放射線腫瘍医増加対策:JASTROシンポ4のまとめ

開 催 日 2005年 12月 6日

今回は、11月第18回JASTRO学術大会(土器屋卓志会 長)にて企画されたシンポジウムの追加討論である。 講演はシンポジュウム司会のお一人である大阪大学の手島昭樹先生にお願いした。
10年後の患者需要をカバーするためには放射線腫瘍医新規参入を今後10年間は毎年130人必要と試算されているが、一方で今般の医療 費抑制の流れの中での医療制度改革が検討されている。その中で、少しでも目標に近づくためには国民の支持が何よりも重要である。放射線腫瘍医不足は、欧米はおろかアジア地域と比較しても深刻である。放射線治療学講座を新設するための第一の条件は、大学内での理解である。学会として人材育成のため教育活動、研修会などを積極的に実施すべきであるとした。
目標として、大学:放射線腫瘍学講座増設・研究開発(独創的)・予算 獲得、教育:学部教育・国家試験・研修・認定、臨床:診療制限・非常勤施設テコ入れ・地域連携・分業、データ:国民やマスコミへの開示データ・研究成果・支援スタッフ必要性データ等がより明確になった。討論の中で、診療科としての放射線腫瘍科が院内で早期独立することが重要である。経済的なincentive確保も重要課題である。等々の意見が述べられた。
なお、納会を信濃町「八千代鮨」にておこなった。