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透析液のCa濃度について
日時: 2008/06/23 19:37:47
名前: 中年技士

ひさしぶりんに書き込みさせていただきます。
当院では透析液のCa濃度は2.5mEq/lを使用しています。(セントラル方式)
このたび某ビールメーカーより二次性副甲状腺機能亢進症治療薬が発売されましたが、メーカーの添付文書によると血清Ca濃度値が9.0mg/dl以上が望ましいとのことでした。
そこでDrサイドからこの薬をつかいたいが、Ptの全体的にCa濃度が低いから透析液の濃度を3.0meq/lにあげてほしいとの依頼がありました。
まだしっかりとデーターは集めていませんが、確かに基準値以下のPtも見受けられる状態です。
ここで皆さんに質問ですが
当方が考えるには血清Ca値が高いPtはどうするのか?の問題があると思います。
どうしてもいi-PTHhが高く、血清Ca値が低いPtにこの薬を使用してのであれば、炭カル等使用して血清Ca値を上げて使用したほうがいいと思うのですが・・・
皆さんのご意見是非お聞かせ下さい。

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Re: 透析液のCa濃度について ( No.1 )
日時: 2008/07/15 23:07:30
名前: 管理人

先日、昭和大学の秋澤先生の講演を聴く機会がありましたが、先生はCaが2.5mEq/Lと3.0mEq/Lのどちらが至適Ca濃度かというディスカッションは極めてナンセンスだと言われてました。

理由は二次性副甲状腺機能亢進症でいろいろな治療をしている症例と二次性副甲状腺機能亢進症になっていない症例をCentral方式で同一のCa濃度で透析することは大いに問題があるということです。
確かにそのとおりだと思います。

中年技士さんが言われるとおり、血清Ca濃度が低い症例も高い症例もおられるわけで、それを一派からげて同じCentralで供給するところに無理があるわけですね。
理想的にはCentralを2.5mEq/Lと3.0mEq/Lの2系統に分けて供給すべきでしょうね。しかし種々の理由によりなかなかそうもいきませんけどね。

>当方が考えるには血清Ca値が高いPtはどうするのか?の問題があると思います。

血清Ca値が高い症例は2.5mEq/Lの方がcontrolしやすいでしょうね。

>i-PTHhが高く、血清Ca値が低いPtにこの薬を使用してのであれば、炭カル等使用して血清Ca値を上げて使用したほうがいいと思うのですが・・・

このような症例の場合、炭酸Caを使うよりもPTHの分泌を抑える作用のある活性型ビタミンD製剤を増量してCaを維持する方が良いと考えます。Pも絡んできますから微妙なControlが必要ですが...

活性型ビタミンD製剤を継続投与することにより生命予後にもプラスにはたらくという報告もあるようですし...

シナカルセト(レグパラ)は簡単に言うとCaのレセプターに引っ付いてCaがたくさんあるように見せかける薬ですね。Caがたくさんあると思わせるので、生体はPTHを分泌する必要がないと判断するためPTHが下がります。その結果、血清Ca値も下がります。

そうすると血清Ca値が上がるのを懸念して十分に使えなかった活性型ビタミンDを増量することができるようになります(ある先生の報告によれば4倍量程度増量できるとのこと)。

活性型ビタミンDを増量できるので、レグパラとの相乗効果でPTHを抑え込むことができるという理論です。

これはCa代謝で著名なある先生の考え方で、私も理にかなっていると思います。ただ年単位の長期に渡った場合の病態はまだ分からないとのことでした。
Re: 透析液のCa濃度について ( No.2 )
日時: 2008/07/17 21:14:50
名前: 中年技士

管理人様。いつも丁寧なご回答ありがとうございます。
まさに管理人様がおっしゃるとおり、一派からあげでまとめる考えかたに非常に疑問を感じていました。
理想的にはコンソール全台個人用にして処方透析を施行できれば、よいのですが・・・
予算と我々の管理の問題点もあり、現実的には難しい問題だと思います。文献等調べてみると2.75mEq/lで施行している施設もあるようですが。
もう少し自分なりに色々と調べてみて、再度Drと話あってみます。

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