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透析患者への接し方
日時: 2006/01/20 13:45
名前: 延命?治療?

慢性腎不全で血液透析、腹膜透析を受けていらっしゃる患者さんへどのように接していますか?延命目的な看護でいいのか?
わずかな期待を目指しながらも腎移植までのプライマリー的なものか?私は後者を目指して患者さんと接しているのですが皆様はいかがでしょうか?助言アドバイスを!!

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Re: 透析患者への接し方 ( No.1 )
日時: 2006/01/25 07:45
名前: 学生

治療ですよね
Re: 透析患者への接し方 ( No.2 )
日時: 2006/01/27 08:05
名前: 管理人

>慢性腎不全で血液透析、腹膜透析を受けていらっしゃる患者さんへどのように接していますか?延命目的な看護でいいのか?

私は単なる延命目的の看護ではダメだと思います。その辺は特別意識する必要はないと考えます。
いろいろな制約があるにせよ、現在では20年も30年もあるいはそれ以上生きることができるわけで、しかも社会の第一線で活躍されて責任を果たしている方も多数いらっしゃいます。透析を受けていること以外は、肉体的には健康な人と同じように無限の可能性を秘めているわけですから単なる延命目的とは違うと思います。一人の人間として対等に接するというでいいのではないでしょうか?患者様も延命治療の一環として接することを望まれてはいないと思います。
ただ、肉体的に健康な人が自分の100m後ろに自分の死を何となく感じているとすれば透析者は70mくらいのところで感じているのかも知れません。それは同じ透析医療を受けている身近な仲間を急に失ったりすることを何度となく経験しているからです。そこは理解しておく必要があると思います。

我々医療者は、患者様が安全に治療が受けられるように、合併症を引き起こすリスクをできるだけ少なくするようにサポートすることが一番大切ではないでしょうか。常に延命云々を念頭に置いて動く必要はないと私は思います。


>わずかな期待を目指しながらも腎移植までのプライマリー的なものか?私は後者を目指して患者さんと接しているのですが皆様はいかがでしょうか?助言アドバイスを!!

日本の透析医療は透析がメインです。若い患者様で、近々のうちにご両親のどちらかから生体腎移植を受ける予定がある方以外は、不満はあるにせよ現状では透析を最終治療として考えていると思います。また腎バンクに登録している方でも何十年待ってもお呼びが掛からない現実を考えると透析を受け入れざるを得ない状況にあるのではないでしょうか。
したがって欧米とは異なり、移植までの「つなぎ」と考えている方はほとんどいないと思います。



話が脱線しますがこの場を借りてちょっと言いたいことがあります。
今の時代、患者様を怒りつけるなんて以ての外です。例えば体重増加が著しい患者様がいたとします。このままではいろいろな合併症を引き起こすリスクが高くなるので気を付ける必要があるということを何度となく説明する必要はありますが、その上でも体重増加を抑えきれない患者様もいらっしゃいます。ついつい言葉尻がきつくなってきますが責め立てる必要はありません。いろいろなリスクを理解した上でも増やしてくるとしたら、それはその患者様が選んだ人生です。それはそれで尊重しなければなりません。人それぞれ人生観が異なります。
一回一回の透析ができるだけ安息にできるように最善を尽くすのが我々の仕事です。

それと、Dry weightがきつすぎて脱水になっているのを気付かずに患者様を苦しめていることがあります。これは犯罪に近いものがあります。脱水にすると末梢循環障害により細胞が栄養されなくなりますから生命予後に大きく影響します。特にASO症例では病態をどんどん悪化させてしまいます。人間は弱wetが一番いい状態で干からびさせるのは絶対に良くない。
Dry weightがきつ過ぎると必然的に体重増加が多くなります。同じ食生活をしていてもDry weightがきついと体重増加が多くなります。それは脱水だから生理的に水を摂る、体が水を出さないように防御するからです。それなのに塩分摂り過ぎだとか水の飲み過ぎだなんて指導しているのはとんでもないことです。
患者様は今までと同じ食生活をしているのに...と自身を失ってしまいます。これはプロとして大いに恥じるべきです。

逆に痩せたのに気付かなければ心不全で夜中に緊急ECUMとなります。ということで、透析者のQOLを維持する上で何よりも大切なのは適正なDry weightです。
最近体重増加が多くなったとか透析中の低血圧が著しい、筋痙攣を起こすなどがみられた場合は、今のDry weightは大丈夫かということを真っ先に考えるべきです。年がら年中、同じDry weightなわけがありません。ちょっとカロリーのあるものを食べれば脂肪が付きます。風邪を引いて発熱し、食摂が悪くなれば簡単に痩せます。指導云々よりもまず適正なDry weightであるかどうかの評価が一番重要だと言えます。

腎機能が正常であれば放っておいても適正なDry weightになりますが、腎機能が破綻している方のDry weightを外からcontrolすることは非常に難しいことです。

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