遺伝カウンセリングを受けるには

自分や家族の病気や特性の遺伝が心配なとき、染色体や遺伝子がかかわる病気やそれを調べる検査について知りたいとき、染色体や遺伝子の検査結果について相談したいときなど、遺伝カウンセリングを受けたいと思ったら、まずは、あなたや家族が通っている病院の医療従事者に相談してみましょう。その病院の中に遺伝カウンセリングが受けられる外来があれば紹介してくれるでしょうし、相談できる他の病院を教えてくれるかもしれません。

自分で探して選んだ病院で遺伝カウンセリングを受けることもできます。遺伝カウンセリングをはじめとする遺伝医療を行っている医療機関—大学病院、公立の専門病院(がんセンターやこども病院など)や総合病院など―約130施設が加盟している全国遺伝子医療部門連絡会議という組織があります。そのホームページにある【全国遺伝子医療実施施設検索システム】では、加盟している病院を都道府県別に探すことができます。なお、全国遺伝子医療部門連絡会議に加盟していない医療機関―例えば、生殖医療(不妊治療など)の専門クリニックなどの一部でも遺伝カウンセリングが行われています。

遺伝カウンセリングは1人で受けることもできますし、配偶者やパートナー、こどもやきょうだいと一緒に受けることもできます。1回だけの相談でもかまいませんし、必要だと思えば何回も受けることもできます。また、病気の状況の変化や時間の経過によって気持ちや考えが変わることはありますし、進学・就職や結婚などによって新たに相談したいことがでてくることもあるので、何年もたってから再度受けることもできます。