□様々な痛み | │中枢性疼痛 Central pain│ ←→神経障害性疼痛ー求心路遮断痛ー神経損傷 参考1/2 |
脳または脊髄に障害があり、 末梢の侵害受容器からの入力がなくても、 あたかも受容器が強く刺激された時に生じるような激しい疼痛 |
1938年 | George Riddoch*(1888〜1947、ロンドンの神経学者、Headの共同研究者)が、中枢痛を「spontaneous pain and painful overreaction to objective stimulation, resulting from lesions confined to the substance of the central nervous system, including dysesthesia of a disagreeable kind.」と定義した。 |
[IASP] | Pain initiated or caused by a primary lesion or dysfunction in the central nervous system. |
○脊髄損傷性疼痛 ○脊髄空洞症 ○脊髄癆 ○脊髄損傷後疼痛 ○頸椎症性脊髄症 ○延髄空洞症 ○延髄外側症候群 ○多発性硬化症 ○脳卒中後痛 |
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型 | 系統 | 特異的構造・病理 |
侵害受容性 | 筋・骨格 | 骨、関節、筋肉の損傷または炎症 機械的不安定 筋けいれん 二次的な使いすぎ症候群 |
内臓 | 腎結石、腸機能障害、括約筋機能障害 異常反射性頭痛 | |
神経障害性 | 受傷レベル より上位 above-level SCI痛 | 圧迫性単神経障害 CRPS |
受傷レベル at-level SCI痛 | 神経根圧迫(馬尾神経を含む) 脊髄空洞症 外傷性脊髄損傷/脊髄虚血 | |
受傷レベルより下位 below-level SCI痛 | 外傷性脊髄損傷/脊髄虚血 |
peripheral |
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central |
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一次損傷:受傷時の機械的な外力による損傷 |
二次損傷:自己崩壊的な組織障害 |
ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞 ステミラック stemirac STR01@札幌医大 参考1/2/3/4
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亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療 @慶應 参考1/1/1
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生体電位駆動型ロボット HAL |
亜急性期における神経再生促進物質 LOTUS の遺伝子導入*
慢性期脊髄損傷*
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1546年 | Charles Estienne(1504〜1564, パリの解剖学者)が、脊髄内に空洞形成を示す疾患の病理所見を報告した。 |
1824年 | Charles Prosper Ollivier d'Angers (1796〜1845, フランスの内科医)が「syringomyelia(脊髄空洞症)」の命名をした。 |
1875年 | Simonが中心管とは無関係に形成された空洞を「syringomyelia」と呼び、中心管が拡大して形成された空洞を「hydromyelia(水髄症)」と呼ぶよう提案した。 |
1892年 | Abbe R & Coley WBが脊髄空洞症の治療として、syrinx shunt短絡術をおこなった。 |
1865年 | Gardnerが脊髄空洞症の治療として、大後頭孔減圧術を行った。 |
1898年 | Arthur Van Gehuchten(P 1861〜1914、ベルギーの解剖学者)は、脊髄空洞症の症例から、痛覚と温度の線維は脊髄の前側索、位置覚を伝える線維は後索を通ることを見つけた。 |
1923年 | William Gibson Spiller(P 1863〜1940, フィラデルフィアの神経病理学者)が、脊髄空洞症とアロディニアについて記載した。 |
交通性脊髄空洞症 | キアリ奇形、ダンディー・ウォーカー奇形などの先天性奇形に合併して形成される。 |
脊髄外傷・ 脊髄くも膜炎・ 脊髄腫瘍などに合併する空洞症 |
脳神経症状 |
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感覚障害 |
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運動系症状 |
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その他の症状 |
1817年 | Sigismund Eduard Loewenhardt(1796〜1875)がそれまであいまいだった "tabes dorsalis" という概念を、脊髄疾患に限定した。 |
1840年 | Moritz Heinrich Romberg(P 1795〜1873、ベルリン大学の神経学者)が「神経病学書」(1840〜1846)の中で脊髄癆を記載 |
1868年 | Jean Martin Charcot(P,1825〜1893)が「失調患者の関節症」の中で、脊髄癆4例からシャルコー関節を記載した(Arch Physiol Norm Pathol)。 |
1885年 | Arthur Ignatius Conan Doyle(コナンドイル 1859/5/22〜1930/7/7)の修士号論文(1885年):'An Essay upon the Vasomoter Changes in Tabes Dorsalis' 「脊髄癆における血管運動の変化に関する試論」 |
