name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
PCVの安全機構?
日時: 2008/12/27 01:14:38
名前: ぼてん

レジェンドエアに関することですが、鼻マスクでPCVモードを使用する場合に大きな問題が発生していることがわかりました。

レジェンドエアの取扱説明書には、「吸気圧が設定IPAP圧を大幅に超える場合、呼気相に切り替わる。」と見落としやすい場所に書いてあるのですが、大幅に超える場合というのが、設定IPAP圧の20%を超える場合だそうです。
以前から、時々、動作が不安定になることがあると感じていたのですが、少々、甘かったようです。

掲載した画像は、1番目がレジェンドエア、2番目がクリーンエアVSウルトラの外部測定器により測定した圧波形です。
IPAP:18hPa EPAP:0hPa、吸気時間:約1.4秒の設定です。
鼻マスク使用時のようにリークが大きい場合に、気道抵抗が変化したら、動作がどのように変化するのかを検証するための実験でしたが…。

レジェンドエアは、IPAPがオーバーシュートしたら、吸気時間が短縮されて呼気相に切り替わってしまうのですが、この圧波形では設定IPAP圧に達する前に呼気に転じています。
これって、PCVというよりも古典的な従圧式、いや、それ以上によくない動作のような気がするのですが…。
年明けに、早急に機種変更をしなければ、患者さんの寿命が…。

クリーンエアVSウルトラは、どんなに気道抵抗を変化させても、設定された吸気時間の間は、設定圧まで圧をコントロールしようと頑張ってくれています。

圧波形は掲載していませんが、Vivo40でも、クリーンエアVSウルトラと同じ様な波形が得られました。

鼻マスクを使用する→リークが多い→気道抵抗が変化した場合の回路内圧の変化が大きい→レジェンドエアがIPAPのオーバーシュートが起きたと感知しやすくなる→安全機構のはずが危険機構になってしまう。
フルフェイスマスクを使用している場合や気管切開の場合は、リークが少ないので、この現象は起きにくく、あまり問題にならないかもしれません。

実測IPAPの変動幅が大きい患者さんで、レジェンドエアとクリーンエアVSウルトラ(バルブ換気)の両方を使用した経験のある患者さんは、似たような設定にしても、クリーンエアVSウルトラの方が空気の入り方が良いと感じました。きちんと押してくれると言っていたので、もしかしたらレジェンドエアの安全機構が余計なことをしていたのではないかと思います。
実測IPAPの変動幅が大きい患者さんで、レジェンドエアとVivo40の両方を使用した事のある患者さんも、Vivo40の方が空気の入り方が良いと感じたようです。
ちなみに、ライズタイムが早いのを好む患者さんはクリーンエアVSウルトラが良く、ライズタイムが遅いのを好む患者さんはVivo40が良いようです。

臨床で起こっている現象を再現するのが難しくて、患者さんが感じていることを科学的に分析して理解してあげるのに数年を要しました。レジェンドエアで、実測IPAP圧が大きく変動する場合は、注意して下さい。

レジェンドエアは、コンセプトは素晴らしい装置なのに、品質が悪すぎます。
本体の呼気弁の制御能力も改善すべきで、特性の異なるダールの呼気弁とインターサージカルの呼気弁の両方が同じ本体で何の設定変更もせずに使えるなんておかしいと思う。
こういうことを全く気にしていないから、不具合が生じるのだ。
動けば良いという問題じゃない。
ディスポ回路だからって、品質が悪いのを押し付けるなんて無茶苦茶だ。
在宅用だって、ある程度の性能は必要なのです。
IPAPのオーバーシュートの安全機構も、気管切開向けのような気がする。
フルフェイスマスクを使用する場合、鼻マスクを使用する場合、それぞれにおいて、安全機構の働くレベルも変更すべきではないのだろうか?
もしくは、ユーザーが設定できるようにするとか?

レジェンドエアの品質が改善されることは期待できないので、レジェンドエアはもう見捨てることにします。
今までIMIに伝えたクレームは、全て無視されてしまいましたし…。
レジェンドエア君、2年半の間ありがとう、そして、さようなら。

Page: 1 |