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外傷後ストレス障害の人のた
めの環境整備案
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外傷後ストレス障害 (PTSD)
PTSDはトラウマとなるような事件の後に起こる不安障害です。 PTSD患者は、さまざまな形で事件を再体験したり、また他人が犠牲になって自分が生き残ったことへの罪の意識を抱いたりします。 DSM-IVによれば患者自身が死や大怪我ないし身体的な危険あるいはその恐れなどにさらされる直接的な経験がトラウマを引き起こすことがあります; 他人の死や負傷ないし身体的な危険を目撃すること; 突然の残酷な死や大災害ないし家族や近親者の死や負傷についての情報に触れることなど (424-428) 。
出典:
精神疾患の診断と統計的手引: DSM-IV、第4版。 アメリカ精神医学協会、Washington、DC、1994。PTSD患者によくある環境整備場面:
ストレスへの対処: PTSD患者に対しては、仕事の スケジュールを柔軟にする、出勤時間に幅を持たせる、自宅勤務を許可する、職場でのストレスを避ける、定期的に持ち場を離れて休憩させるといった環境整備 に効果が見込めます。
集中力の維持: 職場や職場の近くの、騒音や目障りな ものを取り除くことに効果が望めます。 防音板や環境音楽機器、プロンプト付きの時計やタイマー、ヘッドホンで音楽を聴くことの許可などの環境整備が効果的です。 ドアに向かって座るように座席を配置することを検討します; 誰かが部署に入ってきたときにチャイムが鳴って知らせるようにします; 妨害の少ない個人的な事務所や場所に移動する。
抑うつへの対処: 職場の方針を改善することによっ て、雇用に関連する問題の予防を助けることができます。 同僚の意識向上のための講習、勤務時間中に医師などに電話して援助を求めることの許可、カウンセリングや労働者援助プログラムの情報を得やすくすることな どが挙げられます。
同僚との協調: 全労働者に環境整備の権利についての 教育をする、職務に関連する社会的付き合いを持つことを強制しない、全労働者に職場の外では仕事以外の話をするように勧める、といった環境整備によって同 僚との協調性を高めることができます。
配置転換: 企業と労働者が同意の上で、空席の役職へ 配置転換をすることによって、合理的に環境整備することができることもあります。
環境整備は個別対応を基本に検討します。 あなたが追加情報を必要か、または情報について議論したい場合は
ここでの情報についてはJAN (1-800-526-7234 (V/TTY) までお問い合わせください。
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