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アシドーシスの影響??
日時: 2005/12/19 20:04
名前: もるて

人工心肺に関わっているCEなのですが
体外循環中の血液がアシドーシスに傾くと
血球が壊れやすく溶血しやすくなるとききました。
本当なのでしょうか?
このことについて知っていることがあるようでしたら
教えてください。

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Re: アシドーシスの影響?? ( No.1 )
日時: 2005/12/22 22:05
名前: 管理人

生体は血液のpHが弱アルカリ性の7.4で生命活動が円滑に行われるように設計されていますからアシドーシスでもアルカローシスでもいろいろとうまくないことが起こる可能性があるのだと思います。
人工心肺中の溶血の原因としては
1.過度の吸引
2.送血カニューレにおけるジェットの形成
3.熱交換器における加熱のしすぎ
4.ローラーポンプや遠心ポンプによる物理的なストレス
5.使用血液の血液型不適合
などが一般的ですね。これは敢えて挙げるまでもないと思います。

さて、アシドーシスになると赤血球が壊れやすくなるかということですがほとんど情報がありません。
PNH(発作性夜間血色素尿症)では血液のpHが酸性に傾くと赤血球が壊れやすくなると言われています。人工心肺とは関係ありませんが溶血とアシドーシスの接点はこれしか見あたりません。(^^ゞ
参考までに予備知識として掲載します。

こんな臨床検査があります。↓

ハム試験 Ham's test (Acid Hemolysis Test)
正常値 (−)
赤血球膜抵抗試験であり、赤血球の溶血のしやすさを検査します。この検査は、発作性夜間血色素尿症の診断に用います。また、砂糖水試験(sugar water test、sucrose hemolysis test)を併せて行い、遺伝性球状赤血球症などの先天性赤血球形態異常の診断にも用います。

酸性(pH 6.5〜7.0)条件下において、新鮮血清中での赤血球の易溶血性を試験します。発作性夜間血色素尿症の赤血球は、酸性化血清で溶血しますが、対照の補体不活性化(56℃、30分)酸性血清では溶血しません。ということは血液を酸性にしただけでは溶血は起こらないのでしょうか?
PNHと補体活性化とpHが酸性に傾くという条件下でのみ溶血が起こるようですね。

もう少しPNH(発作性夜間血色素尿症)を説明しますと。赤血球の細胞膜の膜蛋白質の一部が後天的に欠損を起こし、これに補体の活性化が関与した状態で血液のpHが酸性に傾くと赤血球が壊れやすくなることが明らかとなっています。この疾病では、睡眠中は心肺機能が低下して血液中の酸素濃度が低下し炭酸ガスの濃度がやや高くなり血液のpHが少し酸性に傾きます。その結果、夜間に赤血球が破壊され溶血を起こし、ヘモグロビンやその代謝物のビリルビンが尿中に現れて尿の色が鮮血色〜暗褐色になるそうです。急激な溶血は急性腎不全の原因にもなり、激しい運動の後にも同じ理屈で溶血が起こることがあります。炭酸飲料も良くないのであまり飲めないようなシビアな疾患のようです。

最初にも述べましたが、血液はpH7.4が丁度いい「湯加減」であることは確かです。それがズレることにより赤血球細胞膜が脆弱になり溶血を引き起こしやすくなることも否定はできないと思います。

どなたかドンピシャリの知識をお持ちの方がおりましたらサポートして下さい。
疑問 ( No.2 )
日時: 2006/01/16 15:56
名前: 学生

透析の水処理で塩をなぜ使うのですか?
Re: アシドーシスの影響?? ( No.3 )
日時: 2006/01/16 22:46
名前: 教えて君担当係

軟水装置知ってます?
軟水と硬水の違いを知ってます?
教科書には載っていませんか?

もし載っていなければGoogleで「陽イオン交換樹脂 軟水」とでも入力して検索してみてください。たくさんhitします。

水道水や井戸水は硬水といわれ、Ca++やMg++が含まれています。含まれる量は水源によって異なります。そのまま透析液用希釈水として使用するとCa++やMg++の組成に影響しますので使えません。また硬水のまま長期に透析を行うと硬水症候群という合併症を起こします。

軟水装置は陽イオン交換樹脂(ちょっと小さなトビッコのような色と形)が詰まったタンクで、そこに硬水である水道水を通すと樹脂に引っ付いていたNa+が外れて水道水中のCa++やMg++が樹脂に引っ付いて除去されることにより軟水に変わります。
よって軟水にはわずかなNa+が含まれています。

そのままではCa++やMg++が飽和して軟水化できなくなりますから透析を行っていない夜中に濃度の濃いNa溶液を樹脂が入ったタンクに注入します(自動的に)。

濃度の濃いNa+により樹脂に引っ付いていたCa++やMg++が追い出され再度Na+が引っ付きます。これにより次の透析の時には再びCa++やMg++を引っ付けることが出来るようになります。これを繰り返し行っているわけです。
一言で言うと、陽イオン交換樹脂を再生する時に塩を使います。

ところでこのスレッドは「アシドーシスの影響??」という題名ですから学生さんのこの質問は内容が全く異なり場違いです。
Re: アシドーシスの影響?? ( No.4 )
日時: 2006/01/17 07:48
名前: 学生

わかりやすい説明ありがとうございます

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