1901年 | DybowskiとLandrin、およびHallerとHeckelによって、それぞれ独立にイボガから単離された。 |
1957年 | Jurg Schneider(チバ社(現ノバルティス)の薬学者)はイボガインがモルヒネの鎮痛作用を強めることを見出した。 |
1966年 | Büchiによって全合成が達成された。 |
1966年 | アメリカ合衆国において、イボガインは1966年にLSDやメスカリンなどと共に規制物質法においてスケジュールIに分類された。それ以来、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、スイスなど他の国々もイボガインの販売や所持を禁止した。 |
1985年 | Howard Lotsofがアメリカ合衆国で特許を取得し、物質使用障害の治療薬として利用することが提案された。 |
1988年 | Dzoljicらが離脱症状の緩和に効果を持つをラットを用いた実験で示した。 |
1991年 | Glickらがモルヒネの自己投与の回避に効果のあることを示した。 |
1993年 | Cappendijkらがラットの実験でコカインの自己投与を低減させる作用を示した。 |
1995年 | Rezvaniが動物実験の結果からアルコール依存症の治療の有効性を示した。 |
1995年 | アメリカ合衆国国立薬物乱用研究所 (National Institute on Drug Abuse, NIDA) は1990年代初頭からイボガインの研究プロジェクトに資金援助を行っていた。しかし、他の報告により、非常に大量を投与すると脳に損傷を与える可能性が、また既往症をもつ患者は致死性の不整脈を起こす可能性があるとされたこと、さらにイボガインに関する研究において不適切な予算使用が行われたことから、NIDAは1995年に臨床研究へ発展させる試みを取りやめた。 |
1999年 | Alperらが薬物依存症のヒトの被験者においてイボガインがオピオイド離脱症状を軽減する効果を示すデータを示した。 |
2000年 | Mashらもヒトの被験者においてイボガインがオピオイド離脱症状を軽減する効果を示すデータを示した。 |
2005年 | Patrick KroupaとHattie Wellsはヒトにおけるイボガインとオピオイドを併用することによる最初の治療方法を発表し、イボガインがオピオイド系薬物への耐性を減少させることを示した。クロウパらは Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies (MAPS) 誌上で彼らの調査結果を発表し、「管理」された少量のイボガイン塩酸塩によってオピオイド耐性が減少したと述べている。 |
2006年 | 8月17日、幻覚剤学際研究学会 (Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies, MAPS) により資金提供を受けた研究チームが、カナダ治験審査委員会 (Canadian Institutional Review Board) から長期的観測による事例研究を遂行することの「無条件認可」を得た。その研究では、バンクーバーのイボガ・セラピー・ハウス (Iboga Therapy House) において、イボガインを用いたオピエート依存症からの脱却・治療を求めるのべ20人の被験者について物質使用による変化などの調査を行う。 |
2006年 | スウェーデンにおいて、薬物依存抑止の目的にイボガインを提供する問題のための非営利基金が設立が決定された。 |