1889年 | Bernhard Naunyn(1839/9/2〜1925/7/26, ドイツの病理学者、Otto Loewiの師匠)の脊髄癆の記載。Alfred Goldscheider(P 1858〜1935, ベルリンの生理学者)は、Naunynの脊髄癆の研究に影響されて、パターン説を提唱した。↓ |
1911年 | 野口英世(1876(明治9年)/11/9〜1928(昭和3年)/5/21)が麻痺狂及び脊髄癆患者の脳中にスピロヘータ・パリーダを発見し、進行麻痺と脊髄癆の原因が梅毒であることを提唱した。 |
Goldscheiderのパターン説
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1906年 | Joseph Jules Dejerine (P 1849〜1918, パル大学教授)とGustave Roussy(P 1874〜1948, スイスーフランス、神経病理学者)が視床の傷害後の患者に軽度の麻痺、知覚傷害、片側性の運動失調、耐え難い神経性あるいは発作性の疼痛が共通してみられることを報告して、この疾患を「視床症候群」と命名した。 |
1907年 | Gustave Roussy(P 1874〜1948, スイスーフランス、神経病理学者)が視床症候群の症状を詳しく記載した学位論文を発表した。 ー視床の傷害後の患者に軽度の麻痺、知覚傷害、片側性の運動失調、耐え難い神経性あるいは発作性の疼痛が共通してみられる。 |
1911年 | Henry Head(P 1861〜1940, イギリスの神経学者)とGordon Morgan Holmes(P 1876〜1966年, ロンドン)が、視床症候群の痛みのメカニズムを説明した。脊髄を上行した痛みのインパルスは視床の外側部に達し、この部位から視床の内側部に送られて意識に上る。大脳皮質は視床外側部に抑制をかけている。視床症候群では視床が大脳皮質による抑制から解放されて痛覚過敏や自発痛が現れる。 |
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視床症候群 Thalamic Syndrome Dejerine-Roussy症候群 ←→Dejerine症候群
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視床痛 Thalamic pain
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自発痛 | 誘発痛の誘発因子 |
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刺激術 | 破壊術 |
┏脊髄硬膜外刺激法: ESCS ┣視床痛覚中継核刺激術 ┣内包後脚部刺激 ┣大脳皮質運動野刺激法 ┗経頭蓋磁気刺激法: ECT< ┗電気痙攣療法: ECT |
Vim-tomy, Vim-VCpc-tomy ーガンマナイフ |
脊髄硬膜外刺激法 |
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大脳皮質運動野刺激法 |
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深部脳刺激法 |
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電気痙攣療法 |
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脊髄 | コルドトミー |
脳幹 | 外側脊髄視床路遮断術 |
ブニナ小体 Bunina小体 Bunina bodies
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スケイン様封入体 skein-like inclusions:SLI
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球状封入体 round inclusions:RI
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上肢の機能障害 |
歩行障害 |
構音障害
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嚥下障害
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呼吸障害 |
リルゾール
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エダラボン(ラジカット®)
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X
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ペランパネル ↓
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家族性筋萎縮側索硬化症、家族性ALS familial ALS:FALS ≒遺伝性筋萎縮側索硬化症
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孤発性ALS sporadic amyotrophic lateral sclerosis:SALS
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認知症を伴うALS Amyotrophic lateral sclerosis with dementia, ALS with dementia:ALS-D, ALS/MND-D ←→認知症 参考1
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Pain Relief |