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フサンの投与量
日時: 2006/11/29 19:22:31
名前: me

フサンの抗凝固作用は透析回路内のみに働く(実際には半減期が5〜8分であることを考えると体内に戻っても抗凝固作用は残っていると思います)ことで出血傾向のある患者さんにも使用できると教科書に書いてありました。フサンの添付文書をみると投与量は
「毎時20〜50mgを5%ブドウ糖に溶解し投与する」
とあります。抗凝固作用を回路内だけに限局するのであれば投与量は体格などによらず少なめ一定でよいのではないかと疑問に思いました。
どなたかご存知の方おりましたらご教授ください。

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Re: フサンの投与量 ( No.1 )
日時: 2006/11/29 22:30:07
名前: TA

なんの根拠もない自分的な考えですが・・・

回路から体内へ戻る時には既に完全に抗凝固作用が消失しているのであれば、体格に関係なく投与量は一定でいいと思いますが、透析開始時を除き、実際には脱血された血液にも抗凝固作用は残っていると思います。
あくまで、5〜8分というのは半減期。つまりは効力が半分になるだけで、消失するわけではないという考え方はどうでしょう??
Re: フサンの投与量 ( No.2 )
日時: 2006/12/06 10:52:55
名前: L/I

meさん

「毎時20〜50mgを5%ブドウ糖に溶解し投与する」
投与量は体格などによらず少なめ一定でよいのではないか

上記の文章は、「20〜50mgを体格に応じて変更する」という意味ではありません。
いわゆるCHDFなどの長時間管理を行う場合には「ACTなどの値を参考に20〜50mgの範囲で調節する」という意味です。

膵炎やDICにフサンを使用する場合は、単位体重当たりの投与量が決まっていますので、体重に応じて投与量を変更することになります。


Re: フサンの投与量 ( No.3 )
日時: 2006/12/06 23:18:34
名前: ナツ

meさんこんにちは、横から失礼します。

L/Iさん こんにちは

>膵炎やDICにフサンを使用する場合は、単位体重当たりの投与量 が決まっていますので

とありますが、私の勉強不足で大変申し訳ありませんがもう少し詳しく教えていただけませんでしょうか?

宜しくお願いします。
Re: フサンの投与量 ( No.4 )
日時: 2006/12/07 13:42:17
名前: L/I

ナツさん
こんにちわ。

フサンの添付文書によれば
DICに対して、0.06〜0.20mg/kg/時を24時間かけて静脈内に持続注入
ですから
体重20kgであれば28.8から96mg/day
体重50kgのであれば72〜240mg/day
となります。
重症であれば、ほぼfull doseで使用しますので、
体重20kgであれば100mg/day
体重50kgであれば240mg/day
が保険適応範囲になります。
Re: フサンの投与量 ( No.5 )
日時: 2006/12/09 18:51:16
名前: ナツ

L/Iさん返信が遅くなってすみません。
大変分かりやすい説明ありがとうございました。
Re: フサンの投与量 ( No.6 )
日時: 2006/12/16 11:11:36
名前: 管理人

体外循環の抗凝固剤としてフサンを使用する場合は、体格は関係ありませんね。100Kgの人であっても、50Kgの人であっても体外循環中の血液回路内の血液だけを抗凝固すれば良いわけです。

当院においては通常量は30mg/hrですが、増量しなければならない理由としては症例の凝固系の亢進の程度によります。
つまり、出血性病変、重症感染症、侵襲の大きい術後などでは必ず凝固系が亢進しますのでフサンを増量しなければ回路内凝血を起こしてしまうリスクが高くなります。

CHFなどのようにcontinuousな治療の場合、かなりの量のフサンが負荷されます。その結果、フサンの代謝産物により出血傾向が現れる可能性も考えられます。

しかし4時間程度の限られた時間の中で注入量が30mg/hr程度であれば、半減期が5〜8分とはなっていますが、血液が体内へ戻ると直ちに代謝され、全身の血液の凝固時間を延長させるほどの抗凝固作用は現れないと思います。

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