障害者と話をするときは相手の方を向き、他の人が間に入るような位置は避け、正面から話しかけます。
障害者を他人に紹介するときは、まず人物紹介を行ったうえで、あらためて障害について言及するようにします。 「身障者」などの表現は避け「障害を持つ人」などと表現します
学習障害もしくは視覚障害を持つ人がスライドを利用したプレゼンテーションに参加する場合の環境整備として、スライドになにが映されているかを説明することが必要です。 要点をまとめ、まったく目の見えない人にも十分な情報が伝わるようにします。 また、映像以外のフォーマット(テープ、点字、フロッピーディスク)での情報提供も行います。暗い場所では、聴覚障害を持つ人や学習障害を持つ人との会話は難しくなります。
介助動物や、介助動物を利用している人の身体には、断りなく触れないようにします。 雑音を立てると、介助動物の気が散るおそれがあり、また、介助動物にえさを与えると、飼育スケジュールを乱してしまうおそれがあります。
発話障害を持つ人と話をするときは、相手の話を注意深く聴きとります。 相手の誤りを修正するよりも、相手の言っていることを理解しようとすることが大切です。 相手の発言をフォローするよりも、発言に耳を傾ける方が有益です。 必要であれば、要点をまとめた質問(口頭での簡単な説明やうなずきで回答できるようなもの)をします。 理解できないのに理解できた振りをすることは絶対に避けます。
聴覚障害を持つ人に話しかけるときは、相手の肩を叩くか、相手に向かって手を振ります。 唇が読めるよう、正面を向いて、明瞭に、自然に、ゆっくりと話します。 聴覚障害を持つ人全員が唇を読めるわけではありません。 読唇をする際には、表情や身振りもコミュニケーションに利用されます。 明るい方に顔を向け、手で口元を隠してしまわないようにするとよいでしょう。 大声で話すことは、あまり有益ではありませんが、筆談は役に立つことがあります。 円滑に会話をするために、とくに複数の人が同時に発言するような場合、聴覚障害を持つ人のために文字による情報を、視覚障害を持つ人のために音声による情報を提供できるよう、準備を整えておきます。
車いすや電動スクーターを利用している人と話をするとき(2〜3分で終わる会話は除く)は、できる限り椅子に座って視線の高さを合わせるようにします; すると、会話が円滑になります。 車いすや松葉杖などの歩行補助具を、持ち主の手の届かないところへ片付けてはいけません。 また、断りなく車いすを押したり、話しながら車いすにもたれかかったり、車いすや電動スクーターに座っている人の頭に手を置いたりしてはいけません。 AV機器を利用している場合、車いす用の座席に座っている人をさえぎらないよう注意します; 清掃をして、通路にごみなどがないようにしておくと、歩行補助具を利用した移動が容易になります。 通路の凹凸などにも注意を払います。