策基本法」、「がん拠点病院」、「がんプロ」に示されるような放射線治療への追い風のきっかけをつくられたといえる。その他放射線腫瘍学講座設置の状況、医学物理士の不足と、各団体の様々な対応、諸外国での状況と今後の方策、展望など、詳細な講演があった。講演終了後、山田先生も参加されて、なごやかな雰囲気のもとで談話会新年会をおこなった。