中国医学の経典著作としては、『素問』『霊枢』が双璧ですよね。
そして経典著作を読むには、先ず善本を手に入れるところから始めるべきですよね。

幕末の考証学者による『経籍訪古志』では『霊枢』の最善本として、存誠薬室(多紀元堅)所蔵の明刊無名氏仿宋本を挙げています。
ところが日本内経医学会は、存誠薬室と完全に同版で、しかも印刷はやや早いという版本を所蔵しています。かつて内藤湖南が蔵していたものです。右下に「炳卿珍蔵」云々という印が有るでしょう。

日本経絡学会(今の日本伝統鍼灸学会)が『素問・霊枢』を影印刊行したときには、原本として提供しました。

島田隆司先生に、針灸師たるものは、どこへ出かけるにも針と艾と『素問』『霊枢』は携えていろ、と言われたことがあります。

日本内経医学会では研究と学習、と携行の便宜のために、明刊無名氏仿宋本『霊枢』影印を作成し、提供しています。