胎児は20週で痛みを感じる可能性がある。
- 解剖学的*/*(Anand)
- 末梢侵害受容器は7週から発生しはじめ、20週には全身に侵害受容器が存在する。
- 末梢受容器と脊髄ニューロンを結合する求心性線維が8週から発生し、最後、10週にC線維が脊髄ニューロンに入力する。
- 13週に、脊髄後角の膠様質ニューロンの求心系が成立。
- 脊髄視床路は14週から発生し始め、20 週 で完成する。
- 視床皮質路は17週から発生し始め、26-30 週 で完成する。
（皮質の形成、ニューロン、線維、グリア、血管系の分化: 17週）
（視床皮質路 somatosensory subplate: 20週、visual subplat:22週）
- 16週で末梢から中枢まで痛み情報が伝わる可能性があり、26週で解剖学的には痛みを感じるには充分な線維連絡が完成している。
- セロトニンを放出する抑制系は、生後に発達する。
- 生理学的/Hormonal
- 胎児は侵害刺激に対して逃避する。
- 穿刺時の胎児の血清中に、noradrenaline, cortisol, β-endorphin, and corticotrophin などのストレス関連ホルモンが増加する。
(a) 19 週 (Nicholas Fisk)
(b) 16 週 (J. Partch; Kiel, Germany)
- 行動学的
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胎児は妊娠後期（第3トリメスター：29-30週）に入るまで痛みを感じずない
[Fetal Pain: A Systematic Multidisciplinary Review of the Evidence, Susan J. Lee, ; Henry J. Peter Ralston, et al. JAMA. 2005 Aug 24;294(8):947-54. JAMA/PubMed]。
- 胎児は妊娠後期（第3トリメスター：29-30週）に入るまで痛みを感じないと示唆した。
- 視床新皮質経路が機能し始める29週で初めて、EEGの正常ピーク潜時の明瞭で一定したN1成分を伴う体性感覚電位SEPが発現し、視床と体性感覚皮質との結合が機能していることが示される。
- 胎児の覚醒状態を示すEEGパターンも約30週で初めて現れる。
- 視床求心性線維は、約20週で体性感覚subplateと視覚subplateに達することが知られている。
- 視床求心性線維がsubplate neuronにシナプス伝達し、次いでこれらのsubplate neuronが皮質板ニューロンにシナプス伝達した場合に、視床皮質結合が成立する可能性がある。
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| ←→Vivette Glover（Queen Charlotte's and Chelsea Hospital ）は、妊娠17〜24週目の胎児の中絶は、すべて麻酔をかけて実施すべきだと主張している。
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