群馬大学・重粒子線治療プロジェクトの進捗状況

開 催 日 :2008年4月15日
群馬大学重粒子線医学研究センター 大野 達也 先生、江原 威 先生、田代 睦 先生

講演は、群馬大学重粒子線医学研究センターの大野達也先生から「プロジェクト概要・進捗状況」を、江原威先生から臨床、特に前立腺がんおよび肺がんの治療プロトコール、田代睦先生からは物理面について、重粒子線治療システムの概要を医学物理士の立場からお話いただいた。
 群馬大学は群馬県と共同で、平成19年2月に国内の大学としては初めての重粒子線照射施設の建設工事を開始した。設置場所は群馬大学医学部構内で平成20年度中には施設を完成させ、21年度に治療を開始する予定である。装置の仕様は基本的に放医研での炭素線治療経験から決められた。装置は大きく分けて、加速器、照射装置、治療計画・シミュレーションシステムから構成される。加速器では炭素イオンを最大400 MeV/uまで加速し、治療室まで輸送する。